新車のフルサスカーボンMTB Vitus Sommetが日に日に完成へ近づきます。
![ホースを外装にする](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/d852332801bb97a15e80d7e01011cded-1.jpg)
パーツの大半は先代のKONA HONZOからの移植です。で、後輩の装備が刻々と充実すると、先輩の様相が徐々にみすぼらしくなります。
![身ぐるみはがされたKONA-HONZO](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/5ccbf74bbb5b6928d49faf0d8aba6b8a.jpg)
BBがえぐりとられ、ブレーキがもがれ、ドライブトレインがうばいさられました。身ぐるみ剥がされた感がただよいます。チャリの出がらし。
シフトケーブル、シートクランプ、ボトルケージばかりが往時のなごりをとどめます。15万の高級フレームには見えません。
過酷な兼用で傷むカーボンフレーム
今回のフルサスバラ完でこのハードテイルのKONA HONZOはメインの座から降ります。稼働期間は1年半です。
走行内容はオンロード8000km、バイクパッキング5回、オフロード走行30回てところです。兼用兼用、酷使酷使、ブラックな環境、ザ・馬車馬自転車です。
BB周りです。ステーのガードが行方不明です。
![いたみやすいBB周り](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/7bc528ee3ddea8063221267ecf57480e.jpg)
フレームの擦り傷は億千万です。
近場の野良がタイト
そこらの野良のオフロードに行くと、否応なく手狭な地形にでくわします。都心の近郊の低山のハイキングコースはわりにタイトです。
国内のオフロードの基本のシーンはこういう木立のシングルトラックです。これは相当の好環境です。
![尾根のシングルトラック](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/18a2c0b0864081dbca53fe2c6fff2ab5.jpg)
そして、岩場の多さはあたらしい発見です。
![毎度の岩場](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/b161726bc913074005d8eae25c73b7e6.jpg)
押し担ぎ投げを駆使して、ようやく移動できます。ぜんぜん無傷で通るのは絶対にむりです。
おりからの二十年に一度の強烈な台風で倒木がわんさかです。こういうピンチではバイクをさきに放り出して、別個ですすみます。チャリをかつぐと、手を使えませんから。
![今日のむりポタ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/e1bc6585d17d182aaf079bae65681b3a.jpg)
で、傷がついてしまうと、扱いはさらにラフになります。扱いがラフになると、ダメージがさらに加速します。結果、1年半でぼろぼろのフレームができあがります。
![フレームのダメージ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/254b7199dfbb69936418d9c5a1ea6923.jpg)
左右のチェーンステーがもっともガリガリくんです。
ただし、自転車を靴て考えると、むねのいたみをやわらげられます。トレッキングシューズをオンオフで使いまわして、山登りに30回も行けば、ダメージを免れられません。
ダメージを気にして山道をこっそり歩くてのはおかしなはなしです。シューズはガシガシ履いてなんぼ。オフロードバイクの性質はそれに通じます。ガシガシ乗ってなんぼ。
この点、床の間のオブジェになるロードバイクやミニベロとは一線を画します。ピカピカのドレスシューズでなく、トレッキングシューズやワークブーツだ。道具感がひとしおです。
で、美観はあれですが、もとはトレイル用の29erのBOOSTフレームです。くたびれようが、いたもうが、がっしりどっしり高剛性をキープします。
カーボンはさびませんし、くさりません。気がかりは物理的なひびだけです。
感謝の水洗い
積年のよごれを落としましょう。ケーブルを抜いて、ヘッドパーツを外して、ドリンクホルダーを外して、出荷時の生の状態に戻します。
![フレーム丸洗い](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/3bbe36cb22c59af803c76aea150cba59.jpg)
ぬるま湯と中性洗剤とブラシでクリーニングします、ごしごしごしっと。
![ヲッシュヲッシュ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/951ec9cf5ceb3e4846f7cd51efc983a7.jpg)
シャワーをぶしゃー。
![フレーム水洗い](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/f3c349ee6da6fd33f01bc1ae4a211335.jpg)
もの押し竿でしばらく干します。ヘッドチューブにもの押し竿は通ります。オーバーサイズですね。秋晴れのせんたくびよりだあ。
![せんたくびより](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/d7318331109b03972f73460d21afca20.jpg)
て、実際にはヘッドチューブを下にしましょう。水がそっちから抜けます。
BB裏のコンディションです。
![BB裏のいたみ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/9add831d93979b3ff9d4d5c7cb853e06.jpg)
ここのダメージはそんなです。タイヤがボリューミーですから、ここはそんなに打ちません。ステーのダメージが大です。
それから、シートチューブの割りの周辺です。このひびはクランプのオーバートルクのせいですけど、ははは。
![クラッキングの悲劇第二幕](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/3e285415a38e5e75ddeba9415d395b39.jpg)
このひびわれは予想より進行しなかった。うれしい誤算です。
再出発のガラスコーティング
ついでにAZのアクアシャインで簡易ガラスコーティングします。
![AZ自転車用ガラスコーティング](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/2658ce8af66e4c4b23d24cc7aaff3d00.jpg)
ぶしゅぶしゅフキフキを何度かくりかえします。じゃあ、けっこうなつやが出ました。
![ガラスコートで見違えたフレーム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/3b25457d01c80230f28ece367ead2486.jpg)
こまかい擦り傷のごまかしにはそこそこの効果があります、このAZアクアシャイン。ロードフレームでは効果がびみょうでしたけど。
フレームの単品の体重を測定しましょう。なぜかこのフレームの組み立ての記事には重量計測のメモがありません。
![1300g](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/1300g.jpg)
1.3kgです。付属物はディレイラーハンガーのみです。クロモリのツーリングバイクやクロスバイクよりぜんぜん軽量です。アルミのロードレーサーフレームとどっこいですね。
これをベースにクロスバイク風にしあげると、かるく9kg以下にできます。
![クロスバイク](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/01/4b05fa3e35ed6f078a444d0b830d90c5.jpg)
ここからタイヤを40cのチューブレスにしても、ブレーキを2ピストンのかるいやつにして、シートポストをふつうのやつにすれば、よゆうで8kg前半までダイエットできましょう。
この特性を活かして、ぼちぼちオールロード風のツーリングチャリンコに転生させようと思います。
本流のクロモリのランドナーとかエントリーのオールロードとかはもっとヘビーです。10kgをこえます。
![てかてかのランドナー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/a768c60498e8933602b94ce7fa94adf8.jpg)
これに比べると、ぜいたくをゆえません。8-9kgのゆったりツーリングのべースには十分なフレームです。腐っても鯛、ぼろくてもフルカーボンフレームです。
ホイールの予備はありますから、追加予算3万くらいで完成車ができます。ツーリング車らしくブルホーンかバタフライハンドルを入れようかしら?