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ロードバイクのチューブレスタイヤのおすすめ クリンチャーとは異なる顔ぶれ

自転車のタイヤのシステムは3つです。チューブラー、クリンチャー、チューブレスです。タイヤとリムの断面図はそれぞれこんなです。

左からチューブラー クリンチャー チューブレス
左からチューブラー クリンチャー チューブレス

チューブラーはまんまるのタイヤに空気入りチューブを内蔵します。ホイールのリムとの接着方法は糊やテープです。

クリンチャーは半円のタイヤとチューブの組み合わせです。チューブの内圧でタイヤのふちをリムの返しに引っ掛けて、気密性を保ちます。

ピュアチューブレスはタイヤのみで気密性を保ちます。チューブレス”レディ”はパンク防止剤のシーラントの使用を前提にします。

最近のMTBのチューブレスリムには返しや引っ掛けさえがありません。フックレスです。

ニップル穴なしでテープレスリム
ニップル穴なしでテープレスリム

構造がシンプルです。ために軽量でがんじょうです。軽さはチューブラーリムに匹敵します。

中華カーボンのMTB用フックレスリム 295g

チューブレスとチューブレスイージーはオフロードでは完全に主流ですが、オンロードでは新参のタイヤシステムです。

チューブラー:クリンチャー:チューブレスの割合は1:8:1てところです。LINUX、Windows、MACみたいなもんでしょう。

フランスの人気ホイールブランドのマビックのUST推しでこの名門メーカーの支持者がチューブレスにぞくぞく切り替わります。2018-2019のシェアは1:7:2ぐらいでしょうか。

ちなみにぼくはロードにはチューブラーを、MTBにはチューブレスを使います。クリンチャーには明確なPROSがありません。アタッチメント式のチューブの存在が足を引っ張ります。

で、スポーツバイク全体ではロードやMTBがじり貧のよこばい、E-bikeとオールロードが右肩上がりです。チューブラー、クリンチャー、チューブレスの割合は1.5:4:4.5てとこです。

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チューブレスの基本と最近の動向

チューブレスタイヤ、チューブレスホイール、チューブレスシステムのメリットは乗り心地とパンク耐性と転がりです。

軽量のラテックスチューブであれ、ブチルチューブであれ、パナのRAIRであれ、超軽量のポリウレタンチューブであれ、空気入りのチューブはタイヤ的には異物です。まぜもの。

左から ポリウレタンチューブ 軽量ブチル RAIR
左から ポリウレタンチューブ 軽量ブチル RAIR

不純物のチューブを取っ払えば、タイヤのピュア度を上げられますし、よりたくさんの空気を入れられます。クッション性が上がり、転がり抵抗が減ります。

で、パンク防止剤のシーラントを投入すれば、ピンホールやちょっとしたカットから自動回復できます。

シーラントをチューブラーに注入
シーラントをチューブラーに注入

このシステムになれると、チューブドクリンチャーでの悪路突入に気後れします。クリンチャーシステムはほんとにちょっとやそっとのリム打ちでパンクします。軽量チューブはなおさらです。

タイヤチューブ
タイヤチューブ

チューブを抜けば、この欠点を克服できますから、ぎりぎりまで低圧にできます。ためしにMTBのセミファットタイヤを1bar以下にすると、簡易なサスペンションみたいなバウンドを感じられます。

おかげでサスペンションなしのフルリジッドのバイクでこんな岩場をごりごり降りられます。低圧のチューブレスのプラス系タイヤはじつにおもしろいスタイルです。

たのしい岩場
たのしい岩場

クリンチャーのロードが先鋭化

ピュアロードレーサーでは低圧の恩恵はささいなものですが、シクロクロス、グラベル、オールロードでは絶大です。

おまけに旧来のピュアなロードレーサーが下火です。有力ブランドの開発エネルギーはエアロロードやエンデュランスロードに注がれます。で、ここらのタイヤは急速に28C化します。

3T bailout
3T bailout

25cタイヤの空気量は23cタイヤの空気量の120%前後です。30cの空気量は180%に及びます。容積の変化はげに倍々々ゲームです。

バイクの足回りのトレンド、自転車業界の推しは完全に足回りの軽さ < エアロ、グリップ、乗り心地、耐パンクです。軽い細い足回りは上りには有利ですが、下りには不利です。

海外のロードレースやサイクリングは日本みたいにドライなアスファルトの上りばかりではありません。最近のツールドフランスの一部のステージはわざわざセミオフロード設定ですし。

トレンドはDB、エアロ、チューブレス

結局のところ、自転車のトレンドは欧米発です。へんぴな極東の島国のガラパゴス的なチャリ事情は世界の潮流にはなりえません。

すべてのスポーツバイクのタイヤとリムははますます太くなります。2019シーズンの各社の商品ラインナップで25cタイヤと17cリムが一気にきなくさくなります。

そして、2015年前後までスタンダードだった万能型のふつうのロードレーサーが『軽量ヒルクライムタイプ』に先鋭化しちゃいました。

今やワイドリムとひろびろクリアランスとDBのおかげでエアロロードの方がロードレーサーよりオールラウンダーです。おもにタイヤのおかげです。これが自転車ジャンル全体にパラダイムシフトをもたらします。

で、歴史的にメーカーの推し・トレンドはユーザーの声・インプレに勝ります。『トレンド > インプレ=ジャスティス!』の法則は強力です。サラバ、リムブレーキ。

おすすめチューブレスメーカー

2010~2015年ごろがロードクリンチャーの全盛期です。ベストセラーはコンチネンタルS4000 GPIIです。高耐久、耐パンク、ちょい太、ドイツブランドの質実剛健タイヤです。

ほかの人気株はVittoria、Micherin、Schwalbeなどです。日本人には国産のIRCやPanaracerも人気です。

パナのタイヤはドイツの比較サイトで『ぜんぜん転がらない』て評されちゃいましたが、ははは。

パナレーサージラー23c 重量158g
パナレーサージラー23c 重量158g

ロードバイクのチューブレスタイヤの陣容はクリンチャーとはややことなります。オールロード系はさらに群雄割拠です。

Hutchinson

Hutchinsonはフランスのしにせのゴム屋です。英語読みはハッチンソン、フランス語読みはユッチンソンとかウッチンソンです。

ここはゴム長靴の元祖的メーカーです。傘下のAIGLE、エーグルのシンボルがこれです。日本の販売管理元はワニのマークのラコステです。

このHuthinsonはクリンチャー部門では第二先頭集団にあまんじます。ファーストチョイスの最終候補にはなかなか上がりません。

また、一部のロード乗りはHutchinsonを使いますが、同社の名義でこれを受け取らず、同国の名門ホイール屋のMAVICの完組ホイールのバンドルタイヤYKSIONの名義でこれを手にします。

rsys
rsys

はたまた、モータースポーツから自転車競技に復活したイタリアのピレリ社の自転車タイヤP ZEROがHutchinsonのOEMです。「工場がおなじだよ」て複数の海外サイトに記述があります。

でっかい大手の工場がよそのメーカーの製品を作るのはべつにめずらしいことではありません。製造業ではふつうです。

うちの近所の吹田市の正雀に山崎製パンのでっかい工場があります。自社の商品はもちろんですし、セブンイレブンやローソンなんかのパンやスイーツの一部がここで作られます。

もちろん、レシピとパッケージは別個です。が、同工場は同工場です。

MAVIC YKSIONの評判はいまいちですが、P ZEROのインプレは好評です。ブランドか、イタリアか・・・

で、MAVICがチューブレスイージーモデルへと一気にかじを切って、ロードバイクホイール界の話題をかっさらいます。

実のところ、このUSTモデル推しは二度目です。一回目のロードUSTはタイヤのはめにくさと扱いづらさでこけました。昔のリムはナローでおおらかでしたから。

ここから学んで、再起のUST推しの最重要アピールポイントには『タイヤのはめやすさ』を持ってきます。『女子がかんたんにタイヤ交換できる!』て記事が雑誌やメディアに続出しました。

これが効を奏したか、その後の推移はおおむね好調です。はじめてのロードチューブレス、23cホイールからの移行などなどの買い替え需要を取れました。

そして、マビックの日本語版の公式サイトに日本円の表示ができました。快挙!

カンパニョーロ、フルクラムは安定です。シマノのホイールがR9100シリーズからずっとビミョーです。ホイールに覇気がない。

てか、最近のシマノは電動アシスト、パワーメーター、アクションカメラみたいなハイテク機器に熱心です。

で、ちまたのロードホイールのイニシアチブは完全にマビックで、ここのバンドルタイヤがHUTCHINSONです。これがロードチューブレスの本命メーカーです。

Fusion5の最新モデル11STROMはこんしんの新作です。

しかし、Hutchinsonの取り扱いの店舗がおおくありません。現状、MAVICのYKSIONの入手性のが上です。

IRC

IRCは名古屋のゴム屋さんです。Inoue Rubber Company、IRCです。パナレーサーとならぶ貴重な国産自転車関連企業のひとつです。でも、タイヤへの取り組みは対照的です。

パナレーサーのロード系グッズの売れ筋商品はタイヤ・・・でなく、耐パンク軽量チューブのR’AIRと英米仏式コンパチブルな楽々ポンプです。

シティ系のパセラとかリブモ、ミニベロのMinitsシリーズ、オールロードのグラベルキングは人気です。そして、ぼくのお気にベスト1はじょうぶなタイヤレバーです。

タイヤレバーでびゃーっと
タイヤレバーでびゃーっと

かんじんのロードタイヤはふつうです。くだんのようにドイツのタイヤ検証サイトbicyclerollingresistance.comではざんねんな数値を出しちゃいました。

が、パナには虎の子のR’AIRがあります。チューブが人気だ。これの存在意義を根本的に否定するチューブレスタイヤシステムはパナの方針とは相容れません。

一方のIRCは自転車のチューブレスタイヤの元祖のひとつです。ロードバイクブームより前、弱虫ペダル連載開始以前の2007年にはやロードのチューブレスタイヤ一号を世に出します。

ためにチューブレスの関連グッズがほうふです。IRCタイヤシーラント、IRCフィッティングローション、IRCチューブレス専用レバー、IRCチューブレスバルブなどがあります。

そして、IRCのチューブはパナのR’AIRみたいなステータスを持ちません。ふつうのゴムチューブです。軽量モデルさえがない。チューブレスフレンドリーです。

ロードのFormulaシリーズ、シクロクロスのSERACシリーズが人気です。パナとうらはらにシティ系タイヤの印象がぜんぜんありません。

国産タイヤのハイエンドの内外価格差は微温的です。amazonでふつうに買っても、損した気分になりません。

Schwalbe

シュワルベはドイツのタイヤブランドです。スポーツバイクのカテゴリ別ラインナップはぴかいちです。オンロード、オフロード、オールロード、ミニベロ、シティ系、完全コンプです。

また、それぞれのジャンルに名作の数々があります。

  • MTB=Magic mary、Rock Razor
  • ロード=Schwalbe One
  • ツーリング、コミューター=Schwalbe Marathon
  • ミニベロ=Schwalbe One 20inch

Schwalbe Oneのバルクが海外サイトで3000円前後です。クロスバイクのアップグレードに使える価格帯です。

ぼくは個人的にMTB用とオールロード用とロードチューブラーを使います。シュワルベ派です。おなじドイツのコンチネンタルのタイヤはやや硬質で、ぼくの好みに合いません。コンチ派ではない。

schwalbe thunder burt
schwalbe thunder burt

で、シュワルベはブチルチューブ派で、反ラテックスチューブ派ですが、チューブレスイージーにはぜんぜん積極的です。オフロードのチューブレスの実績とノウハウがありますし。

タイヤの総合力はこのなかでダントツです。商品数がべらぼうです。オンロードやオールロードのフラッグシップのタイトルには”ONE”が付きます。

で、PRO ONEがチューブレスイージーです。

Schwalbe - Pro One ロードバイクタイヤ
Schwalbe – Pro One ロードバイクタイヤ

定価 9930-10080円
割引 57%
特価 4377-5414円

※2018/09/12 05:10:25のchainreactioncycles.comの価格

シュワルベのコンパウンドはもちもち系です。グリップが強力です。空気圧を低めに設定すれば、ロングライドや全天型ロードに使えます。

そのほか

チューブレス化はスポーツバイクタイヤの宿命です。しにせメーカー、新興ブランド、ぞくぞくとチューブレスに移行します。

自動車タイヤのグッドイヤーがスポーツ自転車に参入しました。メイン商材はロード系のチューブレスタイヤです。海外の通販ストアに在庫がちょこちょこ出始めます。

シクロクロスのCallange社はハンドメイドチューブラーの雄ですが、時代のながれに応じて、チューブレスモデルを発表します。

アメリカのWTBはしぶいパーツ屋でしたが、オフロードとオールロードのタイヤトレンドをいちはやくキャッチして、新ジャンルタイヤ屋の地位を獲得します。

Schwalbe G-oneとWTB Ranger 30
Schwalbe G-oneとWTB Ranger 30

クリンチャーの覇者のコンチネンタル、クリンチャーの元祖のミシュランのフラッグシップなロードチューブレスタイヤの登場は時間の問題です。GP4000RS TL、Micherin Power TLRですかねー。

Continental GP 5000

と、そのコンチネンタルがついにTL界へなぐりこみをかけました。ベストヒットのGP4000の後継モデルのGP5000にはTLモデルが登場します。

実際、ぼくはこれを買って、フラットバーロードに付けました。

Continental-GP5000-TL
Continental-GP5000-TL

率直な感想はふつうです。いつものコンチのタイヤだ。コンパウンドの硬さがぼくの好みではない。

そして、TLモデルはおでぶさんです。25Cの実測が300gだ。

gp5000 tlは300gです
gp5000 tlは300gです

しかも、ピュアチューブレスではありません。シーラントはメーカー推奨です。ええ?!

そして、トレッドのコンパウンドがぜいじゃくです。

トレッド剥離
トレッド剥離

ぼくのなかのコンチの評価がまたまた下がりました。名クリンチャー、名チューブレスならず。いや、クリンチャーもぼく的にはびみょうですが。

チューブレス化の三種の神器

「よーし、今日からチューブレスタイヤにするぞ! うおー!」

その意気はよしです。しかし、チューブレスビギナー、チューブレス入門者には強敵が立ちはだかります。

そう、それはタイヤのビード上げです。時と場合で空気入れが、上腕二頭筋が悲鳴を上げます。

ビードが上がらない
ビードが上がらない

タイヤとリムの精度が上がって、取り付けは格段に良くなりました。じゃないと、マビックのUSTはここまで人気じゃない。

でも、なにかの折にちょっとしたことでビードは機嫌を損ねて、パパン!を拒みます。

完全にクリンチャーを卒業して、チューブレスに移行するなら、エアタンク付きの空気入れを買いましょう。

エアタンク付き空気入れ
エアタンク付き空気入れ

空気をタンク内に圧縮して、レバー開放で一気に噴出できます。チューブレスタイヤはいちころですし、非チューブレスのピュアクリンチャーのビードさえがかんたんに上がります。

空気圧縮
空気圧縮

気密性アップ、パンク防止の魔法の霊液がシーラントです。これは天然ゴムのラテックス入りのSTANS NOTUBEのものです。

STANS NOTUBE ラテックスシーラント
STANS NOTUBE ラテックスシーラント

より早く硬化するRACE SEALANTがあります。25cタイヤへの注入量の目安は30ccです。ピンホールはほぼ塞がります。

ラテックスシーラントの弱点は乾燥です。水分が蒸発すると、ゴムが硬化して、機能が失われます。

チューブラータイヤのチューブ内で固着したシーラント
チューブラータイヤのチューブ内で固着したシーラント

最近、これを克服したとうたうカーボンファイバー系のシーラントがケミカル屋のFinish Lineから出ますが、アメリカのamazon.comやMTBサイトのユーザーレビューでの評判はぼろくそです。

スポークニップルの穴をふさぐチューブレスリムテープのおすすめもSTANSです。STANS YELLOW TAPEですね。

STANSリムテープ
STANSリムテープ

2000円/9mの高級テープです。でも、気密性はおりがみ付きですし、重量は非常に軽量です。クリンチャーのじみな軽量化に使えます。

ホイールはマビック、タイヤはHutchinson、関連グッズはSTANS、空気入れはタンク付き、これらがロード用のチューブレスタイヤへの近道です。

「いままでの苦労はなんやったんや・・・ハッ」