フルサスペンションのマウンテンバイクの組み立てがほんとに完成しました。
Vitus Sommet CRX 29erカスタムです。パーツの半分が新品、もう半分がおさがりです。
先代のKONA HONZOは身ぐるみをはがされて、あわれな姿をさらします。
近日中にツーリングバイクに再生させようともくろみます。おふると予備パーツを駆使すれば、3万くらいで行けるか?
フルサスMTBのバラ完一部始終
2018年の初旬からぼくのチャリンコスタイルが激変します。なぜかふいに関心が街乗り・ツーリングからオフロード・ダウンヒルへ移りました。
「しろうとがソロでオフロードを気軽に楽しめるか?」て疑いましたが、ふつうにたのしめました。
さいわいに北大阪-阪神間にはてきとうなオフロードがあちこちにあります。
入山のタイミングをまちがわなければ、ハイカーやトレイルランナーとはめったにかちあいません。
もちろん、春秋の土日のおひるの話題のファミリー向けハイキングコースとかはだめですが、ははは。
10月の武田尾廃線はえぐい人出でした。紅葉や桜のピーク時期はもっとカオスでしょう。
トレイルがハード
オフロードを走り始めると、予想外の事実に気づきます。都市の近郊の山々は意外とハードです。
六甲山系、北摂山系、いずれが典型的な岩山です。うえみたいなゴロゴロ落石はひんぱんに現れます。
そして、ねっこですね。
ROCKS & ROOTS! これが近場のオフロードの平常運転です。これをよゆうで下れないと、ぼくの近所では遊べません。ほんとのゆるいトレイルは逆にレアです。
国内の道路の施策で里山のゆるいふもとはほぼアスファルト舗装です。外国みたいなサバンナとか砂漠とか雑木林がありません。道-山-道です。中間ゾーンがない。
河川敷のダートの遊歩道は最近のMTBにはちょっとぬるゲーです。完全な水際の河原まで行けば、そこそこ遊べます。
で、手近のオフロードがこうですから、サスなしバイクのライドがへんにきつくなります。
ゆるいこもれびのトレイルはOKですが、岩場や段差はぎりNGです。それから、ジャンプ系のトリックの練習が過酷です。
サスなしのリジッドフォークで飛び跳ねると、人機を強烈に酷使します。着地の衝撃がしんこくです。手首がけんちょにやられる。
で、HONZOのフレームのいたみを考慮して、フルサスMTBへの移行を決定します。追加予算は20万です。
20万以上を一括で支払うと、個別の経費に計上できません。20万以上の物品は減価償却になります。手続きがめんどうです。
さあ、これで節税バイクイマドキのENDUROバイクをゲットできるか?
ENDUROフレームの購入
まずはフレームです。メーカーやグレードにはとくにこだわりません。条件です。
- イマドキ
- Sサイズ
- BOOST
- アグレッシブENDURO
- トラニオンマウント
はい、MTBのトレンドのどまんなかのバイクです。
自走がメインですから、ダウンヒルバイクが外れます。XCは下りには力不足です。AMやトレイルはHOTでない。アグレッシブENDUROがイマドキジャスティスです。
ヤフオク、店頭、通販を巡回して、英国のCRCでセール品を見つけます。これがVITUS SOMMET CRX 2018です。
ENDURO、BOOST、トラニオンマウント、Sサイズ、セミカーボンのイマドキMTBフレームです。
VITUSはもともとフランスのブランドで、経営不振でチャリの表舞台から消えましたが、数年前からCRCのもとでレーベル復活しました。
このCRCはNUKEPROOFを専売します。で、NUKEPROOFはENDUROのチャンピオンバイクです。じゃあ、VITUSは王者の親戚のようなものです。
この2018モデルがセールで113332円でした。あいにくとCRCのフレームが送料別途になってしまいました。約7000円が別途です。輸入消費税は約5000円です。
で、費用は込みこみ125000円です。そのほかのメーカーもののカーボンフレームはこんな価格ではありません。+10万がだとうです。
付属のROCKSHOXのリアサスが3-5万くらいですし。
- モデル:VITUS SOMMET CRX 2018
- 費用:125000円
- 備考:グッドショッピング!
ROCKSHOX YARI
調達の過程は前後しますが、ふたつめのキーアイテムはサスペンションフォークです。
最後の最後までなやんで、ヤフオクでROCKSHOX YARIを購入します。
FOX 36は色で脱落、ROCKSHOXのLYRICやPIKEは価格で脱落、そのほかのメーカーはリアサスとの兼ね合いで脱落しました。
結果オーライでYARIのステッカーがタイヤやクランクの配色とマッチします。うらはらにステムのライム色がめっちゃ浮く。
- モデル:ROCKSHOX YARI BOOST 160mm
- 費用:53700円
- 備考:27.5インチ用
フレームとフォークの推奨サイズは27.5インチですが、うえのホイールは29erです。29 x 2.5インチくらいまで入ります。29 x 2.4のMinionは入った。
ヘッドパーツ
このフレームのフロント部分はカーボン製です。しかし、ヘッドパーツはインテグラルタイプでなく、セミインテグラル=ゼロスタックタイプです。
楽天のポイントを消化して、サイクルベースあさひからなぞのPRESTINEのヘッドパーツを調達しました。
毎度のようにゴムハンマーでヘッドワンをこつこつ圧入します。 コツは「まんべんなく叩くこと」です。
この一週間後の台北サイクルショーでこのPRESTINEのブースを見つけて、みょうな縁とチャリの世界のせまさを感じます。
- モデル:PRESTINEセミインテグラルヘッドパーツ
- 費用:1700円(楽天ポイント2500円使って)
- 備考:台北ショーでまさかの邂逅
ブレーキ
さて、この時点で予算がもう1万ちょいしかのこりません。しかし、KONAのHONZOの形見のパーツが活きます。
ブレーキはHOPE TECH3レバーとHOPE E4のゴールデンコンビです。
ここでひとつの問題が発生します。ケーブルのルートが変わって、リアのホースの長さが足りません。
油圧ディスクブレーキのホースは約3000円です。むだな出費をはぶくために本来のルートをあきらめて、外装で取り回ししました。
- モデル:HOPE TECH3 E4
- 費用:0円
- 備考:
略奪品おさがり
ドライブトレイン
で、ドライブトレインもKONAのおさがりです。SRAM GX EAGLE、オフロードの12速セットのベストセラーです。
dubボトムブラケットを使いまわせましたから、変速機関連をまるまる移植できました。ここの追加パーツはシフトケーブルばかりです。
やっぱし、BBもハンマー圧入です。コツは「ぶちわらないようにやさしく叩きこむ」です。
- モデル:SRAM GX EAGLE 12SPD
- 費用:1000円 シフトケーブル実費
- 備考:KONAの形見
ホイール
ホイールはKONAの遺産ではありません。予備の中華カーボンホイール二号です。2017年12月に買い足しますが、たまにしか使いません。
事前にスポークテンションUP、振れ取り、リムテープ張替えをしました。
ブレーキ、ドライブ、ホイールの代金がまるまる浮きました。かりにこれらを新調すると、+15万の予算をもとめられます。
- モデル名:中華カーボン二号
- 費用:300円 stansリムテープ実費
- 備考:DHには剛性が不安
タイヤ
フレームとフォークは27.5インチ用です。一方、ホイールは29erです。気がかりはクリアランスです。
2.3インチのMAXXIS HIGH ROLLER IIはリアステーのブリッジに干渉しました。ブロックを削ぎ落して、ぎりぎりまで空気圧を落とせば、どうにかこうにか走れます。
安全パイは2.1インチのクロカンタイヤです。SCHWALBE THUNDER BURTがぼくのおきにいりです。
ラフな岩場にはブロックの高さとサイドの強度が不安です。あえて使って乗りつぶそうと思います。
- モデル名:SCHWALBE THUNER BURT ADDIX
- 費用:8000円
- 備考:強度が不安
なんでやーーー!!!
ドロッパーポスト
フレームの形状のせいでTHOMSONのドロッパーポストがおくまで入りません。べた下げの目一杯がこうです。
ぼくの女子並みの股下にはこのサドルはハイポジションです。足がしっかり地面にとどきません。野山ではこの足つきの悪さはいのちとりです。
で、EASTON HEAVEN ドロッパーシートポストをひっぱりだします。
このポストのネックは取り付けのめんどうくささです。ジョイント部分の組み立てが非常にエキセントリックです。
が、それを乗り越えてインストしました。ちなみにケーブル類はシフト用です。
べた下げのサドルが理想的な位置にきて、コーディネートの統一感がアップしました。
- モデル名:EATSON HEAVEN
- 費用:1000円 ケーブル実費
- 備考:取り付けのめんどくささは天下一品
180mmディスクブレーキローター
Sommetのモデル車のディスクブレーキローターのサイズはフロント203mm、リア180mmです。ごりごりのDHモデルとどっこいです。
YARIのマウントは180mmローター用です。手元には160mmしかありません。Avidの180mmローターとアダプターを入手しました。
フレームのDB台座は160mm用です。160-180mmのポストマウント用アダプターをつけて、底上げアップします。
- モデル名:Avid G3ローターとアダプター
- 費用:2000円
- 備考:ブレーキ力倍増!
費用は19万5千円、期間は6週間
はじめてのフルサスMTBの大枠はここに完成しました。ぞんぶんに走り飛び跳ね転がしできます。ヒャッハー!
ステム、サドル、ペダルがつぎのカスタム候補です。おいおいに追加しましょう。べつに交換せんでも遊べますけどネ。
パーツ | メーカー | モデル名 | 購入先 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
フレーム | VITUS | Sommet CRX | CRC | 113332円 | 送料7500円 輸入消費税5000円 |
フォーク | RockShox | YARI | ヤフオク | 52000円 | 送料1700円 未使用の取り外し品 |
タイヤ | Schwalbe | Thunder Burt Addix | CRC | 8000円 | 軽量クロカンタイヤ |
ヘッドセット | PRESITINE | ゼロスタック | CBあさひ | 1700円 | 楽天ポイント2500円消化 |
ディスクローター | Avid | G3 | ヤフオク | 1500円 | 180mm |
ホイール | 中華カーボン | フライウェイト | – | – | おさがり |
ドライブ | SRAM | GX EAGLE | – | – | おさがり |
シートポスト | EASTON | HEAVEN | – | – | おさがり |
サドル | VERTU | スパイダー風 | – | – | おさがり |
ステム | FIREEYE | TALON | – | – | おさがり |
ペダル | Wellgo | – | – | – | おさがり |
ブレーキ | HOPE | TECH3 E4 | – | – | おさがり |
グリップ | ODI | ROGUE | – | – | おさがり |
雑費 | – | – | – | 5000円 | ケーブル、アダプター、リムテープなど |
総費用はざっと195000円です。なんと5000円もあまりました! 快挙だ! ホイール、ドライブ一式、ブレーキ、ドロッパーの流用がコスト削減に効きます。
結果的に春先の中華カーボンロードや前年のKONA HONZOよりやすく仕上がりました。
セルフ納期は6週間です。バラ完はかれこれ4台目です。パーツの調達の手際はおのずと上がります、ははは。
さあ、こいつがわてのあたらしいオモチャですえ~。せいぜい遊んで壊してメンテしまっせ~。
ほわー!!!