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ハードテイルフレームをグラベルロード風にカスタムしてみる

新車のフルサスカーボンMTB Vitus Sommetが日に日に完成へ近づきます。

ホースを外装にする
ホースを外装にする

パーツの大半は先代のKONA HONZOからの移植です。で、後輩の装備が刻々と充実すると、先輩の様相が徐々にみすぼらしくなります。

身ぐるみはがされたKONA-HONZO
身ぐるみはがされたKONA-HONZO

BBがえぐりとられ、ブレーキがもがれ、ドライブトレインがうばいさられました。身ぐるみ剥がされた感がただよいます。チャリの出がらし。

シフトケーブル、シートクランプ、ボトルケージばかりが往時のなごりをとどめます。15万の高級フレームには見えません。

過酷な兼用で傷むカーボンフレーム

今回のフルサスバラ完でこのハードテイルのKONA HONZOはメインの座から降ります。稼働期間は1年半です。

走行内容はオンロード8000km、バイクパッキング5回、オフロード走行30回てところです。兼用兼用、酷使酷使、ブラックな環境、ザ・馬車馬自転車です。

BB周りです。ステーのガードが行方不明です。

いたみやすいBB周り
いたみやすいBB周り

フレームの擦り傷は億千万です。

近場の野良がタイト

そこらの野良のオフロードに行くと、否応なく手狭な地形にでくわします。都心の近郊の低山のハイキングコースはわりにタイトです。

国内のオフロードの基本のシーンはこういう木立のシングルトラックです。これは相当の好環境です。

尾根のシングルトラック
尾根のシングルトラック

そして、岩場の多さはあたらしい発見です。

毎度の岩場
毎度の岩場

押し担ぎ投げを駆使して、ようやく移動できます。ぜんぜん無傷で通るのは絶対にむりです。

おりからの二十年に一度の強烈な台風で倒木がわんさかです。こういうピンチではバイクをさきに放り出して、別個ですすみます。チャリをかつぐと、手を使えませんから。

今日のむりポタ
今日のむりポタ

で、傷がついてしまうと、扱いはさらにラフになります。扱いがラフになると、ダメージがさらに加速します。結果、1年半でぼろぼろのフレームができあがります。

フレームのダメージ
フレームのダメージ

左右のチェーンステーがもっともガリガリくんです。

ただし、自転車を靴て考えると、むねのいたみをやわらげられます。トレッキングシューズをオンオフで使いまわして、山登りに30回も行けば、ダメージを免れられません。

ダメージを気にして山道をこっそり歩くてのはおかしなはなしです。シューズはガシガシ履いてなんぼ。オフロードバイクの性質はそれに通じます。ガシガシ乗ってなんぼ。

この点、床の間のオブジェになるロードバイクやミニベロとは一線を画します。ピカピカのドレスシューズでなく、トレッキングシューズやワークブーツだ。道具感がひとしおです。

で、美観はあれですが、もとはトレイル用の29erのBOOSTフレームです。くたびれようが、いたもうが、がっしりどっしり高剛性をキープします。

カーボンはさびませんし、くさりません。気がかりは物理的なひびだけです。

感謝の水洗い

積年のよごれを落としましょう。ケーブルを抜いて、ヘッドパーツを外して、ドリンクホルダーを外して、出荷時の生の状態に戻します。

フレーム丸洗い
フレーム丸洗い

ぬるま湯と中性洗剤とブラシでクリーニングします、ごしごしごしっと。

ヲッシュヲッシュ
ヲッシュヲッシュ

シャワーをぶしゃー。

フレーム水洗い
フレーム水洗い

もの押し竿でしばらく干します。ヘッドチューブにもの押し竿は通ります。オーバーサイズですね。秋晴れのせんたくびよりだあ。

せんたくびより
せんたくびより

て、実際にはヘッドチューブを下にしましょう。水がそっちから抜けます。

BB裏のコンディションです。

BB裏のいたみ
BB裏のいたみ

ここのダメージはそんなです。タイヤがボリューミーですから、ここはそんなに打ちません。ステーのダメージが大です。

それから、シートチューブの割りの周辺です。このひびはクランプのオーバートルクのせいですけど、ははは。

クラッキングの悲劇第二幕
クラッキングの悲劇第二幕

このひびわれは予想より進行しなかった。うれしい誤算です。

再出発のガラスコーティング

ついでにAZのアクアシャインで簡易ガラスコーティングします。

AZ自転車用ガラスコーティング
AZ自転車用ガラスコーティング

ぶしゅぶしゅフキフキを何度かくりかえします。じゃあ、けっこうなつやが出ました。

ガラスコートで見違えたフレーム
ガラスコートで見違えたフレーム

こまかい擦り傷のごまかしにはそこそこの効果があります、このAZアクアシャイン。ロードフレームでは効果がびみょうでしたけど。

フレームの単品の体重を測定しましょう。なぜかこのフレームの組み立ての記事には重量計測のメモがありません。

1300g
1300g

1.3kgです。付属物はディレイラーハンガーのみです。クロモリのツーリングバイクやクロスバイクよりぜんぜん軽量です。アルミのロードレーサーフレームとどっこいですね。

これをベースにクロスバイク風にしあげると、かるく9kg以下にできます。

クロスバイク
クロスバイク

ここからタイヤを40cのチューブレスにしても、ブレーキを2ピストンのかるいやつにして、シートポストをふつうのやつにすれば、よゆうで8kg前半までダイエットできましょう。

この特性を活かして、ぼちぼちオールロード風のツーリングチャリンコに転生させようと思います。

本流のクロモリのランドナーとかエントリーのオールロードとかはもっとヘビーです。10kgをこえます。

てかてかのランドナー
てかてかのランドナー

これに比べると、ぜいたくをゆえません。8-9kgのゆったりツーリングのべースには十分なフレームです。腐っても鯛、ぼろくてもフルカーボンフレームです。

ホイールの予備はありますから、追加予算3万くらいで完成車ができます。ツーリング車らしくブルホーンかバタフライハンドルを入れようかしら?