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アマゾンで安いロードバイク=ルック車を買うとこうなる

3.0

先日、Youtubeのネタに困って、アマゾンをさまよい歩いて、格好の素材にとびついてしまいました。

アマゾンの最安ロードバイク
アマゾンの最安ロードバイク

検索フォームに「ロードバイク」と打ち込んで、安さ順に並べ替えて、最上段のやつを問答無用でポチりました。サマードリームです。

この値段から通常のロードバイク、スポーツ自転車でないことはあきらかです。極論、この「ロードバイク」は商品名です。ものの本質ではない。

こいつの実態はスポーツバイク風の一般自転車、ぞくにルック車ですね。走って曲がって止まれるすばらしいチャリンコです。

ぼくがふつうの自転車乗りであれば、この手のものには手出ししません。でも、あいにくとぼくはふつうの自転車乗りではありませんし、熱帯夜で脳をやられました。

また、これはレースには向きませんが、ネタには向きます。何本かの動画と記事を作成すれば、らくに元を取れましょう。

てことで、ポチから二日後にはでっかい段ボールが届きました。

通販自転車の梱包
通販自転車の梱包

ちなみに送料は無料です。つまり、支払総額が17980円です。やっす!

ロードバイク? を通販で買う

ぼくは自転車グッズの購入に通販をよく利用します。小物大物、メジャーマイナー、国内海外etcetcを問いません。

で、今回のロードバイクは大物パーツです。ただし、金額は小物レベルですが。

アマゾン自転車購入履歴

ところで、ぼくがアマゾンで自転車を買うのははじめてではありません。今回のは三台目ですね。

一台目は懐かしきルイガノJEDIです。自転車趣味のきっかけです。なぜか高年式の新車がアマゾンで60%オフでした。

愛機ペガサス号
愛機ペガサス号

二台目がマイパラスの安い折り畳み自転車です。これは自分用ではありません。友達に受け取りと組み立てを頼まれて買いました。

で、三台目がこのロードバイクです。。

自転車の送料

通販自転車の最大の気がかりは送料でしょう。自転車は特殊大型荷物です。通常の配送サイズには収まらない。

実際、送料はまちまちです。セラーでちがいますし、地域でちがいます。離島、沖縄、北海道は基本的に不利です。

例外は海外通販の国際配送です。郵政系の国際便の送料は全国一律ですね。最終配達先に影響されません。

で、今回のロードバイクの配送料は無料でした。つまり、送料は商品代金に含まれます。

配送サービスは佐川急便です。なぜなら商品がアマゾンプライムの商品ではありません。売り手は普通の業者です。

で、国内の小売店はクロネコヤマトを利用しません。より割安な佐川急便を利用します。

自転車の送料の目安は5000円~です。安い自転車はここで割りを食います。15000円のものに5000円の送料は割高でしょう。

配送日数

今回のブツはポチの二日後に届きました。まあ、発送元と到着地が大阪府内でしたから。おそらくこれは最速コースです。

過去二台の配送もそんなに長くかかりません。おおむね数日内に届きました。

日時指定は不能

自転車クラスの大型荷物は通常配送と異なります。区分が変わる。で、規約が変わり、仕様が変わります。

最大のネガティブポイントは日時指定です。日時指定は大型荷物では不可になります。業者の都合がすべてです。

これは全部の配送業者に共通します。大型荷物の日時指定は不可です。到着予定日は追跡から分かりますが、到着予定時間は完全にランダムです。再配達もおなじです。

まあ、センターや営業所におねがいは可能です。でも、業務上の拘束力はありません。こちらは荷物の遅配に文句を言えない。

ルック車をチェック

では、待望のロードバイクの雄姿をおがみましょう。箱から車体を引きずり出します。て、もうこの時点でおもさに爆笑を禁じえません。おっも!

ロードぽくないロードフォーク
ロードぽくないロードフォーク

モデルやメーカー

この自転車の販売元はオオトモです。大阪の住之江の輸入代理店です。アマゾンのセラーは別の会社ですが、住所がおなじ住之江です。関連会社でしょう。

このオオトモは自転車業界では有名な企業です。主戦場はおもにネットストアだ。アマゾンや楽天でおすすめに出てくる手頃な自転車はだいたいここのやつです。

以下はオオトモのオリジナルレーベルです。

  • NEXTYLE
  • GRANDIR
  • RAYCHELL
  • CANOVER

と、レーベルはたくさんありますが、商品や価格はにたりよったりです。2ー4万のスポーツバイク風自転車ですね。

5万以上の商品はまれです。5万は自転車メーカー物のクロスバイクや高級シティサイクルと被りますから。

オオトモの関連会社のGICは海外自動車のロゴ付きの自転車を多く取り扱います。ハマー、シボレーなどなど。

ドンキのハマー
ドンキのハマー

非ママチャリ型、非シティサイクル型のちょっとおしゃれな自転車=ルック車の国内シェアは三本の指に入ります。ライバルはドッペルギャンガーとかサイマとかでしょうか。

GICのルノーライトシリーズは最近のヒット商品ですね。ウルトラライト、プラチナライト、ミラクルライトとヘビロテでシリーズ化されます。

つぎはアルチメットライトだあ?

七分組って?

通販の自転車は完全な完成品で来ません。ぞくに「七分組」の状態で来ます。上の写真がまさにそれです。

未完のパーツはこんなところです。

  • ハンドル
  • フロントホイール
  • サドル
  • シフター
  • ペダル

とくにペダル、ハンドルは横方向にかさばりまして、容積を拡大させまして、送料増加の主因となります。

ロードバイクをつかさどるドロップハンドルはなおさらです。これはじみにのちのちの室内収納までひびきます。

ドロハンはかさばる

しかし、これらの組み付けは六角レンチで片付きます。ややこしい圧入やケーブルルーティングは不要です。

そして、必要な工具と取扱説明書は完成車セットに付属します。それらを用いて小一時間で組み立てて乗り出せるような状態が「七分組」です。

おもさはママチャリ級

商品説明のページの表記にちっさくありますが、この車体の総重量は14.6kgです。多分、これはペダル込みの重量ですね。ペダルなしの簡単な体重測定が14kgでしたから。

この重量は平均的なロードバイクのレベルではありません。クロスバイクのレベルですらない。ごっついフルサスのMTBのレベルです。

ほんとのスポーツ用品のロードバイクはこんなに重くなりえません。つまり、この「ロードバイク」はスポーツ用品ではない。

この「ロードバイク」は商品名、うたい文句、キャッチコピーです。実態は日用品ないしホビー用品です。

セミスポーツ自転車のクロスバイクの入門機の相場が50000円です。代表モデルのGIANT ESCAPE R3がそんなものですから。

それの半額以下の自転車は純粋なスポーツ用品にはなりえません。カニとカニカマのような歴然の差があります。

ふつうのスポーツ用途のメーカー物のロードバイクの入門機の価格設定が10万円です。特価や型落ちで7-8万はありえますが、3-4万はありえない。

つまり、2万以下のこの「ロードバイク」は現代のロードバイクのカテゴリには属しません。まあ、30年前のロードバイクに相当しますが。

  • クイルステム
  • 1インチフォーク
  • スチールフレーム
  • フリクション変速
  • 補助ブレーキ

消耗パーツは100均、コンディションは〇

値段が値段です。個々のパーツの程度は知れます。市販の最安品がそこかしこにちりばめられます。

ケーブルワイヤーやブレーキパッドみたいな消耗品は100均レベルです。ダイソーの自転車コーナーの商品に勝るとも劣りません。

消耗パーツは100円均一

ブレーキは不満点第二位ですね。しかし、ブレーキ交換は割高なカスタムになります。18000円の車体に5000円をかけるのはびみょうなところです。

それよりペダルが大問題です。乗り出し数十秒でダメダメっぷりが分かりました。プラットフォームが靴底にまったくかからない。

立ちこぎのときにサンダルのソールがつるつる滑ります。表面のでこぼこが圧倒的に足りない。これはまじでクソだ!

ほんとにダメなパーツはこれくらいです。そのほかの検査的な不備はとくにありません。

アマゾン最安ロードの総評

このオオトモのNEXTYLEのロードバイクの全体的な印象です。

  • パーツ:△
  • デザイン:△
  • 品質:△
  • 価格:〇
  • 車検:〇
  • 使い勝手:〇

『18000円のそこそこの移動手段』ですね。普段使いや街乗り、通勤通学には十分な走行性能です。さすがにママチャリやシティサイクルよりぜんぜん快速ですし。

ペダルを新調して、カゴを付けて、二三年で徹底的に乗りつぶすのが吉ですね。まあ、この用途ではロードバイク型よりクロスバイク型ルック車の方がさらに万能ですけど。

セミディープのモデルの見た目はわるくありません。遠目にはしっかりかっこよく見えます。