阪神間のスポーツバイク乗りの溜まり場が六甲山です。阪神間の遠景の山はほぼ六甲山系です。
神戸のメリケンパークから北側を撮影すると、海、町、山、空を一枚におさめられます。
六甲4大ルートのコンプ状況
で、この六甲山系には無数の登りのルートがあります。オンロード、オフロードを問いません。山道はリアルに迷路です。
こんな入り口はよそもんには分かりません。青葉台の住宅街のフェンスのすきまにひょっこりあります。
ルートの上りはチャリンコ付きではハードです。行者山て地名には注意しましょう。
で、オンロードのヒルクライムのメインルートは4つです。逆瀬川方面の東六甲、六甲口の表六甲、再度山経由の西六甲、そして、有馬方面の裏六甲です。
前回、神戸のお買い物帰りに表六甲ヒルクラに攻め込むも、TTスタート地点の新六甲大橋下の旧道の通行止めに泣きます。
西六甲、東六甲はすでにコンプです。未踏は裏六甲ばかりです。ぼくのレコードは有馬温泉どまりです。
ここから足をのばして、裏六甲ドライブウェイのヒルクライムをクリアして、六甲山系完全制覇(仮)としゃれこみましょう。
有馬温泉から裏六甲へ
裏六甲のTTのコースです。
裏六甲公園から六甲山町の交差点までです。距離は3.9km、平均斜度は7.7度です。ゆるいヒルクライムです。
が、スタート地点の裏六甲公園が六甲山系の北側のへきちです。にぎやかな阪神間の裏、ゆえの裏六甲です。
毎度の宝塚へ
武庫川沿いの宝塚市役所前までファストトラベルします。
ここからぱーって行くと、東六甲の逆瀬川ルートに入れます。ぼくはオフロードをするときにはここからアプローチします。
で、宝塚までの距離がすでに15kmに及びます。武庫川沿いの末広公園で休憩します。あー、絶好のしばふだなー。
この公園から有馬街道の入り口までの距離は5kmです。で、生瀬駅の周辺の道路状況は非常にタイトです。
ここから武田尾廃線ハイキングコースへ行けます。さらに桜の園から大峰山、中山寺最高峰、多田銅銀山まで行けます。
テラスがきれいです。ローディさんは33号線を宝塚ゴルフクラブ方面から登って、こっちに降りてみましょう。これからは紅葉のシーズンです。
有馬街道へ
有馬へは有馬街道を使います。まんま有馬温泉への街道です。
これは街道の手前の三差路です。なんかほんまにずーっと工事中です。
ぼくが三角コーンで薬指を骨折したのもこのへんでした。いや、この手前ですか。
あー、こいつだ! この置き方はまじで分かりません。手前の黒いのをよけて、奥の赤いので薬指を強打しました。
有馬街道へ入ると、もうれつな車圧を回避できますが、採石場の巨大なダンプカーにひやひやします。六甲山系は石と岩の名所です。
このさきの蓬莱峡はまさにストーンオーシャンです。
むき出しの岩がつらなります。野良のロッククライミングのスポットです。
『長城』の異名を持つもう一つの名所の蓬莱橋は絶賛封鎖中です。
2016年ごろにはチャリで橋の上まで行けました。ぼくの初訪問の2017年2月にはこのバリケードがありました。ここでなにがあった?
そんなことを思いながら、えっちらおっちら上ります。有馬街道の入り口から分岐点の船坂までは5km、温泉街までは8.5kmです。
船坂手前は10%オーバーのしっかりゲキサカです。裏六甲よりこっちのがハードです。
ごほうびはセブンイレブンです。これに吸い込まれないB4Cはエキセントリックな乗り手です。てか、コンビニでものを買う習慣がない。高いから。
で、上の写真の直進が有馬温泉、左手が逆瀬川ルートへの合流です。が、左手は通行止めです。
このおかげでオフロードを東縦走路で一軒茶屋から塩尾寺まで下るときにここで途中離脱して、逆瀬川駅前へもどれません。10km/1本が確定します。TO THE EMPAGE!!
9月の6時がこのくらさです。11月現在の脱出のリミットは5時ですね。
半そでシャツで汗だくになって、有馬温泉へ到着しました。
天気はびみょう、紅葉もびみょうですが、人通りはにぎやかです。
まめ清でドーナツ
前回の有馬訪問のおめあては温泉でした。かんぽの湯で日帰り温泉をいただきまして、カレーうどんを食べました。
今回の目的は裏六甲です。ここは通過地点にすぎません。金の湯につかっても、またヒルクラで汗だくになりますし。
で、ささって温泉街によって、おやつを購入します。まめ清です。
豆腐屋の洋菓子店です。うりはおからドーナツです。いちじくのやつとくりのやつを買いました、400円也。
くしくもおとなりのMisonoは前回のカレーうどん屋さんです。
で、温泉駅前までひきかえします。この町内はまあまあのゲキサカです。
そして、山中の観光地に来ると、おうおうに「自転車や! すごい!」て褒められます、ははは。そうです、わたしは超人です、スーパーマンです。もっともっと褒めて褒めて~。
有馬口へ
気分をよくして、駅前から有馬口へ向かいます。太閤橋を左へ。
超高級ホテルの有馬グランドホテル前からくだりが始まります。
あっとゆうまに有馬口駅前まで来ました。このくだりはこのあとののぼりの裏返しです。げんなりです。
神鉄の車両です。
阪急阪神グループの私鉄のひとつです。レア車両です。大方は三田のプレミアムアウトレットへ行くときにしか乗りません。
林道から裏六甲へ
この有馬口駅前からスタート地点の裏六甲公園までのアクセスがやや難です。最短は六甲有料道路です。しかし、交通量がネックです。住宅街の裏道を抜けるのが多数派です。
ぼくは裏道のさらに裏道へ行きましょう。直進が唐櫃方面、左が林道方面です。
きれいなアスファルトの林道です。この道はGoogleマップに出ます。花粉症さんはくれぐれ脳内で季節を春先に置き換えないように。
落ち葉交じりの舗装路がつづいて、後半にグラベルがあらわれます。予想外のごほうびです。
広い砂利道です。工事車両と関係車両がうしろから二台ほど来ました。あと、おさんぽのおばさまが3名です。あと、道はふつうにのぼり坂です。
シュラインロードの分岐です。Shrine Roadです。Shrineは神社のことです。じぞうやお堂や石仏があります。しかし、スタートまでが遠すぎる。
裏六甲ドライブウェイとの合流地点に来ました。
ゴール! 気分はゴールです、ほんとに。家からすでに35km、ふもとから15kmです。もうたっぷり上ったよ!
あきらめてスタートします。ごていねいに100mごとに距離標があります。まだ3.2kmか、もう3.2kmか・・・
この裏六甲ドライブウェイはもともと有料道路でしたが、2002年に無料道路になりました。
のちに雑誌とゲームでここが取り上げられて、走り屋が夜な夜な集結して、TT=タイムトライアルもどきの暴走が繰り広げられます。挙句に夜間走行が全面禁止になります。
流行る、荒れる、規制される・・・これがかの有名なエンドレスワルツです。で、気楽に笑い飛ばせないのが最近のスポーツ自転車事情です。何気にヤビツ峠が思い浮かびました。
現実はがむしゃらにくるしいものです。ふつうの坂がふつうにつづきます。ゆるくもなし、きつくもなし、ザ・ふつうです。
0.3kmの地点までやってきました。なんか急に霧が出てきました。
ゴール! ゴール・イン・ザ・ミストです。おりからの霧のおかげで信号機が幻想的なイルミネーションに変化しました。
で、時刻はきっかり午後5時です。見通しはききません。日はしずみます。さっきのドーナツをフォトジェニックできない・・・
一軒茶屋の写真が心霊写真のようです。
汗と霧と小雨で全身がぐっしょぐしょです。爽快感ゼロ、ウィングゼロカスタム!
Frozen Teardropが本格アニメ化されるとして、リリーナの声を矢島さんが当てるのか? しんのすけはむりでも、リリーナはOKだあ?
なによりすっかり大御所のバーローがTO MIX名義でOPを歌うのか? すべてはふかい霧の中です。
帰宅後にドーナツをフォトジェニックして、コーヒーと一緒にいただきました。
まいうーです。