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Fulcrumロードホイール2019 ノーマル456が復活& 7に650Bサイズ登場

Fulcrum、フルクラム、単純な広義の意味は『支え』や『支点』です。てこの原理ではここのところです。

支点力点作用点
支点力点作用点

そして、自転車業界ではイタリアの人気パーツブランドを指します。本家イタリアのFulcrumのURLはfulcrumwheels.comです。ヴェネト州のクールなホイール屋さんです。

ホイールのほかのパーツは専門外ですが、まれに海外ストアやオークションサイトでFulcrumのクランクがイレギュラー的にぽっと出ます。

姉妹企業の総合パーツ屋カンパニョーロがホイール、変速機、クランクを作れます。これをちょちょっと手直しすれば、Fulcrumモデルにできます。

しかし、かんじんの市場が特段にそれを求めません。ユーザーがフルクラムに求めるのはかちっとしたレーシーなホイールです。

Fulcrum今昔物語

Fulcrumは今でこそ人気のホイールブランドです。しかし、そのデビューの背景はなかなかフクザツです。

ロードバイク界のアカデミックな意見に「ドライブとホイールを同一ブランドで揃えるのがジャスティスだ」てものがあります。

コーディネイトの統一性、ステイタス、格式を重視する流儀ないし作法です。これは新参ライトユーザーには?な発想ですが、業界関係者や古参の自転車好きの間ではわりと通用します。

うるさい人はパーツの一点豪華主義をも否定します。「アルミフレームにフルカーボンのBORA ONEは不相応だ」とか「クランクだけをデュラエースにするのは無意味だ」みたいな意見です。

で、このフォーマルな発想では『カンパニョーロのホイール+シマノコンポ』のようなMIXちゃんぽんがタブーになります。

しかし、昔からカンパのドライブは高嶺の花ですし、シマノのホイールはじみです。かっこいいカンパホイールと安定のシマノコンポの組み合わせはアカデミック、フォーマルでなくとも、定番の組み合わせです。

往時のカンパニョーロはその現実的な需要、ファンの声、欧州名門のプライドの間でいたばさみになって、知恵を巡らせます。

単純にシマノコンポユーザーのシェアを取るために自社の名義の製品をライバルにすり寄せれば、ブランドの威信と自尊心を損ねますし、旧来のユーザーの反発を買います。

そこで登場するのがFulcrumです。このニューブランドの名義でシマノユーザー向けのホイールを売り出せば、うるさ方のヘイトを緩和できますし、本丸をつぶさずにMAVICのパクリを・・・うわー!

・・・てのがFulcrumの誕生の有名なエピソードです。オリジナル・カンパの都合で生み出されたクローン、コピー、カンパニョーロ´みたいなもんでしょうか。

最近のフルクラムの動向

そんなフルクラム、姉さまカンパニョーロ、いかついマビック、まじめなシマノがロードバイクホイールの四天王です。

このうちのマビックが海外通販最大手のCRC=Wiggleのストアからしれっと消えました。ホイール、ウェア、アクセサリの日本向けの出荷に規制がかかります。商品ページが日本語版に出ない。

対照的にフルクラム、カンパニョーロ、シマノのホイールはいろんなところでフリーダムにじゃんじゃん売られます。しかも、たいがいは送料無料の対象です。

内外価格差はでかめです。輸入消費税の目安の5%が加わっても、価格差がまったく埋まりません。海外ストアの通常価格が国内のセール価格です、ほんとに。

なぜか高止まりする2018モデルのフルクラム

シマノ以外の3社のホイールは基本的に1年ごとの刷新です。2018年の発表製品は2019モデル、2019年発表製品は2020モデルです。

中身や仕様のフルモデルチェンジは3年か4年ごとです。モデルチェンジしない継続商品の新旧のちがいはロゴ、カラーパターン、年式、細かいアップデだけです。

全般的に2018モデルのフルクラムのホイールはみょうに割高でした。いちばん人気のRACING 3が5万台から落ちない。ライバルのゾンダは4万ですのに。なぜ?

対照的にアルミハイエンドのレーゼロ、レーゼロナイト、レーゼロコンペがなかなかおねうちです。2WAYでCULTハブのコンペが10万アンダーですよ、おくさん。

レーゼロカーボンDBとRacing 7b 650B DB

Fulcrumの2018モデルの大きな出来事は大量のディスクブレーキ用のホイールの投入です。Racing4、5、6、7にDBブラザーズがずらっと加わりました。

fulcrum racing db 2018
Fulcrum racing db

2019モデルではレーゼロカーボンのDBとRacing 7のDBが加わります。え、7にはもうDBがある? いや、今度の7のDBは650BのDBです。650Cじゃなくて、650Bです。MTBの27.5インチですね。

用途はオールロードバイクのロードプラスタイヤ用です。この分野の独自完組ホイールはわりに穴場です。

かわりにノーマル7がカタログ落ちしました。ひとりっこはRACING 3のみです。レースリDBはまだ出ない?

上位陣にうごきなし

カーボンホイールの2018モデルのトピックスはブレーキフェイスのAC3処理です。雨天のブレーキ性能が飛躍的に向上しました。

SPEEDシリーズの2019モデルにはとくにめぼしいアップデは見当たりません。DBモデル、クリンチャーモデルはすでに出そろいます。そもそもカンパのBORAのが人気ですし。

アルミカーボンコンポジットの軽量ホイール、RED WINDシリーズがついにサヨナラしました。C15リム、C23タイヤの時代がとおざかります。

フルクラムのロードホイールの一覧2019

2019年10月2日にFulcrumの公式サイトで2019のPDFカタログが出ました。これを参照にして、以下にホイールの一覧を作ります。

型番のT=チューブラー、C=クリンチャー、DB=ディスクブレーキ、数値=リム高です。重量は前後セットの公称値です。

タイヤ種のTU=チューブラー、CL=クリンチャー、TL=チューブレス互換モデルです。タイヤ幅はカタログ内の推奨サイズです。

備考のAFSはディスクブレーキローターの固定方式です。シマノタイプのセンターロック式がAFSです。

打消し線はカタログ落ちです。

モデル名重量リム外幅タイヤ種タイヤ幅素材価格備考
SPEED 55T1280g24.2TU25-カーボンCULTハブ
SPEED 55T DB1395g26.5TU25-カーボンCULTハブ
SPEED 55C1480g24.2CL25-50カーボンUSBハブ
SPEED 40T1210g24.2TU25-カーボンCULTハブ
SPEED 40T DB1320g26.5TU25-カーボンCULTハブ
SPPED 40C1400g24.2CL25-50カーボンUSBハブ
RACING 360T865g20TU23-32カーボンCULTハブ リアのみ
RED WIND XLR 501590g20.2CL23-32アルミカーボンCULTハブ C15
RED WIND 501755g20.2CL23-32アルミカーボンC15
RACING QUATTRO CARBON1555g24.2CL25-50カーボンセミディープ
RACING QUATTRO CARBON DB1605g23.5CL25-50カーボンセミディープ
RACING ZERO CARBON1340g24.2CL25-50カーボンUSBハブ
RACING ZERO CARBON DB1450g26.5TL25-50カーボンNEW! USBハブ C19
RACING ZERO COMPETIZIONE1475g22.5TL25-50アルミCULTハブ
RACING ZERO NITE1510g22.5CL25-50アルミUSBハブ
RACING ZERO1495g22.5CL25-50アルミUSBハブ
RACING ZERO DB1590g23.8TL28-62アルミUSBハブ C19
RACING 31560g22.5CL25-50アルミ 
RACING 41725g23.2CL25-50アルミNEW! セミディープ
RACING 4 DB1690g23.5TL25-50アルミセミディープ AFS
RACING 51650g23CL25-50アルミNEW!
RACING 5 DB1610g21.8TL25-50アルミAFS
RACING 61760g23TL25-50アルミNEW! AFS
RACING 6 DB1690g21.8TL25-50アルミAFS
RACING 7 LG1763g23CL25-50アルミ 
RACING 7 DB1740g23.8TL28-62アルミAFS C19
RACING 7b DB 650B1670g23.8TL23-32アルミNEW 650B C19
RACING SPORT1892g23CL23-32アルミ完成車付属 C15

SPEED、レーゼロ、その他て構図です。うれすじはアルミハイエンドですね。そして、クワトロカーボンのDBがじみに人気です。はたして、2019シーズンはレースリのターンになるか?