ママチャリ改造計画の第四弾です。前々回のフレームの実測で126mmのエンド、70mmのBBシェル、ノーマルサイズのJISのトップチューブ・・・てヤヤコシイ規格の総決算に直面しました。
おかげで大物のフォークやホイールの調達がぜんぜん進みません。とくにノーマルサイズのフォークが至難EXハードです。
で、そうゆうやっかいなやつを後回しにて、かんたんなカスタムをしましょう。ブレーキのセットです。
カンザキで100円のキャリパーをゲット
たまたまカンザキ上新庄のお盆セールを知って、店頭に足を運んで、これを調達しました。

格安キャリパーブレーキ1個100円
MERIDAの完成車の取り外し品です。ダンボール箱にわんさかありました。TEKTRO製です。100円!
正味、ブレーキ性能はシマノ系に劣ります。でも、このママチャリはピストになりますから、後付けブレーキは重要じゃありません。交通法的なお守りです。
問題は取り付けです。リアのステーがこんなです。

ステー上ブリッジ
穴がない!
自作金具でブレーキを取り付け
ごぞんのようにママチャリのブレーキはバンドブレーキです。

ママチャリエンド部
ホイールの軸とステーの間にマウントします。ハブブレーキの一種です。系統的にはディスクブレーキの親戚です。
うちのフレームの下左ステーにそれらしい痕跡があります。

ブレーキマウントらしき痕跡
ためにほかのブレーキ用の台座は存在しません。ステーのブリッジの穴はドロヨケ用でしょう。ブレーキ用じゃない。角度がちがいます。

ステー上ブリッジ
力技でこの台座をぐいっと水平にすれば、ブレーキ装着に適当な角度にできます。でも、このフレームはアルミです。鉄みたいにペンチで気軽にぐにゃぐにゃできません。
ステー下ブリッジです。やっぱり、穴は垂直方向です。ぽん付けは無理ゲーです。ママチャリ設計め!

ステー下ブリッジ
台座を取り付け
じゃあ、ピストやトラックバイクの公道仕様カスタムが参考になります。ピストやトラックバイクは基本的にノンブレーキです。ブレーキキャリパーのマウントはありません。
海外ではふつうに公道を走れますが、日本国内ではポリスメンに捕まります。前後の二系統のブレーキが道路交通法的に必須です。前だけ、後ろだけはNGです。
L字金具
ジャンク箱をがさがさして、これらを発見しました。ナットとボルトとL字金具です。

ボルトとナットとL字金具
いずれが自転車用です。ボルトナットはM6のアーレン締めタイプです。金具はクロスバイクのドロヨケの取り付け用の備品です。

サニーホイール 700c用フェンダー
素材は安心と信頼の鉄です。力技の調製がOKです。DIYの強い味方です、鉄パーツ。
さきにブレーキを金具へ取り付けましょう。

リアブレーキを金具にセット
はい、ぴったしです。これはもともとキャリパー穴に取り付ける用の金具ですから、キャリパーブレーキとぴったしマッチします。
これをさっきのステー上のブリッジのドロヨケ穴にボルトナットで固定します。

ステーにセット
L字の尻尾がJust Longです。が、角度はええあんばいです。ホイールと現物合わせしましょう。
700cホイールと現物あわせ
MTBの29erのカーボンホイールを合わせてみます。29er=700Cです。ETRTOは622です。

700cホイールと現物あわせ
40cタイヤのおかげで現状はこうなります。案の定、金具の長さがちょっと蛇足だ。
しかし、30c前後のタイヤを履かせて、全体的にちょっと右上にずらせば、リムブレーキ面をパッドの中心に配置できます。もしくは、金具をぐいっと内側に曲げるか。
ほかの部分のクリアランスはとくに無問題です。わりとかんたんに及第点が出ちゃいました。ボルトの固定力は実践でしか分かりません。
短い金具を買う
結局、強度に不安を覚えて、短いL字金具を買い足します。

L字金具短くする
あきらかにこっちのがGOODです。
つぎはBBとクランクだな~。スクエアテーパーのチタンシャフトとセラミックベアリングの夢のコラボが現実化します。お楽しみに。