前回の1インチのヘッドパーツと下玉押し圧入でママチャリ改造はカスタム峠のピークを越えました。
このママチャリのアヘッド化は非常に難儀なカスタマイズです。アダプターでクイルステムをなんちゃってアヘッド化する方がぜんぜんイージーです。
シングル用のトラッククランク購入
今回は駆動部のメインパーツ、クランクの取り付けです。
165mmサイズのスクエアテーパーのシングル用、トラック系かピスト系クランクをあれこれ物色して、これを見つけました。
Miche、ミケはイタリアの自転車パーツブランドです。ツール系よりトラック系の機材が有名です。このPrimato Advancedはトラッククランクの名品です。
165mm、厚歯の47Tリング、107mmのBB、そして、あこがれのMade in Italyです。
クランクの付属の107mmのBBをセットします。
が、ここで問題が出ます。シマノ用のBB工具がこのMicheのBBには合いません。
で、ネットで調べますと、つぎのような結論に行き当たります。
「MicheのピストクランクのBBカップはカンパニョーロと同型です。カンパ用のスクエアBBの工具を用意しましょう」
この期にカンパ用のBB工具だあ?! そんなものはない! さあ、どうしよう?
カンパタイプのBBカップを代用工具で取り付け
生真面目なDYI愛好家はアマゾンで上記の工具をカートインします。他方のずぼらなB4Cさんは見切り発車でやってみます。
左BBからしましょう。AZのグリスをべっちょり塗ります。
しかし、このタイプのBBカップにはハンガーのフェイシングはぜんぜん無意味です。カップ側にフェイスにあたる『耳』がありません。
テキトーなものをカップの溝に掛けて、右回しに締めます。ごついヤスリがぴったしです。
フレーム、BBのネジきりの精度はまあまあです。ごりごりやきつきつはありません。七分まで手でするする締められます。最後がちょっと固くなります。
ストッパーがありませんから、カップがずんずん入っていきます。てきとうなところで止めましょう。このくらいだあ?
OK牧場です。右側に行きましょう。もしか、ITA用のBBじゃないかあ? と不安がよぎりますが、ネジ切りはJISタイプです。
右カップは逆ネジ=左回し=JIS、BSA用です。一安心。
BB本体とカップをセットします。しかし、シャフトが支えて、やすりが入りません。
工具箱を物色して、L字金具を見つけます。それをこんなふうに当てて、シャフトごと左回しで増し締めします。
このくらいでしょうか? シェルとカップのギャップは左側と同じくらいです。この状態でへんな遊びやガタはありません。
フィキシングボルトで左右のクランクアームを取り付けます。スクエアテーパーの取り付けは楽ちんです。
オー、ポリッシュシルバー! アルミのシルバーなフレームとクランクがよくマッチします。この絵面にママチャリ感はしません。トラックバイクのようです。
クリアランスです。