10万円以下のロードバイク 円安と物価高で絶滅危惧種に

一般的な感覚では安いチャリ=1万、高いチャリ=5万です。下限はホームセンターのママチャリ、上限はブリヂストンアルベルトです。

が、シティサイクルの上限の5万はスポーツ自転車の下限です。手軽なクロスバイクの実売が5万円です。

GIANT ROAM3 Ver10
GIANT ROAM3 Ver10

よりスポーティなロードバイクやMTBの下限はさらに倍額に跳ね上がります。現実問題、10万が目安です。

それ以下の価格のスポーツ自転車は何らかのコストダウン要因を抱えます。アウトレットの特売や訳あり品はこの限りじゃありませんが。

10万のロードバイクの共通点

メーカー物の10万円のロードバイクは安定です。重さは10kg前後、フレームはアルミ、フォークはカーボン、ホイールは鉄下駄、変速は16=20速です。

そして、ロードバイクの変化や進化はマウンテンバイクや電動アシスト自転車より地味で微温的です。ハイエンドのディスクブレーキ化や12速化もMTBよりかなり遅れました。

で、トレンドや規格の変化は上から下にしか波及しませんから、エントリーモデルの10万のロードバイクは数年前からほぼ変わりません。

むしろ、最近の円安や物価高で細かいパーツはこっそりマイナーチェンジします。シマノもSRAMも高くなってしまった・・・

おかげでBianchiやFELTなどの手頃なロードバイクが12万~に値上がりしました。

GIANT CONTEND 2 MS

GIANTは業界最大手の台湾の自転車ブランドです。オンロード、オフロード、オールロード、ジュニア用、女子用、アパレル、アクセサリまで手がけます。

直営のコンセプトストアは世界各地にあります。日本国内の店舗数は30に上ります。もうちょっとした自転車チェーン店です。

GIANTの入門用のロードバイクは2017モデルでCONTENDに統一されました。ちなみに2017モデル=2016年の販売品です。今年2017年販売品=2018モデルになります。

  • 標準価格: ¥117,700(税抜価格)
  • サイズ : 430 (XS) 465 (S) 500 (M) 535 (ML) mm
  • 重量  : 9.8kg (465mm)
  • カラー : コールドアイアン、グレナデン、ブラック
  • 通販:×

はい、本命馬です。変速はシマノクラリスコンポの2×16です。小物はGINAT純正品です。キャリパーブレーキだけはTEKTROです。

10万のロードではカラーはとくに肝心です。チャリのファッション要素は小さくありません。靴や服を選ぶ感覚を忘れない。

そして、GIANTは意外に通販不可のブランドです。国内小売店は原則的に店頭訪問、対面販売しかできません。ネットのやつは海外並行品、中古、個人取引です。

MERIDA Scultura 100

メリダはGIANTにつぐ業界2位の自転車屋さんです。やっぱし、台湾の会社です。げに台湾は自転車王国です。スマホ、PCも強力です。極東の小さな製造大国です。

数年前まで国内では無名のブランドでしたが、2015年以降に急速に知名度が上がりましたね。

また、国内代理店が変わって、プロモーションが明らかにうまくなりました。

MERIDAの10万以下のロードは二種類です。ノーマルなSculturaとエンデュランスのRIDEです。

メリダは通販OKです。正規小売店がネット通販に対応します。手軽に特価車を見つけれます。

  • 標準価格: ¥99,900(税抜価格)
  • サイズ : 44 47 50 52 54cm
  • 重量  : 9.4kg (S)
  • カラー : ブラック、グリーン
  • 通販:○

コンポはシマノクラリスの2×8です。

と、このように本命と対抗は早々に決まります。店頭=GIANT、ネット=MERIDAです。10万のロードの指標はこの二つです。

GT ROAD SPORT

GTはアメリカUSAのバイク屋です。BMX、MTBに黎明期から携わり、世界的なブームにしたブランドでした。

現在のGTは紆余曲折を経て、中堅どころの自転車屋に落ち着きます。黄金期のようにイケイケのことをしませんが、実直な自転車を出し続けます。

GTのアイコンはトリプルトライアングルフレームです。GTのバイクの大半はこれです。オンロード、オフロードの両ジャンルに採用されます。

  • 標準価格: ¥108,000(税抜価格)
  • サイズ : 47、49、53
  • 重量  : 10.47kg
  • カラー : ブルー
  • 通販:○

ドロップハンドル、ディスクブレーキ、太めタイヤのイマドキ自転車です。重量はふつブレーキのロードよりやや重くなります。

変速は2×8の16です。この分野の主流は1×11のフロントシングルですが、1×8の8速はさすがにすこし物足りません。フロントのダブルは必要でしょう。

ディスクブレーキはウェットな路面や雨天、長い下り坂に圧倒的なアドバンテージを持ちます。

体感では油圧ディスクブレーキ >>> 機械式ディスクブレーキ > Vブレーキ > キャリパーブレーキです。

この特性から機械式ディスクブレーキモデルはチャリ通にベストな一台です。32Cタイヤは路面の亀裂やグレーチングに負けません。毎日の相棒です。