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猛暑日のサイクリングは危険! 熱中症と脱水症状の違い

前世紀の日本は四季の国でしたが、イマドキのジャパンは亜熱帯の南国です。その証拠に梅雨明けの太陽は炎のようにギラギラと頭上にかがやきます。

猛暑日の琵琶湖湖畔
猛暑日の琵琶湖湖畔

青い空と広い湖面は涼しく見えますが、実際は日差しと照り返しで灼熱地獄です。

猛暑日のアウトドア

ぼくは6月よりタイミングを逃し続けて、この日に2年ぶりのバイクパッキングを強行し、大阪から大津へたどりつきました。この日の滋賀の最高気温は35度です。あちー!

朝四時半にスタートして、涼しい時間帯に京都を抜けて、ビワイチのスタート地点に来れました。

すでに走行距離は50kmに達します。が、初日のゴールは100km先の湖北の拠点の木之本です。ぼくのペースでは6時間が目安です。

大津港からの再出発の時刻はAM8:30です。日照りと湖面の照り返しで気温がぐんぐん上がります。

必然的に猛暑日の6時間の屋外活動が確定しました。

真夏のスポーツ、酷暑のアウトドア、炎天下のサイクリングが人にどのような影響を及ぼすか? この身で知れます。いややー!

猛暑日の定義

まずは猛暑日の定義です。これは摂氏35度以上の日のことです。

  • 猛暑日:最高気温35度以上
  • 真夏日:30度以上
  • 夏日:25度以上
  • 熱帯夜:最低気温が25度以上

です。ちなみに「酷暑日」は猛暑日と同じですが、こちらは気象会では非公式用語です。

お天気のおねーさんは「今日は猛暑日です」と言っても、「今日は酷暑日です」とは言わない

猛暑日は非スポーツデー

ぼくの地元の京阪神では夏場はかんたんに35度を越えます。数年前に大阪府豊中市で40度の大台が観測されました。おふろか。

そんな猛暑日はスポーツには向きません。太陽の下にいるのがすでに危険です。頭がくらくらする。

室内も安全ではありません。ディスプレーとPCの発熱でうちの作業部屋はやばいことになります。冷房がぜんぜん効かない。

プール以外のスポーツはネバーおすすめです。長丁場のアウトドアはもってのほかだ。

で、サイクリングやポタリングはその長丁場のアウトドアになります。活動時間は二、三時間では済みません。

猛暑日でかいてきに走れる時間帯は夜明け前から午前5時までです。6時、7時はもうサウナです。

25度前後

真冬と真夏は自転車に向きません。しかし、直前の6-7月はながい梅雨です。自転車乗りはもんもんとする。天気マークが晴れだと、ついうっかり足が外に向かう。

しかも、ぼくはロング中のロングのビワイチバイクパッキングを選んでしまいました。そして、初日ゴールのキャンプ場で火を焚きます。

火を焚く
火を焚く

動画撮影のために日向でやりますが、みなさんは木陰に入りましょう。疲労と寝不足と暑さで意識がもうろうとします。

とはいえ、このハードな両日に特段の体調不良は起こりません。熱中症、脱水症状、ハンガーノックの兆候はゼロです。

効果的な熱中症対策

猛暑日のいちばんの恐怖が熱中症です。真夏日のピーポーピーポーはほぼこれです。実際、このビワイチの道中には虫とカラスと鳩とスズメと亀の亡骸がありました。

すずめさん御臨終
すずめさん御臨終

この前日まで気温はさほどでしたが、この日の日中に一気に気温が爆上げになりました。動物たちがそれに付いて来れなかったか・・・ザ・異常気象です。

ぼくはこうならないためにこまめに水分補給します。もちろん、これは最高の熱中症対策ではありません。最良の方法は涼しいところにいることです。

でも、ある程度まで体を慣らさないと、暑さに対応できず、夏バテや体調不良になります。

ちなみにぼくは二年前におなじくビワイチバイクパッキングに挑戦しました。そのときは5月で、最高気温は30度でした。

琵琶湖のほとりで朝食

このときの土地勘がありますから、今回のビワイチはハイペースでした。昼食なし、おやつのみで飛ばして、100kmを6時間で走破します。

水分と塩分補給

この間の水分補給がだいたい3リットルくらいです。1時間に500ml弱ですか。トイレ休憩は二回だけです。水分は即時に汗に変わります。

飲み物がおもにジュースかスポーツドリンクです。電解質なしのお茶やお水は熱中症対策=脱水症状の解決には力不足です。

水分と一緒に塩分を取らないと、体内の濃度を保てません。冷たいポカリが最高です。アクエリ? いえ、ポカリがジャスティスです。

脱水症状と熱中症のちがい

脱水症状と熱中症はしばしば混同されます。実際問題、しろうとにはちがいがよく分からない。

脱水症状は熱中症の大きな原因のひとつです。体内の水分と塩分のバランスが崩れて、体液や血液が極端に減少すると、体調不良が起こります。これが脱水症状です。

熱中症はより広義なものです。暑い日に起こる体調不良の総称が熱中症です。特定の原因はありません。寝不足とか空腹も熱中症の原因になりえます。

しかし、大半は脱水症状に起因しますから、熱中症の最たる解決策は脱水症状の解決策と重なります。涼しい場所で安静にして、水分と塩分を取る。

雨天や曇天も要注意

このビワイチの初日は好天でしたが、翌日は荒天でした。なんと台風六号がへんな軌道を描いて、関西圏に上陸しました。なんでや!

湖西の唯一のフォトジェニックスポットの白髭神社がボスバトルのようだ。

あれる湖面

帰りの距離は約150kmです。実走時間もおなじくらいです。10時間ですね。やはり、水分補給は500ml/1hてところです。

太陽がさえぎられても、湿度がむんむんです。発汗量はそんなに変わりません。しかも、ぼくはリュックをかつぎます。背中はずっとびっちゃびちゃです。

奇跡的にビワイチ両日は両極端な天候になりましたが、個人的に台風直撃の土砂降りと強風の方がかんかん照りよりすこしマシでした。

日焼けがじみにきついものです。まあ、一日ではこんなハイコントラストな腕は仕上がりませんけど、ははは。

日焼け

熱中症対策グッズ

熱中症は現代の日本の夏場の一大問題です。対策グッズが出ます。

  • 塩タブ
  • 冷却グッズ
  • 調整ドリンク

こんなところです。水、塩、氷ですね。

ふつうのジュースやスポーツドリンクの成分はややアンバランスです。若干、塩分が足らず、糖分が増える。熱中症用の調整ドリンクの方が理想的だ。味がすこし落ちますけど。

塩タブや冷却グッズはスーパーやコンビニにあります。

対症療法より予防がだいじです。体調に不安を抱えるなら、現場調達に頼らず、事前に準備しましょう。

日焼け対策

個人的に熱中症より日焼けのがしんこくです。まじで皮膚の表面がこんがりローストされます。

スポーツタイプの日焼け止めはわんさかあります。

いつも夏場の遠出の後にはヒリヒリに悩まされて、こういうのを買おうと思いますが、そのうちに忘れて、おなじあやまちを繰り返します。

まあ、この時期のスポーツやアウトドアはなにかとハードでタフです。でも、この時期に自転車に乗らないと、10月のハイシーズンまで自転車乗りはどうしよう?

距離と時間を短めにするとか、曇りの日を狙うとか、いろんな対策をしましょう。まちがっても勢いでロングライドとかバイクパッキングとか行かない。

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