- 手数料は不要
- 配送料も不要
- 現金払い不可
- 制限時間は60分
- プロモなし利用は無意味
Uber Eats はフードデリバリーアプリないしマッチングサービスです。2020年春のコロナ騒ぎのおかげで一気に普及して、すっかり市民権を得ました。
現金払い、置き配、日用品配送などのアップデートを重ねて、より便利なスーパーアプリへと進化します。
その追加機能の一つに持ち帰りがあります。Uber Eats 用語ではピックアップ、国内の通称ではテイクアウトですね。
Uber Eats のアプリから飲食店に料理を頼んで、配達パートナーに運ばせず、自分で店頭まで取りに行くのが持ち帰り注文です。
このオプションは2019年からありましたが、少し前まで持ち帰り対象店舗が限定的でした。うちの近所ではサンマルクカフェぐらいだった・・・
それがこの秋に大幅にパワーアップして、インドカレー屋や焼肉弁当屋やタピオカドリンク屋がリストに加わりました!
Uber Eats のお持ち帰り注文
フードデリバリーや置き配はコロナのおかげで一般化したものの筆頭です。実際、Uber Eats の類似アプリがこの春から続々と出現します。
- menu
- DiDi Food
- chompy
- Wolt
- foodpanda
二十年選手の出前館以外はほぼ2010年以降の新規企業です。
この内のmenuはもともと持ち帰りアプリでしたが、コロナの流れを受けて、デリバリーアプリに鞍替えしました。ちなみに母体はソシャゲ屋さんです。
Uber Eats はこの逆でフードデリバリーから始まって、2019年夏に持ち帰り機能を追加しました。
南米ではスーパーとの提携が始まって、日用品の配達が視野に入ります。まさにUber Eats の未来はバラ色です。本業の配車サービスは不況だけど。
持ち帰り=ピックアップ=テイクアウト
フードのお持ち帰りは珍しいものではありません。現代人は通過儀礼的にこの制度を利用します・・・主にマクドナルドで。
また軽減税率で店内飲食の消費税は10%ですが、持ち帰りは8%です。持ち帰りで会計して、イートインにこっそり舞い戻るのは脱税エコですね。
Uber Eats のお持ち帰りのカタカナは『ピックアップ』で統一されます。配達パートナーが飲食店に料理を受け取りに行く行為と同じ用語です。
ちなみに日本の飲食産業では『テイクアウト』が良く使われますが、これは和製英語です。アメリカ圏では “to go”で、イギリス圏では”take away”です。
ただし、”take out”はネイティブの砕けた日常会話では『電話で注文して店に取りに行くこと(品物)』も意味します。
ハワイのワイキキのハンバーガー屋では日本人観光客の多さもあってか、”to Go”も”take out”もOKでした。
とにかくUber Eats のアプリ内では持ち帰りは『お持ち帰り』か『ピックアップ』です。『テイクアウト』は見当たりません。
持ち帰りのメリットとデメリット
自宅や出先へ料理をお取り寄せできるデリバリーアプリの味を知ってしまうと、単なる予約アプリや持ち帰り機能を手放しで賞賛できません。
わざわざアプリを使わなくても、メールや電話で予約注文できます。Uber Eats の普及の前にはそれが一般的なお持ち帰りでしたし。
アプリ経由で持ち帰り注文するメリットはキャッシュレス決済、クーポンコードの割引くらいです。
デリバリー注文で掛かる配送手数料とサービス料は持ち帰り注文には掛かりません。
また、神経質な若い女子は不特定の配達パートナーに住所を知られないという保安上のメリットを得られます。
実際の持ち帰り注文の領収書です。
記載は小計とプロモーションだけです。デリバリー注文のような配送手数料、サービス料の項目がありません。
配達では10%のサービス料と150円~の配送手数料で支払いが1300円前後まで跳ね上がります。超高いパンケーキだ。
持ち帰り注文の価格設定はデリバリー用
この領収書の記載では手数料なしの持ち帰り注文はお得に見えます。が、フードデリバリーの運営は加盟店から30~40%の手数料を取ります。
結果、お持ち帰り注文のフードの価格もデリバリー用の特別設定になります。
上等カレーのUber Eats の持ち帰り注文の価格です。
同じ店の店頭の看板の価格です。
おおむねアプリ価格は店頭価格+100円です。15%割り増しくらいですね。これは良心的な上乗せです。
しかし、この直前にぼくはmenuのクーポンでハンバーガーを食べてしまいました。カレーはもう入りません。
てことで、デザートを求めて、日本橋から茶屋町まで移動して、さきほどの超高額パンケーキを頼みます。
エッグスシングスはハワイの超人気カジュアルレストランです。パンケーキブームの火付け役的なお店ですね。
ぼくはこの手の流行りの高額スイーツには飛びつきませんが、たまたまこの日にプロモーションが始まって、35%引きクーポンが流れてきました。
今回のクーポンの条件は700円以上の注文です。上等カレーのとんかつカレーより高い1028円のパンケーキにぶつけましょう。
結果、このテイクアウトの支払いは1028円-360円=668円となりました。ぎりぎりおやつらしい金額です。
現にエッグスシングスの公式ページのパンケーキ持ち帰りセットの価格は680円です。
商品名 | 店頭価格 | Uber Eats 価格 |
持ち帰りパンケーキセット | 680円 | 1028円 |
フルーツ追加 | 150円 | 226円 |
チョコ、ナッツ追加 | 100円 | 151円 |
割増率は約50%です。これは強気の価格設定だ。観光地のハワイアンプライス?
このように持ち帰り注文で手数料や配送料が掛からなくとも、デリバリーアプリ経由の注文は割高になります。
このエッグスシングスの持ち帰りセットはUber Eats 用の商品ではありません。店頭に行っても、公式ページからオンライン注文しても、普通に買えます。
つまり、クーポンやキャンペーンなどのプロモーションなしのアプリの持ち帰り注文は非常に微妙なオーダー方法になります。割高で手間。
ぼくもクーポンを貰わなければ、わざわざこんなアホらしい買い方をしません。テイクアウトにはデリバリーほどの利便性がありませんし。
逆に上等カレーのような良店でクーポン+持ち帰りをすれば、店頭価格より安く食べられますね。
今回の”PICKUPJAPAN”クーポンの割引の上限は1000円です。仮に3人前のとんかつカレーを持ち帰りで頼んで、割引コードを使えば、1人分を浮かせられます。
Uber Eats の持ち帰り注文のやり方
エッグスシングスのパンケーキを実例にして、Uber Eats の持ち帰り注文の一連の手順を以下に解説します。
梱包は小ぎれいです。フォークとナイフ、ロゴ入りのおしぼりもおしゃれだ。あ、肝心の味は普通のホットケーキです。
配達と持ち帰りを切り替える
まず、Uber Eats の注文アプリを立ち上げましょう。ホーム画面の初期設定は配達モードです。
上段の『お持ち帰り』のタブや中段の紙袋のアイコンをタップすると、設定をお持ち帰りモードに切り替えられます。
現在地周辺のUber Eats 加盟店が地図上に出てきます。ピンの右上の緑の付箋みたいなのはおすすめマークでしょう。
取り置きは60分、現金払いは不可
現在地周辺のリストアップはあくまで目安でしかありません。自分で取りに行きますから、配送手数料を気にせず、遠方の店に注文できます。
ただし、お持ち帰りの取り置き時間は注文から60分以内です。予約注文では注文リクエストの指定時間から60分以内です。
60分以降の取り置きは保障されません。もちろん、請求は通常通りに来ます。
お持ち帰り注文の決済はクレジットカードとキャッシュレスのみです。現金払いの利用は不可です。
もっとも、割高なアプリから頼んで煩わしい現金で払うというのは意味不明な行為ですが。ぜんぜんスマートじゃない。
料理を注文する
Uber Eats アプリをお持ち帰りモードに切り替えたら、普通に料理を頼みます。ここの手順はデリバリー注文と同じです。
注文の最後に確認ボタンが出ます。
デリバリー注文ではここから先の受け取り、受け渡しは配達パートナーのお仕事ですが、持ち帰り注文ではセルフピック&ドロップとなります。
ゆえにラーメンや唐揚げなどの熱いフードをおいしく食べようとすれば、調理の完成のタイミングを見極めなければなりません。
セルフピックアップ
今回のパンケーキは汁物や揚げ物みたいにシビアではありませんが、ぼくはビル前でしばらく待機しました。マクド地蔵ならぬエッグス地蔵です。
6:45分に超高級パンケーキが焼きあがりました。さすがにこの価格で作り置きはない。ないよね?!
エッグスシングス茶屋町の店頭へピックアップに向かいます。外観から若い女子しか立ち入れないオーラがぷんぷんします。
ピックアップには名前と注文番号が必要です。でも、この時間の持ち帰りオーダーはぼくだけでしたから、おねーさんがすぐに用意してくれました。
エッグスシングスのテイクアウトセットの実物です。
このご時世に袋が付きます。しかも、おしゃれなロゴ入りの紙袋だ。コロナのどさくさで乱造されるそこらの定食屋のにわか弁当とは違います。
ちなみに「袋もフォークも要らんから100円負けて」とかは無理です。これはこういう持ち帰り商材です。袋も備品も価格の内です。
パンケージの味はふつうです。腹ペコの人は上等カレーを持ち帰ってください。
それから、アプリから注文したぼくの立場はエッグスシングスの直接的なユーザーでなく、Uber Eats から斡旋された間接的なユーザーとなります。
あと、受け取り後のピックアップの完了の操作や報告はとくに不要です。時間で勝手に確定します。
Uber Eats のお持ち帰りまとめ
以前より持ち帰り対象店が増えて、料理のバリエーションが増えました。Uber Eats のプロモーションも積極的です。
持ち帰り注文には配送手数料とサービス料は掛かりませんが、価格はデリバリー注文と同じです。クーポンなしの代金はお財布に優しくありません。
持ち帰り注文のフードの取り置きは60分、現金払いは不可です。そもそも現金払いのアプリオーダーにはメリットがありません。割高で煩雑。
店を吟味して、プロモーションコードを使えば、店頭より安くテイクアウトできます。上等カレーの例を参照にしましょう。
おしゃれスイーツ屋の割増率はなかなかの強気です。
新規ユーザーが最初にこの持ち帰りクーポンを使ってしまうと、配達用の初回クーポンを使えなくなります。
Uberデビュー組はデリバリー用のクーポンを消化してから、こちらのピックアップ用クーポンを使いましょう。