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クリンチャーホイールをDIYでチューブレス化できるか?

先日、新しいミニベロタイヤ、Panaracer Minits LITE PROTITE SHIELD の451 7/8を買いました。

ミニッツライト表記
ミニッツライト表記

ミニッツライトは高速軽量ミニベロロードタイヤの定番です。これが旧来のPTから耐パンク性能24%アップしたPROTITE SHILEDにモデルチェンジしました。

耐パンク性能のほかは旧PTと変わりません。ケブラービードのスリックな軽量タイヤです。チューブレス未対応です。

パナのタイヤの山は三角形に近い末広がりです。

パナタイヤの特徴的な山
パナタイヤの特徴的な山

うちの実測は170gでした。カタログ値+10gです。

クリンチャーをチューブレスに

なにか目新しいことをしようと思いまして、トレンディーなチューブレス化を検討します。これは完全に未知の領域です。

チューブレスタイヤはMTBの定番ですが、ロードバイクやクロスバイク、小径車の体験談はそんなに多くありません

ぼくみたいなしろうと初心者がちょっと背伸びしてやってみた系のカスタム記事こそが世間的には重宝でしょう。

キットでチューブレス化に挑戦!

さて、いよいよチューブレス化です・・・が、実のところ、週末にちょこっと小手先で挑戦して、見事に失敗して、路線変更でチューブドにしちゃいました。

で、気を取り直して、チューブレス化の手口をネットでしっかり予習しなおして、再チャレンジします。

おかげで作業のコツや初心者のつまづきポイントなんかが分かりました。

まずはホイールのリムテープ外しです。マイナスドライバーでこじって、ぐいぐい引っぺがしました。

リムテープ裏
リムテープ裏

このリムテープは寿命です。

それから、ホイールのリムの内側を布で乾拭きして、ほこりや汚れを落とします。これは下地の穴塞ぎテープをしっかり貼るためです。

で、チューブレス用のシールテープをぐるっと貼ります。このテープの質感が意外とチープです。こんなのでシールパッキンできるう?

しかも、幅が合わない。しわがあちこちに出ます。

このテープはスタンダードなMTBホイール用です。多分、19mm以上がベターマッチです。うちのホイールのリム有効内径は13mmです。ETRTO451-13Cです。ほっそ!

チューブレステープ
チューブレステープ

気にしない!

バルブのところのテープ穴を熱したドライバーで焼き抜きます。

熱したドライバーで穴あけ
熱したドライバーで穴あけ

チューブレス用のバルブです。コアが外れます。これはシーラント剤を入れるときに役立ちます。右上のパーツがコア外しです。

バルブ
バルブ

バルブとビードの噛ませに注意

ここからが正念場です。バルブをリムにセットします。これが最初のつまづきポイントです。現実問題、ぼくは一度目にここでつまづきました。

手順を追いましょう。ふつうにタイヤの片側のビードをリムに嵌めます。

「タイヤレバーを使うと、サイドを傷める。手でセットしろ」

てのがメーカーのチューブレス化の常套句です。でも、手で上げるのは無理です。

片側を嵌め終えたら、バルブを穴に嵌めます。でも、すぐに根元まで押し込まない! 

さきにバルブを根元まで押し込んで、もう片方のビードをセットすると、高確率でこのような状態を引き起こします。

ビードが噛まれてない
ビードが噛まれてない

内幅13mmの狭さでビードがバルブの台座の上に来ちゃいます。これはNGです。ここからビードをバルブの台座の下に滑り込ませるのは至難です。

空気入れる前にこのバルブの台座が見える状態は完全にアウトです。

正解はこうです。

バルブとビード
バルブとビード

ビードがバルブ台座の下にしっかり回り込みます。ここをこうしないと、エアを閉じ込められません。当たり前です。でも、初心者にはこの当たり前が当たり前じゃないの!

ぼくがやったリムテープの穴あけ後の手順はこうでした。実際の手順です。

  1. 片側のビードをリムにセットする。
  2. 専用バルブを穴に嵌めるが、根元まで差し込まない。
  3. もう一方のビードをリムにセットする。
  4. バルブ台座をタイヤ越しに押し込んで、ビードをしっかり噛ませる。
  5. 反対側からゴムリングパッキン(バルブに付属)を入れて、リムナットを締める。

です。ここが作業の山場でした。ちまたで言われるフロアポンプでのビード上げはそんなに難しくなかったなあ。

フロアポンプでビード上げ

作業は大詰めです。空気入れです。うちには自転車用のフロアポンプしかありません。BBBのやつです。

BBBフロアポンプ
BBBフロアポンプ

ネット上の意見ではこの空気入れとビード上げがたいへんみたいです。でも、結果的にここは意外とイージーモードでした。

これは空気の容量のせいです。ミニベロタイヤのエアボリュームは圧倒的に少なめです。せいぜいMTBやファットバイクの数十分の一でしょう。

さらにぼくは『石鹸水を塗る』と『シーラントを入れる』の工程を飛ばして、さきに空気入れを試しました。むりに押し込んだリムテープの機能が心配でしたから。

で、ふつうに空気入れをして、ノーマル速度でしゅこしゅこしましたら、タイヤが膨らんで、ビードがぱきぱき言い出しました。

やった! 成功や!

しかし、空気がビミョーに漏れます。数分で圧が下がります。あらら。でも、一度目のチャレンジはここまで行かなかった。よし!

と、手応えを得まして、シーラントを入れます。

シーラントを入れる
シーラントを入れる

投入容量は控えめ、30ml前後です。ミニベロホイールだし。節約です。

で、ここから二度目の空気入れをしますが、一発目の手応えを完全に失います。エアーが全く入りません。なんでや!

原因はビードです。といっても、箇所が分かりません。チューブレスタイヤじゃないから、全部が怪しく見えます。

一回目はすんなり成功しました。ここから空気を抜いて、シーラントを入れて、再チャレンジしたら、失敗しました。

ビードの状態はかなりデリケートみたいです。まあ、ふつうのクリンチャータイヤですし。チューブレスイージーじゃないけど、チューブレスインポッシブルでない。チューブレスハード?

で、ここからタイヤを揉んだり、押したり、引っ張ったり、摘んだりして、揃えたりして、何度かエア入れして、ビード上げの成功の兆しのぱきぱき音を聞けました。

エアコンプレッサーは不要でした、ミニベロホイールの場合。ふつうのペースで9barまで入れられました。タイヤの空気圧が上がりすぎると、シーラントが出ます。

うちのは一箇所だけです。スポークのとこから。

シーラント漏れ
シーラント漏れ

結果的に7-8barあたりで落ち着きます。やっぱし、テープの貼りがルーズだ? タイヤの押し応えはかっちかちじゃない。このミニッツライト 451 7/8の適正が8-9barです。柔らかめの適正範囲でしょう、うん。

試しにコンビニまで走りに行きました。乗り心地はオー・ベリーマイルドです。体感で違いが分かりますわ。しなやか。ノイズが確実に減ります。

アマゾンのNotubeのテープは太めばっかしです。ホームセンターの防水テープで代用するかなー。

追記

が、一晩で空気が抜けてまう! なんでや! ※クリンチャータイヤだからです。

まあ、チューブレスの手順と乗り心地が分かったのは収穫です。ぼくはつぎにホイールを買うなら、チューブレスホイールを買いますわ~、ゼッタイ。