ディスクブレーキローターのサイズや規格や取り付け方法

2017年、ツールドフランスにディスクブレーキのロードバイクが登場し、たくさんの勝ち星を重ねました。

以降、数年でキャリパーブレーキのロードバイクが市場から一斉に消えました。トレンドは残酷です。

ディスクブレーキローターの種類

これは典型的なスポーツバイクのディスクブレーキです。

Formula Rx 油圧ディスクブレーキャリパー
Formula Rx 油圧ディスクブレーキャリパー

モデルはFormula RXです。2ピストン、ポストマウント(アダプタ付き)、軽量タイプです。

山乗りではこんな4ピストンの重厚タイプがあります。マウントはピュアポストマウントです。

フレームのディスクブレーキ台座
フレームのディスクブレーキ台座

さらに6ピストンて化け物みたいなのがあります。エクストリーム系のやつです。

で、最近、ディスクロードの標準がようやく定まりました。フロント12/100mm、リア12/142mmのスルーアクスル、マウントは専用のフラットマウントです。

フラットマウントはシマノ由来の新機軸です。フレーム側の台座がフラットです。

フラットマウント台座
フラットマウント台座

じょうぶさはポストマウントに劣りますが、しゅっとしたコンパクトイケメンになります。

アダプターをつければ、ポストマウント台座にフラットマウントのキャリパーを付けられます。

てことは、インターナショナルにもアダプターtoポスト+アダプターtoフラットで付けられます。

フラットマウントのネックは取り付けボルトの高さです。500円/1本はクレイジーだ!

フラットマウント専用ボルト
フラットマウント専用ボルト

ローターのサイズ

ローターのサイズは140、160、170、180、200、203mmなどです。数値はローターの円盤の直径です。標準は160mmサイズです。

このローターが大きくなると、制動力が強くなります。エクストリームやダウンヒルのやつは200や203です。やっぱし、各種のアダプターで対応します。

シマノは独自路線を行って、センターロック式のマウントを推します。

カンパニョーロやフルクラムのオプションのAFS=センターロック式です。主流は6h=6ホールのボルト式です。例のごとくAFS→6Hのアダプターがあります。

しかし、ディスクロードのけん引役はシマノです。センターロック式とフラットマウントがイニシアチブを持ちます。デュラエースやアルテグラはこの方式です。

そして、ディスクロードのブレーキローターの標準は140mmです。制動力はマイルドになって、重量がほんのすこし軽くなります。

ディスクロード化=チューブレス化?

余談です。ディスクロードが普及すると、クリンチャーがすたれて、チューブレスが台頭します。

リムブレーキのチューブレスは構造上の不安をもちますが、ディスクブレーキのチューブレスはこれを克服します。

ディスクロード化のつぎはディスクチューブレス化です。

そして、ディスクブレーキのホイールのスポークレイアウトは前後で同じになります。おのずとフロントのラジアル組みのカウントダウンが始まります。

Shimano WH-RS700
Shimano WH-RS700