ショートステムでポジション快適化 みじかいステムの大特集

“stem”とは?

  1. 幹、茎
  2. 柄、茎状のもの
  3. 系統、種族

自転車パーツのステムは”2″になります。フォークコラムとハンドルをつなぐコックピットの中枢です。

PROPEL ハンドル回り
PROPEL ハンドル回り

自転車にまたがると、否応なくこの部分を間近に望みます。極論、ステムの形状=ライダー視点の自転車の印象です。

キャップ1つでイメージが変わります。

真ん中の赤いのがトップキャプ
真ん中の赤いのがトップキャプ
改造ママチャリハンドル周り
改造ママチャリハンドル周り

ビバ・ショートステム!

上のステムはこのBlackspireのやつです。CNCのアルミの削り出しで、カナダ製です。アイコンの小動物はスカンク? マングース? モグラだあ? はて、なんでしょう?

black-spire-stem
Black Spireステム

サイズは50mmで、クランプは25.4mmです。昔のDH・グラビティ系用です。ミニベロや改造ママチャリにはオーバーです。でも、このごつさがお気に入りです。

こちらはイマドキのインテグレーテッド=統合型なステム一体型フルカーボンフラットバーハンドルです。

ステム一体型ハンドルバー
ステム一体型ハンドルバー

やすい中華カーボンです。剛性は十分です。てか、やっぱし、クロスバイクやミニベロにはオーバーです。

現役はFIREEYE TALON 318です。CNCの40mmのベリーショートステムです。

油圧ディスクブレーキ復活
油圧ディスクブレーキ復活

長いステムがしっくり来ない

こんなふうに長短のステムをあれこれ使いますが、結果的に短いものをチョイスしちゃいます。

ステム長が60mm以上になると、ハンドリングの感覚がぼくの好感触から外れます。切り返しがもっさりする。

ついでに前傾がきつくなって、ポジションがしんどくなります。ぼくのゆるゆるのチャリンコスタイルに合いません。

GIANTのクロスバイクの純正ステムさえがしっくり来ません。100mm越えの遠い&低いロード系ステムはなおさらです。一体感がない。

この感覚からぼくのステムの間合いは30~50mmのようです。理想形はDH系のダイレクトステムです。

毎年恒例コメンサルのDHバイク
毎年恒例コメンサルのDHバイク

でも、こんなごついダブルクラウンのフォークはぼくの用途にはオーバーです。本格のDHフォークは20万の高級品ですし、オーバーホールが手に余りますし。

そんなぼくがかっちょいいショートステムを紹介します。

B4C式ショートステムの条件

ステムの機能のかなめは長さと角度です。こまかい人はmm単位、1度単位のベストポジションにこだわります。

ぼくはそんなに神経質にはしません。そもそもハンドルバーをその日の用途でころころ替えてしまいます。ツーリングにはハイライザー、トレイルにはフラットバーとか。

ために条件はこうなります。

  • 50mm以下
  • 0度
  • CNC
  • 200g以下
  • ソリッドなルックス

クランプの径は不問です。大口径の35mmがそろそろ気がかりです。手元のバーは31.8mm x 2の25.4mm x 1です。チューブをかませにすれば使えますけど。

見た目は重要です。ライダー視点の愛機のふんいきはステムで決まります。これが感性にマッチしないと、飽きや嫌気がはやばや来ます。毎日乗るなら毎日見ますから。

おすすめショートステム

ショートステムはおのずとオフロード系のステムになります。MTBパーツの在庫を豊富に取りそろえる英国の通販ストアChain Reaction Cyclesからおすすめステムをピックアップします。

Chromag

一発目は北米系の人気ブランドChromagのステムです。形状、質感がCOOOOL!!です。ぼくの第一候補でした。しかし、テーマカラーの緑色がなかった!

オーバーサイズの31.8mmです。ライズは0度です。175g/50mmサイズです。200g以下のものは軽量の部類になります。

RACEFACE ATLASステム

RACEFACEの人気シリーズのATLASのステムです。アトラス=大地=地形図がアイコンです。

クランクやペダルやハンドルには貴重なライトグリーンがあります。でも、ステムにはありません。なぜだ?!

地形図のアトランダムなパターンが人を選びます。黒地は余計にそうです

RENTHAL APEX

オフロードで最もホットなブランドがRENTHALです。ここはモトクロスの名門です。本社は英国にあります。

本業のオートバイの技術を活かして、軽量・頑丈なハンドルバーとステムをMTBシーンにつぎつぎ送り出します。

代表作がRENTHAL APEXです。

独特の薄ベージュのカラーがレンサルのアイコンです、ビアンキのチェレステ的な。反面、カラー展開がこのパターンに限られます。この色を受け入れられるかが勝負の分かれ目です。

サイズ40mmが118g!です。最軽量MTBステムの一角です。

THOMSON ELITE X4

おおとりを飾るのは大御所のTHOMSONです。こちらはmade in USAをつらぬきます。ハンドルバー、シートポスト、ステム、シートクランプが定番です。

THOMSONのクランプは非常に良好です。軽いトルクでしっかり締め上げます。これでカーボンポストのずれがなくなりました。

Thomson Elite シートポストクランプ
Thomson Elite シートポストクランプ

人気シリーズのELITEからX4ステムを取り上げましょう。普遍的なCOOLさがあります。ロード、ヴィンテージバイク、アーバンコミュターにもすっかりマッチします。

この画像のものにはくびれがありますけど、ショートタイプはソリッドなずんどうタイプです。個人的に短いステムにくびれは邪道です。

THOMSON ELITE X4ステム
THOMSON ELITE X4ステム

ステムとシートポストはTHOMSONの看板です。このELITEシリーズはロングセラーのベストヒット商品です。

結局、黒と銀が鉄板です。アルマイトのハデなカラリングはふとした拍子に裏目に出ます。