現行の固定ペダルの主要メーカーは
- シマノ
- LOOK
- TIME
- MAVIC
- クランクブラザーズ
- スピードプレイ
シマノのSPDとSPD SLが有名です。近年、このクリップレスペダルに新しい仲間が加わりました。それがCLICK’R、クリッカーです。
シマノ第三のビンディングペダルCLICK’R
ビンディングペダル、クリップレスペダル、固定式ペダル、呼び方はまちまちですが、シューズの金具とペダルの金具をはめ込むタイプのペダルです。スキーやスノボのバインディングのチャリ版です。
実際、現行の自転車ビンディングの原点のフランスLOOK社はもともとスキー屋さんです。
SPD=Shimano Pedaling Dynamics
シマノのSPDは後発組ですが、いつものように逃げの先行組をごぼう抜きして、オフロード・オンロードのビンディング界をけん引します。
SPD=Shimano Pedaling Dynamicsの略で、その名の通りにシマノの商標ですが、固定式ペダルの総称みたいな印象です。クロネコヤマトの宅急便みたいなものだ。
シマノのコンポセット内のSPD SLペダルとSPDペダルにはグレードネームがきちんと付きます。Dura AceペダルとかXTRペダルとかです。
ロード用はSPD SLで、オフロード用はSPDです。
ロード用のSPD SLは基本的に歩行するorシューズを地面に付けることを想定しません。シューズの金具は剥き出しです。
つま先を上げてペンギンのようによちよち歩きするサイクルウェアの人の足元は99%でロード用シューズです。
反対にオフロード用のSPDは歩行、移動、接地を想定します。未舗装路には乗れない、走れない場面がちょくちょく出てきます。歩行はアクションのひとつです。
で、ビンディングの基本はスポーツ用途、専用機材です。街中での気楽な走行は想定外です。それはフラットペダルの役目です。
しかし、スポーツバイクが普及して、普段使いとアクテビティの境目があいまいになって、ON/OFFの兼用が珍しくなくなりました。車種的にはクロスバイクやアーバンコミューターです。
そこでチャリとウォークを兼ねるSPDのマイルド版のCLICK’R、クリッカーが登場します。百聞は一見にしかず、見た目が機能をまんまに表します。
はい、フラットペダル+SPDペダルです。厳密には中央のパーツはSPDじゃありません。SPDより着脱がマイルドです。シマノ当社比で60%アップ!です。それがCLICK’R、クリッカーです。シマノの商標です。
近場にはふつうのスニーカーやサンダルでフラット面を使い、遠出にはビンディングシューズを使います。クリッカー専用のシューズもあります。SPDシューズとコンパチです。
欠点は重さと見た目
機能の多さはなにかの裏返しです。二種類のペダルをひとつに合体させたようなクリッカーの弱点は重さと見た目です。
上のPD421は500gオーバーです。フラットペダル+SPDペダルの総重量に匹敵します。見た目もほんとにフラットペダル+SPDペダルです。
そして、バンドルのオレンジの反射板がやぼったさを倍増させます。この反射板の有無がペダルの用途とジャンルを暗に示します。ノットスポーツ、非競技系のあかしです。