ALEXRIMS、アレックスリムは自転車製造王国台湾の台南市の金属加工メーカーです。じゃあ、もよりの空港は桃園より高雄です。
ここのホイール部門がA-classです。Alexrimsのリム、A-classのハブの工場完組ホイールはそこそこ出回ります。
また、ミニベロホイールの手組みにはAlexのETRTO 451リムが救世主になります。ほかの451リムの入手経路ががたっと減りますから。
中華サイトではKINLINのリムの完組があります。うちのが451のホイールがそうです。

DATI KINLIN ETRTO451 ディスクブレーキホイール
ディスクブレーキ用のペアが2万です。じみな軽量グッドホイールです。KINLINのリムは国内ではそんなに見かけない。のむラボが使います。
このアマゾンのキャリパー用の451ホイールは千葉のチャリ屋のサイクルハウスジロの手組みミニベロ451ホイールです。
シマノハブ+Alexrの組み合わせです。国内のミニベロ王道手組みパターンです。700cのマビックOPEN PROないしARAYA+シマノハブみたいなものです。
うちのミニベロの初期装備の406ホイールのリムはアレックスです。

ETRTO406ホイールリム ALEX ACE20 20
リムの黒はペイントです。地はキャリパー用でしょう。みぞがうっすら見えます。げにおなじみのメーカーです。
2017年はALEXの心機一転の年です。ホイールのA-classブランドがALEX本体に統合されました。で、春先から意欲的な完組ホイールがどしどし出てきます。
なかのいちばんの注目がALEXRIMS ALX473です。これをざっと見ましょう。
割安? いや、こっちが適正? 台湾ホイール
台湾の主要なメーカーはだいたい大手のOEMをします。つまり、大手の下請け業者です。孫請けはよそのところだとか、中国本土の上海・シンセン系の工場だとかしますが、ははは。
大手ブランドのホイールは値上げ値上げですっかり高くなりました。100円の自販機のコーヒーがあれやこれやで150円になってもうた、みたいなふんいきです。
そして、上がったものはそうそう下がりません。ザ・高止まりです。
シマノ製品の国内価格はとくに無味乾燥です。定価の約20%引きが実売価格で、いずれの小売店でほぼ横並びです。競争原理はない。メーカー取り寄せが基本です。
現実問題、国内にライバルはいません。ザ・寡占ジャンルです。前世紀に天下統一はなりました。現在はパックス・シマノーナの時代です。
変速機の戦国時代は1980-90年代です。当時の最大のライバルがサンツアーです。現SR SUNTOURです。ザ・隔世の感慨です。
じゃあ、現代の日本で価格のコントロールは楽ちんです。「どこで売れてもシマノ損しない」システムは磐石です。自動販売機チックです。
シマノのもう一つの稼ぎどころ、釣具ではダイワて強力なライバルがいます。また、ゴルフ事業とウィンタースポーツでは大こけしました。黒歴史です。
ちなみにシマノのゴルフクラブのフラッグシップは『アルテグラ』です。アルテさんは万能だア、ははは。あと、スノボのバインディングは『ラピッドファイヤー』です。バンクか!
一方の台湾系はコスパでがんがん来ます。大手しにせ系より圧倒的に割安です。てより、こっちが製品の実態価格に近いアクチュアル真っ当値段でしょう。大手系が高すぎる。とくに海外ブランド。
もちろん、自転車は朴訥の業務用機材でなく、ブランド・ステータス・ぜいたく・嗜好品です。金にものを言わせて高い機材で見栄を張るのは自転車の正統な楽しみ方のひとつです。
が、給料は自転車パーツみたいには順調に右肩上がりになりません。お小遣いはなおさらです。やっぱし、庶民は妥協を重ねると、見栄を捨てて、実利を取ります。ヒジョーに健全です。
また、ブランド系をうはうは買いあさって、良し悪し・酸い甘いを知った人も回帰的にコスパへ立ち返ります。ある日、ふとでっかいロゴのカーボンディープホイールがガキっぽく見え始めます。
「そうだ、アルミの細リム、買おう」
人の好みはころころ変わりますからね。年頃の十代前半の女子ほどじゃありませんが、ははは。
じゃあ、台湾系の完組ホイールはヒジョーに魅力的です。
ALEXRIMS ALX473
台湾自転車メーカーの完組ホイールは全体的に優勝です。設計や組み立てだけの欧米『ブランド』じゃありません。『メーカー』です。自社工場がきちんとあります。
シマノは日本とマレーシアに自社工場を持ちます。しかし、マレーシアの経済が好調で、毎年10%前後の成長を続けます。
じゃあ、モデルチェンジの4年間で45%アップです。8年でもとの2倍です。人件費や運営費がぐんぐん嵩みます。日本の0成長やマイナス成長とは伸び方が違います。
とすると、今後、値上がりはありますが、値下がりはありえませんね~。また、別のところに工場を移さないと。ベトナムとか?
台湾系のパーツは高品質です。これはだめだあ! て大はずれはまれです。中華本土工場直送のやつはたまにあやしくなりますが。
この中華直販のハイライズのカーボンハンドルバーのクランプがいまだになぞです。どのステムに合うの?! 設計ミス? 31.8mmのステムにかませをする? うーん、なぞです。

なぞのクランプ径
ALEXRIMSの完組ホイールの国内代理店はライトウェイです。しにせの問屋です。単体のリムはそこかしこのショップで見ます。くだんのように小径ホイールの手組みはこれ一色になりますね、ははは。
ALX475はこんなです。
- 重さ 1405g
- リム幅 外22mm 内17.4mm
- リム高 前24mm うしろ30mm
- リム素材 EXAアルミ合金
- スポーク数 20本 24本
- スポークレイアウト 前 ラジアル うしろ 2to1クロスラジアル
- スポーク PILLAR製
- スポーク形状 首折れ
- ハブベアリング方式 シールドベアリング(2個/4個)
- ハブボディ素材 7075アルミ
- フリーボディ素材 7075アルミ
- 税抜き定価 46000円
まっさきに軽さが目立ちます。1405g! 魅惑の1500gアンダーです。軽ゲタだア! カンパニョーロのボーラワンクリンチャーに匹敵します。
軽量代表のデュラエースR9100 24Cホイールが1412gです。あっちは14万円、こっちは46000円です。10万のギャップは大です。
しかも、R9100はじみーなホイールです。所有の満足度は沸きあがりません。業務用機材感がひとしおです。アドバンテージはありません。
台湾系の軽量アルミホイールがどしどし投入されまして、このデュラホイールの求心力はすっかり下がりました。アルミカーボンがまたまた中途半端ですし。もはや、ファングッズのレベです。
ALX475のリムはこんなです。
リム内径は17.4mmです。トレンドのワイドリムです。25cタイヤがベストマッチです。そして、リムの形状からチューブレスレディが知れます。フックレスではないが。
安チューブレス代表格のアルテホイールが3万ちょいです。しかし、重さは1640gだ。後継のRS500は1649gです。200gの差は絶大です。
ほかはどうでしょう? カンパニョーロのシャマル2wayが1475gです。これの実売は9万前後です。新発表のMAVIC KSYRIUM PRO USTが1420gで900ユーロ、12万です。
案の定、大手系のブランド物はコスパ勝負ではぜんぜん勝てません。よその台湾系を見ると・・・TOKEN C22A Zenithが実売5万で1299g!です。こっちは22mmハイトで完全上り用です。
ALX475のリアのリムの高さは30mmです。ミディプロファイル~セミディープの中間です。坂を上れる万能タイプです。
これの定価46000円はゾンダ2way、Racing 2wayの価格と被ります。が、あっちはともに1550gオーバーです。2017モデルからのワイドリム化でちょい重になっちゃいましたから。
ALX475をチューブレスで使えば、クリンチャーのチューブドカーボンクラスの軽さを手軽に実現できます。超軽量系のチューブが神経質ですからねー。

R’air いびつなふくらみ
Shwalbe Pro Oneがチューブレスタイヤのおすすめです。無印ONEじゃなくて、PRO ONEです。バルブとシーラントは定番のSTANS NOTUBEです。
それとこいつでイマドキ・アルミロードホイールを作っちゃいますか~?
はい、『コスパのシマノ』が徐々に過去のものになりますね~。デザインに力を入れて~。その点、カンパのG3は天才ですー。