2018年1月13日、快晴かつ極寒の一日です。ワイズロード主催のスポーツバイクデモ in 大阪 2018にふらっと行ってきました。
例年の年末開催がこの年明けまでずれこみました。大方は会場変更の影響でしょう。
以前の会場は大阪市の港湾部の埋め立て地の南港はATCのピロティ広場でした。今年は花博鶴見緑地のハナミズキホールです。
特価のアウトレットコーナー
スポーツバイクデモのもうひとつの楽しみがアウトレットコーナーの特売です。
ウェア、シューズ、売れ残りの処分パーツがどっさりあります。大物のホイールやサスペンションフォークはそこそこお買い得です。FOXのフォークとマビックがお値打ちでした。
でも、みんなは大物の持ち帰りの手間を嫌って、手軽なアパレル商品にむらがります。たしかに大物を買っちゃうと、身動きを取れません。まあ、その場で自宅へ配送手続きをできますけどね。ワイズの告知が足りません。
2018年のロードバイクのトレンド
では、主役のチャリを見に行きましょう。各ブースの高級ロードバイクをもうでます。
スペシャライズドのブースがありません。注目度のナンバーワンはこれになります、ピナドF10。
ライン柄は限定モデルのXlightです。フレームセットが85万です。たっっっっか!! でも、塗装前重量が740gです。TREK EMONDAやLOOK HUEZのが軽量です。MHLVのブランド力が効きますな~。
DOGMAの注目度や知名度はばつぐんですけど、世間の使用率はいまひとつです。一抹のにわかなミーハーさが原因でしょう。なんかちょっとチャラいイメージがします。アパレルのディーゼルだ。
あきらかにコアユーザー、ハイアマチュアの受けはピナレロ < スペシャライズドです。TARMACがモデルチェンジしましたし、サガンが3連覇しましたし。
3月のサイクルモードのスペシャラブースの混雑が今から目に浮かびます、ははは。
カナダのレーシングバイクブランドのALGON 18のバイクです。たぶん、手前のがステー形状からエアロロードのNYTROGEN PROで、まんなかがGALLIUM PRO、最奥がKRYPTONです。
エアロ形状とディープホイールはいやおうなく目立ちます。このいかつさを見て、スタンダードモデルを見ると、物足りなさを感じてしまいます。
インパクト、ルックス、第一印象はライトユーザーには重要です。
チェレステ屋さんのBianchiの最高モデルSpecialissimaです。
奥はOLTRE XR4です。チェレステカラーはひきょうです。遠目でブランドが分かります、ビアンキや! て。圧倒的におしゃんです。女子受けの良さが分かります。
Cipolliniです。イタリアの往年のスター選手のマリオ・チポッリーニのブランドです。ぼくは『チッポリーニ』てながらく勘違いしました。公式表記は『チポッリーニ』です。ワイズロードが国内正規代理店です。
レーシー、エアロ、イタリア製・・・イメージがそこで止まります。町ではまったく見かけません。
イタリア製のカーボンフレームが30万です。価格設定は良心的ですし、ルックスはイマドキエアロです。イメージがむきむきマッチョすぎる? T700フレーム設計がやや古風だ?
ホダカのPBのKhodaa Bloomです。なぜか写メの角度がへんてこです、ははは。
軽量、良コスパ、通販OKのネットショップ用商材・・・てゆう枠を超えて、日本人向けのレーシングマシーンに進化します。このまま軽量ロード路線を突き進めば、BSアンカーくらいのブランドに成長しましょう。
ロードのトレンドはエアロ、エンデュランス、ディスクブレーキ、カーボンクリンチャーです。これらは2017年から継続します。
軽量、オールラウンダー、スタンダードモデルにはめぼしいところはありません。案の定、6.8kgの規定がネックです。登りでタイムを稼げても、下りで7kgのエアロに抜かれます。
オーソドックスなCOLNAGO V2Rがどこか寂しげに見えます。
このあと、ちらっとCOLNAGO CONCEPT DISCを見かけました。コルナゴのスルーアクスルとディスクブレーキのノウハウはどうでしょう? あ、コルナゴのシクロクロスはワールドカップバイクです。
2018年のMTBのトレンド
MTBのトレンドは明確です。BOOST、29er、12速、+タイヤです。15-110 12-148のBOOSTホイールはフランジのワイド化と平均化で強靭になります。
スポークを減らせばより軽量に、スポークを増やせばよりタフにできます。そして、HOOKLESSのフルカーボンリムは超軽量で超剛性です。
このフロントホイールは615gしかありません。そんなトレイル、クロカン系ホイールがAM、エンデューロに耐えます。29erで自走と上りがアホみたくはかどります。
セミファット系はおいしいところどりです。2bar以下にして遊びましょう。
ただ、29erのセミファットは日本人にはちとでかめです。回すのがたいへんです。フューチャーショックやファッティフォークくらいのサスペンション力はありますけど、ははは。
速さ=29er、快適さ=26,275 +です。とにかくBOOSTです。SRAM GX EAGLEで安く12速化できます。で、多分に新型XTグレードに出てくる4ピストンブレーキを付けましょう。
オフロードの完組ホイールはDT SWISSですかねー。ようやく海外通販に手ごろなBOOSTホイールが出てきました。
29erを買えば、邪道的に700cのCXタイヤやグラベルタイヤでオールロード風に遊べます。ハードテイルはもちろんですし、フルサスカーボンフレームも非常に軽量です。
2018年の小径車のトレンド
最近の小径車のけん引役はアメリカの折り畳み屋のTERNと大阪の代理店のGICの取り扱いモデルです。スポーツバイクデモにGICのブースはありませんが、TERNとDAHONは仲良くとなり合わせです。
折り畳みのなかでダントツのイケイケモデルがTERN VERGE X11です。
ドライブはSRAM系です。カセットが10-42Tの11spdです。以前まで11T以下の小ギアは9速のCAPREOでのみ可能でしたが、SRAM XDフリーの登場で状況は一変しました。
論理上では小径車の9T化、12速化が可能です。廉価の12速ドライブのGX Eagleが出ました。VERGE X12が出るのは時間の問題です。つぎはチューブレス、スルーアクスルです。TERNはやりかねません。
人気モデルのTERN SURGEはすでにロングセラーのベストセラーの予感を漂わせます。日本発のモデルが海外にジワリと進出します。SURGEはかっこえーからな~。
ミニベロカスタム派を歓喜の渦に巻き込むのがARAYAのMuddy fox miniです。
クロモリフレームの油圧ディスクブレーキミニベロです。フォークがなんとテーパーで、ヘッドセットがセミインテグラルです。
あんなサスペンションフォークやそんなカーボンフォークがすぽっと入っちゃいます。フロントをBOOST化、セミファット化できるで・・・おそろしいオモチャが世に出てしまいました。
あいにくとシートポスト径は27.2mmです。ドロッパーポストはむりです、ちぇっ!
GICのルノーウルトラライト、SAVANEの折り畳みカーボンはサイクルモードまでおあずけです。
2018年の本命はE-bike
スポーツバイクのトレンドはアナログからデジタルに移り変わりました。電動アシストスポーツバイク、E-bikeこそが自転車のザ・トレンド、トレンディッシモです。人力で坂を上る時代はもう終わります。
欧州向けの電動ユニットSHIMANO STEPSが逆輸入で日本デビューしました。シマノブースの看板がまっくろなSTEPS搭載のE-bikeです。
STEPSは海外の自転車事情に合わせて、オフロードフレンドリーです。シマノのロード用の電動アシストユニットはありません。となりのブースのヤマハにはあります。
自転車界の巨人のシマノさえが電動ユニット界ではペーペーの新人です。E-bikeユニットのマーケットリーダーはドイツのBOSCHです。
国内のパイオニア的なBESVのE-bikeです。特徴的なデザインが目を引きます。そして、やっぱり、フォークはサスペンションです。
MTBのハードテイルモデルです。
2018年のそのほかの兆候
国内のトレンドはじつにシンプルです。ロードバイクがブームを引っ張ります。イベント、レース、ツアーは盛況です。
車道走行の認識が広まったか、都心部の主要幹線の自転車レーンがすこし増えました。レーン上の駐車、停車、単車の侵入はあいかわらずですが、ははは。
黄金時代への感傷的な懐古主義は世の常です。経済ではバブル、ゲームではスーファミ、プレステです。最新のAAAクラスよりなつかしいレトロゲームのが世間では人気です。
この日本再発見、ジャパンリバイバルな動きは東京五輪まで続きましょう。身近な未知の日本を探すバイクパッキングがふつふつと盛り上がりを見せます。
アマゾンに中華の良コスパのウルトラライト系のアウトドアグッズが豊富に出回ります。モンベル、スノーピークに頼らずとも、1万円でまあまあのソロテント、2000円でシングルバーナーを買えます。
28インチ級のシクロタイヤやグラベルタイヤがはかどります。チャリ通用のバイクを連休中にオールロードにして、身近な冒険に出かけましょう。
この期にシクロクロスがちょっとした注目を集めます。ファンアールト、ファンデルポールのポストDB時代の二大若手スターの出現が特大です。CX界のメッシとクリロナです。
それから、グラベル、オールロードの構成とシクロクロスバイクの構成がちょくちょくかぶります。ぼくも機材、ことさらにタイヤからのアプローチでシクロに興味を持ちました。
くわえて、ぼくの地元の関西は国内でもっともシクロクロスフレンドリーなエリアです。関西シクロクロスは10月-2月で10回のレースを行います。東海、四国もさかんです。