ちょい乗り用、お買い物用のシングルスピードの中華カーボンロードバイクのオーバーホールシリーズがついに完結編を迎えました。作業は年内に間に合いましたで!
年始のはつもうでライドにはこいつで出かけようと思います。ひさびさに淀川サイクルロードで京都まで行くかあ? 御金神社に詣でよう、そうしよう。
フラットバーロード組み立て後編
ところで、お掃除編は4回まで長引きましたが、組み立て編は2回に収まりました。実際の手間のかかりとめんどくささもそのくらいです。掃除2:組み立て1です。
前編でフレーム+ホイール+クランクをやりまして、大枠を完成させます。
で、今回はブレーキケーブルの取り回しとチェーン張りです。
ブレーキケーブル取り回し
オーバーホール前のブレーキの取り回しは右前、左後ろです。ぞくにJIS式、ママチャリ式のケーブルルーティングですね。
この取り回し方は車種を問わず、実用車、スポーツ自転車でよく使われます。とくに日本は右利き至上主義です。二昔前まで『ぎっちょ』は矯正の対象でしたし。
が、しかし、欧米のスポーツバイク、とくにロードバイクのケーブルルーティングは右後ろ、左前です。日本と逆、てか、こっちが正です。JIS式が亜流だ。
内装式フレームではケーブル用の穴の位置が右後ろ、左前のルーティングにマッチします。右前、左後ろで取り回しをすると、配線をうまくまとめられません。
ぼくは個人的に本場の欧米風の右後ろ・左前を愛用します。で、右=リアブレーキを多用します。そっちの方が好フィーリングです。
が、くだんのようにこのフラットバーロードの取り回しはママチャリ式の右前、左後ろでした。フォーマルではありません。
ホイール依存のルーティング
理由はホイールです。このフレームのバラ完に用意したのはリムブレーキ用の古いカーボンチューブラーでした。
こんなです。
ブレーキフェイスはつるぺたです。
おそらくカーボンホイールの第一世代か第二世代です。製品的には古物です。リム幅は20mmしかありませんし、タイヤは22mmしかありません。ほっそ!
そもそも一昔前のカーボンホイールは高級品です。上級者向けの競技用機材だ。文字通りの高嶺の花です。ライトユーザー向けのグッズではない。レーシングモデルです。
ブレーキの利き、乗り心地、そんなものは度外視です。一昔前の売りは軽さ、軽さ、軽さのみです。
で、フロントブレーキはあれですが、リアはほんとに利きません。ダイレクトマウントを持ってしても、まんぞくなフィーリングを得られない。雨天使用は禁物です。
てことで、比較的に利くフロントに右レバーをつなぎました。これがぼくには例外的なJIS式取り回しの理由です。
街乗りやゆるポタにはこの古いカーボンチューブラーはあきらかにミスマッチです。22mmの細タイヤは完全に時代遅れだ。
手組ホイールの練習を兼ねて、リアをちょっと太めのチューブレスのアルミリムにします。ブレーキ力、乗り心地が一気に上がりました。
スタンダードなアルミリムを使えば、ケーブルの長さを差し引いても、まんぞくなフィーリングを得られましょう。本来のフォーマルな右後ろ、左前に戻せます。
つまり、オーバーホール後のルーティングはこうなります。
すっきり!
ニッセンと亀田のケーブル
とにかく機械式のリアのケーブルの引きはもっさりします。こっちに特別な『ひも』をふんぱつしましょう。
はい、ニッセンのSP31と亀田のクリアアウターです。
ダイソーの100円のブレーキケーブルセットから大幅のアップデ、ははは。
オプション選択をミスって、フロント用の短いインナーを発注してしまいましたが、どうにかぎりぎりセットできました。てか、むしろ、ジャストです。
エンド部分のはんだが異常にきれいです。切りたくない~。
アウターはよゆうです。
車体と完全にマッチします。
あ、サイドスタンドを忘れない。
「カーボンステーにスタンドを直付けするのはどうだよ?!」
て、最初にこそあやぶみますが、なんら異常なしで使えます。これはロードである前に一機のお買い物号です。べんりグッズは必要です。
ひとおもいにカゴをつけようかとさえ思います、樹脂の軽いやつを。
チェーン張り
ラストピースがチェーンです。オーバーホールはチェーンに始まり、チェーンにおわります。
これも賛否両論ですが、ぼくはピンを再圧入します。
シングルスピードのチェーンは頑丈で強固です。再圧入でリンクの接続力が落ちても、ちょっとやそっとで切れません。
他方、細身の11速や12速用のチェーンのピンを再圧入すると、寿命の後半に顕著なトラブルを巻き起こします。てか、機材のそのものがきゃしゃです。
GX EAGLEの12速チェーンがそろそろ2000kmだな~。
オイルを塗ります。まあ、気休めですね。