ぼくの人生1stクロスバイクはジャイアントのクロスバイクです。2016年3月に中古のこれをヤフオクで購入します。
お値段は16000円ぽっきりです。受け渡しは直接引き取りです。伊丹駅までてくてく歩いていきました。破格のグッドショッピングです。
自転車の完成車は大型荷物です。送料がネックです。販売店や配送サービスで送料は3000円から30000円までほんまにばらばらです。
しかしながら、このクロスバイクはぼろぼろのC級品でした。
まあ、こいつの用途はふだんの足とメンテ練習とパーツ交換の実験台です。ぼろぼろさはマイナスじゃありません。
で、購入からかれこれ1年間、ラフに乗りまくって、めちゃめちゃに弄りまくって、友だちにプレゼントしました。
彼との楽しい日々を思い返しながら、数々のカスタムやメンテの記録をダイジェストにしましょう。
なかには大当たりのカスタム、ビミョーなメンテ、マイナスなだめだめ改造もあります。費用とコスパと一口メモを添えてお送りします。
クロスバイク改造大総集編
まずは購入時のオリジナルコンディションです。モデルはGIANT ROAM3です。2013モデル、定価45000円、サイズはXSです。
はい、写真の撮り方がへたくそです。これの購入時はブログの初期のころです。ピントぶれに当時のテキトーさが現れます。
初期メンテ グリップやアウターリングを取り外す
上述のように車体のコンディションはジャンキーでした。グリップはすでにねっとねとのべっとべとで、寿命切れです。
とりあえず、NGパーツの除去とかんたんなクリーニングをして、最初の手入れを済ませました。さいわいホイールとフレームは無問題です。
- 改造:初期クリーニング
- 費用:0円
- 備考:中古自転車の個人間購入はいろいろめんどうだ
カップアンドコーンのグリスメンテ
新しいグリップやケーブルを発注します。そのひまにホイールのグリスアップをしました。オリジナルのコンディションから前オーナーのお手入れは期待小です。
で、案の定、フリーの中身です。
グロっち! うへえと呻きながら、ベアリングを掻き出して、きれいにふきふきします。
ハブをパーツクリーナーでぶしゅーとやって、きれいにしました。
が、リアホイールで力尽きます。グリスで手が荒れる~。フロントをやったのはこの一年後でした、ははは。
- 改造:リアハブクリーニングとグリス入れ
- 費用:30円(ケミカル実費)
- 備考:ぴかぴかハブはキモチイー!
EVAグリップとリング錠装着
後日、最初の調達品がアマゾンから届きます。KCNCのEVAグリップとケーブルとリングロックです。
お買い物用自転車には据え付けカギがべんりです。とくにこのボタン式リング錠は最強です。
見た目と重さがCONSですが、鍵不要の手軽さがそれを補って有り余ります。お買い物、スーパー、コンビニ、お店屋さんのはしごがオソロシクはかどります。
グリップは車体の差し色とおなじく青です。ケーブル新調でこうなります。
グリップ一つでしゅっとします。馬子にも衣装だ。EVAグリップの握り心地はわりと固めです。発砲スチロールみたいなふんいきです。ゴムっぽくない。めっちゃ軽量です。欠点は汚れやすさです。
- 改造:EVAグリップとリング錠
- 費用:2500円
- 備考:ボタン式リング錠は最強
160mmショートクランク装着
デフォルトのクランクはSR SUNTOURのぼろぼろのやっすいおっもいトリプルです。しかも、アウターがこうです。
ばきょっと取り外します。しかし、ミドルとインナーが一体だあ!
擬似フロントシングル化の野望ははやばや潰えました。そして、クランクのアームがぼろぼろです。しかも、170mmサイズはぼくの股にはJust large! です。
で、ヤフオクでBCD 104の4アームの160mmのショートクランクを買って、スプレーでペイントします。
なんちゃってフロントダブルの160mmクランク取り付け完了です。
オニューのクランクとダブルのリングで足元が引き締まりました。イケメンです。すでにVer2の時点でフロントメカはありません。方向性は邪道のロード化でなく、クロスバイクの正当進化です。
- 改造:クランクショート化、ペイント
- 費用:1000円
- 備考:170mmクランク長すぎ
ドロッパー、スマホホルダーをセット
Ver4はキワモノ系です。安いTMARSのドロッパーポストとスマホホルダーを付けます。
「町乗りにドロッパーポストだあ? あほですか?」
て人はドロッパーの由来を知りません。ドロッパーの起こりはレンタルサイクルのべんりグッズです。
台湾のサス屋のKINDSHOCKの社長がレンタルサイクルの利用者ごとのサドル高のちがいをいちいち調製するのを解決するために事務椅子から着想した、てのが起源説です。
つまり、本来の用途は町乗り系です。いまやオフロードの必須アイテムですけど。
これとミノウラのスマホホルダをセットします。ちなみに、どちらもミニベロのおさがりです。
- 改造:ドロッパーとスマホホルダー
- 費用:0円(おさがり)
- 備考:安ドロッパーの精度がびみょう
Deore XT M780とSRAM PG1030で10速化シマスラMIX
変速機を取り替えましょう。これと同時期にミニベロをシマノ10速からスラム11速にしました。Deore XTの10速のおさがりがころがりこみます。
リアメカ、シフターはXT M780、カセットはSRAM PG1030です。10速のシマスラMIXは11速のMIXみたいに神経質じゃありません。変速は問題なしです。
8速から10速へ着実なレベルアップを果たしました。XTの質感はグッドです。ACERA ALTUSはチープですわ。
- 改造:XT M780で10速化
- 費用:700円(シフターケーブル実費)
- 備考:10速はなにかとコンフォート 調製が11速よりらく
あ、ついでにシフターのアウターをラメブルーにしました。これが実費の700円です。
キャリア、ドロヨケ、スタンドを装着
2016年5月に自転車フリマのシクロジャンブルがありました。ぼくのシクロデビューです。ここでキャリア、ドロヨケ、スタンドを格安で購入します。
で、この町乗り3大グッズをわさっと取り付けます。
ごちゃごちゃが増えて、ドロッパーとホルダーが目立たなくなりました。センタースタンドの見栄えはGOODです。ITMのステムは26mm用で、25.4mmのハンドルクランプにはギシります。
て、ルックスと機能はすごく街乗りに近づきました。が、結局、キャリアやドロヨケの出番はなく、蛇足になっちゃいました。あと、センタースタンドはクランクの位置でひっかかる。
- 改造:キャリア、ドロヨケ、スタンド装着
- 費用:35000円
- 備考:キャリアの出番はほぼなかった
このカスタムは微妙だったなあ。かっこいいカゴの調達がなんぎです。
ナローワイドチェーンリングでフロントシングル化
フロントシングル化のために初期の一体型リングを取っ払って、本格のナローワイドリングを取り寄せます。入手先は英国ストアのWiggleです。
RACEFACEの30Tのナローワイドリングとe*thirteenのリングボルトです。青パーツ!
ドライブ周りはちょっとしたMTBですよ。げに10速のワイドレシオのフロントシングルは街乗りに最強です。クロスバイクの3×8のはんざつさがあほらしくなります。
ロード系のフロントダブルもオワコンです。バイバイ、フロントディレイラー!
- 改造:ナローワイドリング装着
- 費用:5000円
- 備考:フロントシングルサイコー!
ステムをショート化 ハンドルをワイド化
ITMステムがギシつきます。そして、ぼくの腕にはJust long! です。ロードバイク的ストイック前傾姿勢はNGです。楽ちんポジションを取り戻しましょう。
やはり、青パーツを中華から取り寄せます。このてかてかの超ショートクランクが600円です。
色はあざやかですが、作りはおおらかです。フォークコラムに入れるときにすこし苦労しました。
で、これのクランプ部は31.8mmになります。デフォのハンドルバーのクランプは25.4mmです。これはNGだ。
てことで、サイクルハンターで1000円のキャノンデールE3ハンドルを買ってきて、ステムと合わせます。
スマホホルダーは速攻で降格しました。なぜか? ずぼらなぼくはしょっちゅうスマホを外しわすれるからさ!
- 改造:ステムとハンドル交換
- 費用:1600円
- 備考:近く、広く、高くが楽
丸洗い、フルメンテ、オーバーホール
ステムとハンドルバーの交換で形がほぼ整いました。これで乗り続けまして、いよいよ1年を迎えまして、フルオーバーホールをします。
フレーム丸洗い、チェーン煮沸脱脂、ベアリンググリス入れ、サス手入れなどなどです。
これはめっちゃ大変でし~。バラ完より手間です。とくに管理体制が外置き、野ざらし、雨ざらしですから、サスのサビがひどくなります。
このメンテのあとにVブレーキを無印のものからShimanoのものに交換しました。
で、イケメン角度でぱしゃっと収まりました。
パネマジ級の詐欺写メです、ははは。
- 改造:フルメンテ
- 費用:1500円 Vブレーキ実費
- 備考:オーバーホールはたいへん
ロード用の23cタイヤを装着
この一周年フルメンテの裏で新車の構想が着々と進みます。じゃあ、最後のはなむけでロードバイク用のタイヤを履かせちゃいましょう。
実際、サイクルハンターに寄り道したら、ワゴンの安いタイヤとチューブを見つけたからね!
タイヤは500円/1本、チューブは50円/1本です。やっす! 取り外し品のようです。うちのぼろクロスには上等ですわ~。
ついでにステム一体型ハンドルをおごっちゃいます。
で、こうなります。いつのまにかグリップが別ものだな。EVAグリップは直射日光と雨風でなんかしぼしぼに痩せちゃいました。
足回りは一気に軽くなります。加速と伸びが段違いになります。が、アルミのXSサイズのフレームに23cはちとハードです。
ロードのタイヤのトレンドは25cになりました。結局、ルーズに乗る街乗り車にはワンモア太めの28-32cがベストです。
- 改造:ロードタイヤ装着
- 費用:1100円
- 備考:23cクリンチャーはややアナクロ
本格バイクにはチューブレスのディスクブレーキホイールが正解です。23cクリンチャーは完全にオワコンです。
フォーク交換
で、この後に新車が完成しまして、総入れ替えが行われます。メインのミニベロがサブになって、サブのこのクロスバイクさんが居場所を追われます。あいにく、3台分のスペースはうちにない!
てことで、前のメンテでかるく壊しちゃったサスフォークをアルミのリジッドフォークに交換しました。
1000円です。ヤフオクで堺の自転車ショップから買いました。FUJIの安クロスのバルクです。色がすこし明るすぎます。装着画面です。
水色が悪目立ち! ドロッパーを回収して、純正シートポストを付け直しました。おかげでぎり10kgアンダーになりました。めでたしめでたし。
- 改造:フォーク交換
- 費用:1000円
- 備考:やっつけ
クロスバイクのおすすめカスタムは?
圧倒的なおすすめ改造はフロントシングル化とボタン式リング錠装着です。町乗りの使い勝手が極まります。
ドロッパーポストは足付きのしやすさにべんりですが、この安ドロッパーはすぐにがたぴしします。リモートレバーがとくにかちかちです。
が、これは酔狂のレベです。やっぱし、マイベストはGORINボタン式リング錠です。
そして、フロントシングル化が決め手です。10速以上のワイドレシオにしましょう。ナローワイドリングでしゃれこみます。