ステムのつづりは”stem”です。本来の意味は幹や茎ですね。自転車パーツのステムはハンドルとフォークの連結部品です。
このサンプルイメージを見ると、本来の意味を理解できましょう。
![ステム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/707e0f95ad0624d9c3d630d2d231b59e.jpg)
ちなみに中国語ではステムは『龍頭』や『龍頭立管』です。中華のこういう当て字のセンスはきらいじゃありません。花鼓=ハブ、牛角=ハンドルもおつです。
B4C的ステム考
もともとぼくはスポーティな前掲姿勢を好みませんし、腕の短さをよく自覚しますから、自転車のジャンルを問わず、長いステムを使いません。
ロード用の100mmクラスのものは完全にNGです。クロスバイクの60-80mmのものさえがぎりアウトです。前傾で左肩にいやな痛みが出ます。
体重を掛けずとも、前傾姿勢を取ると、けんちょにこの不具合に悩まされます。フォーマルなロードの下ハンのタイムリミットは15分です。ブラケットが30分だ。
また、重いリュックを長く背負っても、左肩の痛みに悩まされます。ここがぼくのウィークポイントです。
ステムの上限は50mm
で、この個人的な事情を認識してから、短いステムしか使いません。サイズの上限は50mmです。+ライザーバーを使えば、いやな肩の痛みを緩和できます。
お買い物号の手元もこの組み合わせです。ライザーバー+ショートステムです。
![乗車からのカーボンハンドル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/ed964405f600d19a1fc9649ff6f6b358.jpg)
さらに自転車シーンがオフロード寄りに傾き始めますと、ステムはどんどん短くなり、ハンドルはどんどん広くなります。
![THOMSON ELITE X4 正面](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/07/c8a1d75a135d69798445150719e532ce.jpg)
レギュラーのステムは二つです。このThomson Elite X4とFireeye Talonです。
![Fireeye ステム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/04/Fireeye-cnc-stem.jpg)
Thomsonのやつは50mmのセミショートです。シンプルな外見は車種を選びません。フラットバーロード、クロス、ミニベロ、ピストなんかに合います。
Fireeyeのは40mmのショートサイズです。ライム色は若気のいたりです。2017-2018シーズンのマイブームがライムグリーンでした。
デザインは完全にオフロード系ですし、差し色が人と車種を選びます。剛性、質感、かるさはGOODです。でも、ぼくのなかの緑色ブームは終わってしまった・・・
で、この二つを気分と状況でかわりばんこに付け替えて、ショートステムライフにはげみます。
が、たまたま年末オーバーホールで黒のThomsonがフラットバーロードに持っていかれました。
![クリアアウターケーブル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/35f6c1bc68ef45d84809bf49d00285c7.jpg)
このマットシルバーの車体のカラリングにてかてかのライム色は浮きますし。
結果、FireeyeがしばらくMTBの手元をかざりました。
![ゆるがたなし](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/2321cba2dae47e3e545973d6d6b11c0c.jpg)
はい、わるくありません。ソリッドなデザインはENDUROモデルのVitusとマッチします。でも、マットブラックxホワイトのレイアウトにはライム色が合わない!
てことで、てごろな新ステムを調達しました。
![Nukeproof-Neutronステム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/a5968c021988dd3b5574eb108e10e42b.jpg)
詳しい人は原子力のハザードマークでモデルを言い当てられましょう。これはNukeproofのアイコンです。
Nukeproofはもともと小規模なクラフト系メーカーでしたが、MTB衰退の影響で表舞台から遠ざかります。
その後、英国の自転車通販大手のChain Reaction Cyclesの傘下で復活して、ENDUROのチャンピオンバイクに上り詰めます。
で、Nukeproofの取り扱いはCRCのみです。そのうえ、車体のVitusもCRC=Wiggleの専売ブランドです。海外通販の申し子のような組み合わせではありませんか。
ぼく史上最短35mm
今回のチョイスのポイントはデザインとサイズです。白黒デザインは現在の愛機のレイアウトと完全にマッチします。
クランクも白黒、ブレーキも白黒です。
![8mmアーレンで固定](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/31fbb88697b9d858b7f43eb7012a44e2.jpg)
![HOPE-E4キャリパー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/2154542713072c2f15c7dfaa38c080b3.jpg)
ライム色の付け入る余地はありません。
二つ目のポイントがサイズです。ぼく史上最短の35mmサイズを買いました。
![35mm](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/35mm.jpg)
現代の自転車トレンドでは50mmはロング、40mmはふつう、35mmはショートです。
ショートステム化の流れはさらにとどまらず、25mmモデルがふつうに出回ります。短く太くがジャスティス!
いつかハンドル径35mm化、ハンドル幅80cm化、ステムのダイレクトマウント化をしようと思います。必然的にピュアDHモデルが浮かび上がりますが、ははは。
新旧ステムの比較です。
![ステム比較](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/6fc0f334d94bb952c796a7833144120e.jpg)
Neutronステムのがあきらかに幅広です。より下り系のエッセンスがつまります。質感はFireeyeです。まあ、もとの値段がちがいますから。
NukeのNeutronシリーズはわりに良心的でシンプルなラインナップです。とくにフラットペダルは非常に好評ですね。ぼくも悩みました。
剛性UP!
さくって取り付けました。
![ステム取り付け](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/ea5ec3d2804003af777d07f96e95fdac.jpg)
フレームはVitus、ブレーキはHOPE、ハンドルはBrand-X、そして、ステムはNukeproofです。CRCオールスターバイクだ!
で、-5mmのショート化もクランプの幅広化も1stインプレでは好印象です。ことさらに幅広化です。剛性感がはっきり上がりました。
やっぱし、太く短くがぼく的にはジャスティスです。