ポタリングとサイクリングとのちがい 似て非なるゆるポタの恐怖の実態


Cycling、サイクリングは自転車活動全般の総称です。バリバリのヒルクライムからゆったりツーリングまでサイクリングです。

 

チャリンコ通勤通学のチャリ通、BMXやピストのパークライドやトリック、X系のMTBジャンルなんかは一般の『サイクリング』のイメージからすこしはずれます。

 

同様に現代日本の自転車乗りが自他を『サイクリスト』と称するとき、これらのジャンルを念頭に置きません。

 

はやりの自転車キャンプ=バイクパッキング、超長距離のブルベ、日帰り温泉チャリツアーなんかはぜんぜんサイクリングです。

 

とくチャリで気軽にゆるゆとぶらつくことを『ポタリング』と称します。略称は『ポタ』です。

 


和製造語のポタリング

 

この床しい言葉の成立は平安時代後期てことはなく、20世紀のなかばごろです。自転車系雑誌の造語です。当初からその意味合いは変わりません。チャリでぶらぶらすることです。

 

このスタイルが最近のロードバイクブームで最注目されまして、あれよあれよと普通名詞化しました。大方の自転車乗りは『ポタ』てゆわれれば、ああとうなずきます。

 

良く似たスポーツ用語に『ボルダリング』があります。これはフリークライミングのスタイルの一種です。シューズと滑り止めのチョークだけで岩場を登ります。

 

近年、いろんなとこに室内ジムができます。ぼくは一回だけやりました。腕と指がぱんぱんになります。おもしろさはよく分からない~。

 

で、この岩登りのボルダリングは世界共通用語ですが、チャリ遊びのポタリングは和製英語です。通用範囲は国内の自転車業界のみに限られます。

 

「ポタリング、行ってきた」

 

て、一般人に話題をふっても、えっ?て聞き返されます。で、その内容を説明すると、「ああ、サイクリングか」てお言葉をいただけます。

 

しかし、チャリダー同士のあいだではサイクリングとポタリングは完全に別物です。スポーツとレジャーくらいの差があります。

 

ポタリングの定義

 

ポタリングは魅力的な活動です。ゆるっとチャリで出かけて、町をぶらぶら、ランチやおかしを食べ食べ、日帰り温泉、釣りなんかをして、ちょい汗ばむくらいで帰還します。

 

おいしいパン屋巡りはポタリングの最有力候補です。日持ちがしますし、持ち歩きが可能ですし、糖分と炭水化物が補給に有効です。チャリ x パンはジャスティスです。

 

コムシノワのパンでおやつタイム

 

で、自転車業界の『サイクリング』はこんなにゆるくありません。朝から晩まで、休みなし、平均時速20kmみたいなハードワークはふつうです。とくに実走時間のながさがネックです。

 

サイクリングの目的は名前のまんまに自転車です。これが8で、ほかが2です。メインはチャリだ。自転車の比率は6以下にはなりません。

 

一方のポタリングはチャリ5、そのほか5てところです。気分や調子でチャリ度は臨機応変に下がります。チャリ2、パン3、ラーメン3、風呂2などなど。

 

チャリ ≦ etc=ポタリング

 

ですね。

 

時間と距離はみじかめ

 

ぼくはゆるチャリ・ポタしかしませんが、たまーに遠出をします。最長は自走+ビワイチ+迷い道の330km一泊二日チャリキャンプです。

 

湖北

 

こんなふうに日をまたぐのはポタのレベから外れます。ツーリング、バイクパッキング、ちょっとしたアドベンチャーです。

 

ポタリングのおいしい時間は午前か午後の半日、おいしい距離は30-50km、おいしい速度は時速15kmです。で、出先で飯や遊びやおやつを挟んで、ゆるっと帰還する。

 

この範囲でひどくトラぶっても、どうにかこうにか徒歩で家まで戻れます。電車やタクシーを使っても、そんなに手ひどいダメージをこうむりません。

 

また運動的カロリー的にもベストな消費量です。ゆるポタの消費化カロリーは徒歩や走りの5分の1です。

 

ゆるポタ40km=ジョグ8kmです。一食分をすぱっと消費できます。お肉や油ものを食べられます。

 

サイクリングは10時間、15時間の世界です。基礎代謝+運動カロリーで消費カロリーは2000-3000キロに及びます。あきらかにオーバーワークです。

 

くわえて、手首、背中、ケツ! の疲労が深刻になります。自転車の姿勢は人間工学的には不自然なものです。ロードの前傾は目、肩、腰に酷です。おまたへの圧迫感は老若男女によろしくありません。

 

さらに100kmは世間的には非常識な距離です。かくじつにキモチわるがられます。家族の理解を得られません。

 

「今日、100km走ったわ」

「あほか」

 

ゆるポタ詐欺がまんえん

 

これをわきまえずにチャリンコの沼にずぶずぶに浸る人々はサイクリングを平気で「ゆるちゃり」とか「ポタリング」と申します。

 

で、朝5時からとなりの県まで時速30kmでびゅーんと走ります。部活の朝練です。ぜんぜんゆるくない。ポタ詐欺です。チャリ暦詐称です。

 

ドロップハンドルの自転車のオーナーは常習犯です。この人らの「ゆるポタ」の誘いには注意しましょう。大方に『レジャー』でなく、『スポーツ』をさせられます。

 

ヒルクラヒルクラヒルクラ

 

しかも、当人はこれをおもしろいと思ってるから性質が悪いです。体育会系、部活、脳筋、スポ根ノリです。もはや、ブラポタ、ブラックポタリングです。現代の国内チャリ界の深刻な問題です。

 

物足りないがちょうどよい

 

ぼくの持論で「ちょいデブ健康説」があります。がりがりストイック体系よりちょいデブのが健康だ、てなものです。

 

自転車乗りのスマートさは女子やメタボおっさんの目を惹きますが、長距離ランナーや小型のボクサーと同様に健全な体型じゃありません。あきらかにやせすぎ、がりがりくん、アンガールズです。

 

ツールドフランスの覇者のクリス・フルームはすばらしいサイクリストです。でも、その体型はみじめなものです。ひょろひょろのがりがりです。健全な体型じゃありません。

 

食べた分を消費してとんとんにする、くらいがベスト健全ポタリングです。

 

「自転車を始めたら、ついつい食べ過ぎて、ちょっと太ってしまった・・・」

 

はい、超ウルトラ健全です。

 

飯がうまい

ぐっすり眠れる

 

この二つに勝るものはありません。ちょいデブのゆるチャリさんはもう人生の勝者です、ははは。

 

そして、へんに頑張って100kmとか走ってしまうと、やりきった感を覚えてしまい、長く続けられません。

 

「ちょい物足りないな~」

 

くらいで抑えると、つぎにまた走りに行きたくなります。

 

ウォーキングやジョギングも同じです。いきなり10km! とか先週分をまとめて15km! とかやると、もう一日で燃え尽きちゃいます。つぎがおっくうになる。

 

「ちょい物足りないな~」

 

これが長続きの秘訣です。なので、ぼくもジョギングを10kmにせずに、8kmに留めます。おかげでたまにサボりながらも、2年ほどだらだら続けられますし。

 

ポタリングコースのかんたんな決め方

 

ポタリングはぶらり旅です。自由行動です。あてなくぶらぶらがいちばんです。あえて、目的地を決めましょうか。

 

いちばんはちょっと遠目の注目の飲食店です。口コミの話題のお店、食べログ人気店へチャリでゴーします。ランチかカフェかおやつが正解です。もちろん、パン屋は王です。

 

そのほかのぶらぶらショッピングもおもしろいですが、いかんせん手荷物が増えちゃいます。カゴなしのスポーツバイクにはCONSです。食べ物は胃袋サックへ放り込めます。手ぶら、ステキ!

 

焼き立てバウムクーヘンドリンクセット

 

お持ち帰り系の軽食をそのへんの公園や広場でぱくつくのも至福のポタリングです。春秋はなおによしです。

 

琵琶湖のほとりで朝飯だ

 

おやつ、チャリ、芝生、あおーい空 ひろーい湖、サイコー、サイキョー。

 

近隣の観光スポット巡りもけっこうなものです。インドア派は近場の有名どころの観光スポットに意外と行きません。

 

有馬温泉 到着

 

すこしがんばって、奈良に行ってみたり。

 

鹿のむれ

 

六甲山に登ったり、

 

六甲山頂一軒茶屋

 

大坂城に梅見に行ったり、

 

大坂城梅園

 

地元民だのに、観光客みたく太陽の塔とたわむれたり、

 

太陽の塔2017年3月4日

 

て、しますと、こんなフォトジェニックな画像を集められます。近隣のベタな観光名所へのゆるポタはわりとおすすめです。

 

ゆるポタ初心者はGoogle地図を開いて、『パン屋』を検索して、そのかいわいの名所名跡、神社仏閣、遺跡聖地をメモりましょう。おなかとストレージがしあわせになれます。