“stem”とは?
- 幹、茎
- 柄、茎状のもの
- 系統、種族
自転車パーツのステムは”2″になります。フォークコラムとハンドルをつなぐコックピットの中枢です。
自転車にまたがると、否応なくこの部分を間近に望みます。極論、ステムの形状=ライダー視点の自転車の印象です。
キャップ1つでイメージが変わります。
ビバ・ショートステム!
上のステムはこのBlackspireのやつです。CNCのアルミの削り出しで、カナダ製です。アイコンの小動物はスカンク? マングース? モグラだあ? はて、なんでしょう?
サイズは50mmで、クランプは25.4mmです。昔のDH・グラビティ系用です。ミニベロや改造ママチャリにはオーバーです。でも、このごつさがお気に入りです。
こちらはイマドキのインテグレーテッド=統合型なステム一体型フルカーボンフラットバーハンドルです。
やすい中華カーボンです。剛性は十分です。てか、やっぱし、クロスバイクやミニベロにはオーバーです。
現役はFIREEYE TALON 318です。CNCの40mmのベリーショートステムです。
長いステムがしっくり来ない
こんなふうに長短のステムをあれこれ使いますが、結果的に短いものをチョイスしちゃいます。
ステム長が60mm以上になると、ハンドリングの感覚がぼくの好感触から外れます。切り返しがもっさりする。
ついでに前傾がきつくなって、ポジションがしんどくなります。ぼくのゆるゆるのチャリンコスタイルに合いません。
GIANTのクロスバイクの純正ステムさえがしっくり来ません。100mm越えの遠い&低いロード系ステムはなおさらです。一体感がない。
この感覚からぼくのステムの間合いは30~50mmのようです。理想形はDH系のダイレクトステムです。
でも、こんなごついダブルクラウンのフォークはぼくの用途にはオーバーです。本格のDHフォークは20万の高級品ですし、オーバーホールが手に余りますし。
そんなぼくがかっちょいいショートステムを紹介します。
B4C式ショートステムの条件
ステムの機能のかなめは長さと角度です。こまかい人はmm単位、1度単位のベストポジションにこだわります。
ぼくはそんなに神経質にはしません。そもそもハンドルバーをその日の用途でころころ替えてしまいます。ツーリングにはハイライザー、トレイルにはフラットバーとか。
ために条件はこうなります。
- 50mm以下
- 0度
- CNC
- 200g以下
- ソリッドなルックス
クランプの径は不問です。大口径の35mmがそろそろ気がかりです。手元のバーは31.8mm x 2の25.4mm x 1です。チューブをかませにすれば使えますけど。
見た目は重要です。ライダー視点の愛機のふんいきはステムで決まります。これが感性にマッチしないと、飽きや嫌気がはやばや来ます。毎日乗るなら毎日見ますから。
おすすめショートステム
ショートステムはおのずとオフロード系のステムになります。MTBパーツの在庫を豊富に取りそろえる英国の通販ストアChain Reaction Cyclesからおすすめステムをピックアップします。
Chromag
一発目は北米系の人気ブランドChromagのステムです。形状、質感がCOOOOL!!です。ぼくの第一候補でした。しかし、テーマカラーの緑色がなかった!
オーバーサイズの31.8mmです。ライズは0度です。175g/50mmサイズです。200g以下のものは軽量の部類になります。
RACEFACE ATLASステム
RACEFACEの人気シリーズのATLASのステムです。アトラス=大地=地形図がアイコンです。
クランクやペダルやハンドルには貴重なライトグリーンがあります。でも、ステムにはありません。なぜだ?!
地形図のアトランダムなパターンが人を選びます。黒地は余計にそうです
RENTHAL APEX
オフロードで最もホットなブランドがRENTHALです。ここはモトクロスの名門です。本社は英国にあります。
本業のオートバイの技術を活かして、軽量・頑丈なハンドルバーとステムをMTBシーンにつぎつぎ送り出します。
代表作がRENTHAL APEXです。
独特の薄ベージュのカラーがレンサルのアイコンです、ビアンキのチェレステ的な。反面、カラー展開がこのパターンに限られます。この色を受け入れられるかが勝負の分かれ目です。
サイズ40mmが118g!です。最軽量MTBステムの一角です。
THOMSON ELITE X4
おおとりを飾るのは大御所のTHOMSONです。こちらはmade in USAをつらぬきます。ハンドルバー、シートポスト、ステム、シートクランプが定番です。
THOMSONのクランプは非常に良好です。軽いトルクでしっかり締め上げます。これでカーボンポストのずれがなくなりました。
人気シリーズのELITEからX4ステムを取り上げましょう。普遍的なCOOLさがあります。ロード、ヴィンテージバイク、アーバンコミュターにもすっかりマッチします。
この画像のものにはくびれがありますけど、ショートタイプはソリッドなずんどうタイプです。個人的に短いステムにくびれは邪道です。
ステムとシートポストはTHOMSONの看板です。このELITEシリーズはロングセラーのベストヒット商品です。
結局、黒と銀が鉄板です。アルマイトのハデなカラリングはふとした拍子に裏目に出ます。