元日の朝っぱらから年末にせっせとオーバーホールをして、簡易ガラスコーティングまでして、うきうきで京都の伏見稲荷まではつもうでに行きました。
![2019年1月1日伏見稲荷表参道](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/da9299158feb08402bca3abf0eb54fd1.jpg)
めちゃくちゃな混雑は想定範囲です。しかし、正月の自転車置き場の臨時封鎖と帰りの冷たい雨は予想外デス。
![雨天走行後のロードバイクの汚れ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/e477479618e299e45812f830e1baff0f.jpg)
ふぎゃー! 水のアワー!
が、今回の自転車整備ネタはこれではありません。オーバーホールの本編でやり忘れたパートがいくつかありました。
そのひとつがブレーキパッドの調整です。
![ブレーキパッドのずれ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/fa6d4868cb9df0df378516d44cd5ccad.jpg)
Youtubeにこれをアップしたら、ぞくぞくとご忠告のコメントをいただけました。やっぱし、自転車整備を動画で見る人はこまかいところを見逃しません。
実のところ、やり忘れってのも正確ではありません。やったけども、カメラの録画ボタンを押し忘れて、記録できなかった・・・これが正解です、ザ・撮り忘れ。
で、今回の撮影のためにわざわざパッドをいがまして、最収録にのぞみます。ついでにパッドのハの字をやろうとして、意想外のアクシデントに見舞われます。
ロードのブレーキパッド調整
リムブレーキのブレーキパッドの平行出しはかんたんです。10秒で終わります。てか、終わりました。
![パッドを平行に](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/0158f2bacafef1a833c447499bccb149.jpg)
はい、終了! ブレーキの利きは十分です。ただし、一時間ばかしを雨天走行して、盛大にダストをまきあげます。アームがまたジャリジャリだあ~。
ブレーキ前後不覚
と、このパッドのずれとは別口にYoutubeでコメントをいただきました。「フロントブレーキのアウター受けの位置が逆じゃない?」て。
![KCNC-CB11フロント?](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/52a0f7869da89011eed830aeaf666ae4.jpg)
ふつうのキャリパーブレーキのフロントのアウター受けは右側にあるそうな。まじ?
ぼくのスポーツ自転車ブレーキ履歴は古い順に機械式ディスク、油圧ディスク、Vブレーキ、リアキャリパー、ダイレクトマウントです。フロントキャリパーのヒスがない。
このKCNC CB11もKCNCの分類ではCaliper Brakeの一種です。その11番目でCB11です、たぶん。
マイナーパーツの情報難
ダイレクトマウントブレーキは自転車ブレーキ的には最後発のブレーキシステムです。Vブレーキとキャリパーブレーキのハイブリッドみたいなものです。油圧DBより後発だ。
提唱元はサカイのシマノ社です。2018年にシカゴのSRAM社がダイレクトマウントを出して、三大メーカーのダイレクトマウントが出そろいます。
しかし、ロードバイクのトレンドは一気にディスクブレーキへ移行します。ダイレクトマウントは割を食って、販売元から推してもらえません。悲運のラストリムブレーキです。
で、このマイナーなブレーキシステムのさらにマイナーなモデルです。商品の情報量が無です。
モデル名検索で出てくるのはKCNCの公式ページでなく、通販ストアの商品情報とうちの過去記事ばかりです。
まず、ブレーキ本体の前後が不明です。
![KCNC CB11 ダイレクトマウントブレーキ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/c53d52e43e92cb7f1053fc49b08de063.jpg)
キャリパーブレーキのセオリーに従うと、左側をリアに装着します。アウター受けが左に来ますから。
リアのアウター受けが右に来るのはたしかにイレギュラーです。キャリパーブレーキのここもVブレーキのも左に来ますし。
![TEKTRO Vブレーキ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/11/9ee27b3b091b6a39fe913da34ef2dd07.jpg)
で、あまりをフロントフォークに付けると、アウター受けを左に配置できません。こんなです。
![クリアアウターケーブル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/35f6c1bc68ef45d84809bf49d00285c7.jpg)
もしか、フォーク裏のシャドー系の台座につけるタイプだあ? うーん、ミステリ・
これが後述のトラブルへつながります。
パッドのハの字の効果
そんなこととはつゆ知らず、のんきにブレーキパッドのハの字をつづけます。
![ハの字の効能](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/9aa6c0bb9783034dbd648325f63f14ba.jpg)
リムブレーキ全般でこのハの字は有効です。別名トーイン、”toe in”です。ブレーキシューの前側を狭くする=後ろ側を広くするから。
方法はかんたんです。なにかカード状のものを挟みます。イオンカードの厚みがぼく的にはベストです。20日・30日はお客様感謝デーです。
![イオンカードを挟む](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/81129222835833882a9b49db437db19a.jpg)
パッドが左右逆!
で、フロントのトーインを終えて、リアに取り掛かって、えらい事実を突き付けられます。
![ブレーキパッドが左右逆!](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/0d657167d346c7a559c1340593ee82d8.jpg)
上の画像は後ろからの視点です。左のアームのパッドに”R”が見えます。これはrightのRです、つまり、このシューは右用です。
えー! てことは、右に”L”が?! ・・・はい、右がLでした。
えー! てことは、オーバーホールのときに前後をまちがえて取り付けた? てか、どっちがどっちでしょうよ?! わーわーわーわー!!
ひとしきりに騒いだ後にパッドを入れ替えました。左にL! 右にR!
![文字を読もうね!](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/974695d93258e96c4d3f35e654c753e6.jpg)
「 わるふざけする前にちゃんとチェックせーよ!」てなもんです。はい、大反省しました。
で、気を取り直して、今度こそパフェクトトーインをやりました。
![ブレーキのトーインリターンズ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/1464c41598d9b6a5a02494e239478ed3.jpg)
動画です。正座が精一杯の反省の念です、はい。