うちのサブチャリのクロスバイクはGIANT ROAM3というモデルです。サスペンションが決め手です。
無数の改造を施して、Ver 9までカスタムしました。ドロヨケ、スタンド、ナンバーロックの三種の神器のおかげで外置き、野晒しにして、気兼ねなく乗り降りできます。
で、ほぼ毎日のように乗り回しまして、そろそろ一年を迎えますが、ところどころに不備を感じ始めます。
コンポを大掃除
今回のスタートの状態です。事前に前後のホイールを外して、作業場に持ち込みます。
シートポストのあたりがなんかゴテゴテだあ! 余分なカスタムパーツがてんこ盛りですので。
手始めにクランクを外しちゃいましょう。毎度のコッタレスクランクリムーバーとモンキーレンチで左右のクランクアームを外します。
「年に一回くらいしか使えへんで~」
かに思われるコッタレスクランクリムーバーですが、3ヶ月に一回くらいの頻度で活躍します。むしろ、普通の汎用工具より出番がある。
で、クランクを外したら、チェーンリングを外します。このボルトは星型タイプです。25Tのヘックスローブドライバーを使います。
それから、ペダルを外します。が、分離したクランクからペダルを外すのはわりに手間です。トルクが掛からないし、ネジ方向がややこしくなります。
ペダル外し→クランク外しが正解です。
はい、クランク周りがばらけました。で、今回、写真にちょっと凝ります。メンテ内容自体は既出デジャブばかりですので。
ここの各部はとくに問題なしです。ペダルの回転がすこし渋めですかねー。ここまでの工程で手は汚れません。ここからが勝負です。
チェーンとディレイラーを外して煮沸
リアメカ周りに移りましょう。チェーンです。SRAMの10速用です。接続はミッシングリンクです。
雨晒しチャリの宿命でサビが出ます。そして、ミッシングリンクはいつものようになかなか外れません!
こんなときにはジャンクインナーワイヤーを使いましょう。リンクのとこにこんな風に通して、びんびんばんばんやります。
はい、ぶじに外せました。
このリンクはまあまあソフトです。新品のやつはほんまにかっちかちです。てか、外すより着けるのが厄介です。
チェーンをクリーニングします。が、ふつうの乾拭きやパーツクリーナーはおもしろくありません。たまには煮沸をしてみましょう。
ジャンクパンへどぼんして、中性洗剤を入れて、ことこと煮ます。うーん、ケミカリーなグッドフレーバーが立ち上るう!
チェーンをゆでる間にリアメカの下ごしらえをしましょう。アーレンキーでハンガーから外します。
ワイヤーエンドがぼっさぼさです、ははは。エンドキャップは良くなくなるなあ。草むらを通るときに引っ掛けちゃうかア?
小さめのアーレンでプーリーを外します。
分解図と使用工具です。ここの作業はわりと簡単です。プーリーの隙間からけっこうな草切れが出てきました。
プーリーのベアリングの近影です。これがセンタロンでしょうか?
シールドベアリングはシールドベアリングです。フルオーバーホールと銘打ちましたから、めんどうくさがらずに、ベアのパッキンをBANします。
睫毛切りばさみがいい仕事をします。そして、ベアリングのグリスはあららのスカスカです。
グリスを入れなおすことにして、おなべの熱湯をすこし冷まして、リアメカの部品と一緒に放り込みます。プーリーが樹脂だから、本気の沸騰はダメです。
刷毛でばしゃばしゃごしごしやって、油汚れを落としました。新品なみにぴかぴかです。
ところで、ベアリング内の水気は天敵です。水洗いより乾燥のが重要です。風通しのいい場所で一夜干しにしましょう。
ワイヤー類を外す、ヘッドパーツを分解
つぎはワイヤー類の分離です。ダウンチューブ裏のケーブルガイドをアーレンで外します。
アウターとインナーを取っ払いました。プラスドライバーはシフトレバーのインナーケーブルのタイコを外すところのキャップ外し用です。
注目はVブレーキのバナナですか。ゆるいカーブ=リア、きついカーブ=フロントです。このバナナはやたらとサビまくります。アロイ系のに変えようかな。
このついでにサドルとドロッパーシートポストのレバーを外しました。
フォーク周りに行きます。トップキャップ外し→ステム外しからハンドルをぶっこ抜いて、フォークを叩き出しました。コラムのサビがえげつない!
ステムとのクランプ部分のすきまに雨が入って、水気がながなが残ります。サビの発生は自明の理です。
と、ヘッドセットのベアリングリテーナーとトップキャップ、スペーサー類です。ノットシールドベアリングです。
そして、グリスの劣化がひとしおです。トップチューブの上下ワンとリテーナーの汚れが最悪クラスです。
これはケツを拭いたちり紙じゃありません。ワンとリテーナーの積年の汚れです。見た目と質感は完全にアレです。
リテーナーをクリーニングします。が、このパーツは意外にやわです。タオルで無造作にごしごしやったら、枠を曲げちゃいました。ベアリングの鋼球がぽろぽろりんします、うえーん。
どうにか修正して、お湯とはけでやさしく洗って、ていねいに拭き掃除しました。
ぴっかぴかです。ちなみにヘッドパーツのタイプはセミインテグラルのロープロファイルです。むだにややこしいタイプです~。ふつうのアヘッドを入れられない。
コラム径はオーバーサイズ28.6mmのストレートです。これはふつうです。
煮沸の効果は?
鉄に熱湯はOKですが、ゴムや樹脂にはNGです。あと、洗うより乾かすのが重要です。