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トップキャップ交換 カーボンコラムにトルク管理は必須?

自転車パーツの各部の名称、呼び名は多種多彩の初心者キラーです。俄然、代表格はBB、ボトムブラケットでしょう。クランクの回転軸のシャフトの総称です。

スクエアBBトリオ
スクエアBBトリオ

てか、一般人が日常的に聞きかじるのはペダル、サドル、ブレーキ、ハンドル、タイヤ、ホイール、フォーク、スタンド、フレームくらいです。

リム、ハブ、シートポスト、ステムとかはぐっと怪しくなります。そのへんのおばちゃんやおっさんは答えられませんわ、きっと。日常的じゃない。

で、今日の主役はトップキャップです。ヘッドキャップ、ステムキャップみたいな別名があります。マイナー組の一員です。ふつうの人は知りません。

トップキャップそのほか
トップキャップそのほか

ことさらにママチャリやシティチャリ乗りには未知のパーツです。一般車のステムはクイルステムです。これはトップキャップを持ちません。ボルトがその代わりです。

が、ひとたびスポバイに跨れば、呼び名を知ろうが知るまいが、否応なくそれを見ます。トップキャプはライダーの目にもっとも近いところにありますから。

真ん中の赤いのがトップキャプ
真ん中の赤いのがトップキャプ

ライダー視点のチャリの印象はこのトップキャップひとつでずいぶん変わります。が、このパーツはただのお飾りじゃありません。ハンドリングのなめらかさを左右する重要な役目を持ちます。

でも、交換の理由はたいがいシンプルなイメチェンです、ははは。

トップキャップ交換

さて、カスタム対象のトップキャップはこんなです。

トップキャップ
トップキャップ

Scottのトップキャップです。ケーブルの取り回しとフォークの仮セットのためにミニベロから拝借しました。

ちなみにサイズはオーバーサイズ用です。いまどきのスポバイのトップキャップの主流です。たまにイレギュラーなサイズ違いはありますが、流通品はだいたいオーバーサイズ用の汎用品です。

このトップキャップは本来の役目のハンドリングの調整には十二分ですが、上記のようにステムのグリーングリーンさにじみっと見劣りします。

ここは絶対に確実に視界に入ります、ひんぱんに。小さな不満の積み重ねは未来の神経衰弱の遠因です。うわぁーーー!!! てなるまえに交換しましょう。

大阪梅田に参りまして、ウエムラサイクルにふらっと寄りまして、理想の色のトップキャプを予算の1000円内で見つけます。

XON Alminium top cap
XON Alminium top cap

XONのアルミのトップキャップです。ボルトもアルマイトミントグリーンだ! どんぴしゃBINGOです。速攻で買いました。

あと、ワゴンの10速用のチェーンをクロスバイクのお土産に買いました。76%オフ! ウエパーの面目躍如だ!

上・パーツ 下・パン
上・パーツ 下・パン

下のパンはJR大阪駅のエキマルシェのパンデュースのパンです。梅田に出ると、このルートでついつい回ってしまいます、ははは。

で、うまいパンをもぐもぐしながら、トップキャップを外します。ボルトを緩めましょう。5mmアーレンです。

キャップを外す
キャップを外す

ここの締め付けトルクはわりとゆるゆるです。短い方の柄を持って、指先でくるっと回せます。アンカーはスターファングルナットでなく、プレッシャーアンカーです。

KCNCプレッシャーアンカー
KCNCプレッシャーアンカー

プレッシャーアンカー、プレッシャープラグ、マルチプレッシャー、呼び名はいろいろです。海外ではBike key expanderです。eBayやAliExpressで500円前後で買えます。

カーボンコラムにはこれです。また、取り外しがらくちんですから、アルミフォークにもフレンドリーです。

てか、金属コラム用のスターファングルナットが一発勝負の再利用負荷ですからねー。しかも、専用工具での圧入作業が必要です。ぜんぜん手軽じゃない。

ステム外す
ステム外す

ヒラメのアンカーが定番です。

国産は割高です。品質は海外安物とどっこいですが、ははは。

それから、ビミョーにフォークコラムとの相性があります。KCNCのやつはミニベロのカーボンコラミニはジャストフィットですが、MTBのカーボンコラムにはちとルーズです。

仮セットではアルミシムを噛ませました。

アルミシートでシム作成
アルミシートでシム作成

まあ、後で安アンカーを中華サイトで調達しましたけど。KCNCのやつが細めみたいです。

アンカーとステムとトップキャップの取り付け手順

トップキャップだけの交換はかんたんです。古いのを外して、新しいのを付ける。でも、アンカーの取り付け、ハンドルの調整からやるときには以下の手順を踏みます。

未カットカーボンフォークコラム
未カットカーボンフォークコラム

このむき出しの状態から、これを目指します。

ヘッドパーツ、アンカー、スペーサー、キャップ図解
ヘッドパーツ、アンカー、スペーサー、キャップ図解

図解のためにベアリングのクリアランスは大げさですし、フォークはデフォルメです。が、概要はだいたいこんなところです。

で、

  1. プレッシャーアンカーをコラムにセットする
  2. スペーサー(ダストカップ)とステムをコラムに嵌める(ボルトを締めない)
  3. ステム上スペーサーを入れる
  4. トップキャップを取り付ける
  5. ハンドルの切れを見ながら適度にボルトを締める
  6. ステムのボルトを締める

をします。

以前、ぼくは何の気なしに手順を守らず、ステムをがちがちにしてから、トップキャップをぎゅうぎゅうにしめました。じゃあ、キャップをばっきんとやっちゃいました。

トップキャップ破壊
トップキャップ破壊

はい、ボルト受けの部分が本体からばっつん分離しちゃいました。アルミパーツはこんなふうに不意にばっつんします。鉄みたいにしなやかに粘りませんし、なめません。急にばっつん破断します。

理由はトルクの締め過ぎです。フォークのがたをなくそうと全開でぐいぐい締めて、この悲劇を巻き起こします。ああ! てへんな声が出ますよ~、おほほ。

失敗の元は手順のかんちがいです。ステムをさきにがちがちに固定しちゃうと、トップキャップを目一杯に締め上げても、フォークを引き寄せられません。あたりまえです。

でも、初心者にはそれが当たり前じゃありません。実際問題、ぼくはこのバッツン事件の後でようやくトップキャップの正しい手順を調べましたし。

で、上記の手順と適切なギャップの大切さを知りました。

キャップのギャップ
キャップのギャップ

コラムのトップとステムの上面を平行びっちりに合わせちゃうと、適切な『引き上げ代』をBANしてしまいます。

コラムのトップとステム上面はネバーノット平行です。5mm前後のギャップが必須です。コラムの内側が低くなります。

ここの引き上げ代がヘッドパーツのベアリングやワンのルーズさを一手に引き受けて、ばっちしぴったしに調整します。いわば、ヘッドパーツ一味の尻拭い役です。

キャップボルト締め時の各部の動き
キャップボルト締め時の各部の動き

コラム内に固定したアンカーをボルトで締めて、フォークを上に引き上げて、各部をぴしっと統率します。いわば、束にまとめてソリッドにするのです。これで各部の遊びやルーズさを失くせます。

ステムをさきにがちがちにすると、各部をルーズなままで固定することになります。尻拭い役がどう頑張っても、ステムの固定されたルーズさを調整できません。

ステムの固定力のがトップキャップの引き上げ力や台座のアンカーの固定力よりぜんぜん上です。パーツのでかさがぜんぜん違いますしね。

つまり、ハンドル調整のときのステムは固定具でなく、ただのスペーサーです。

ヘッドパーツの仕組み、トップキャップやアンカーとの関係性を知るとこれらを理解できますが、感覚ではふうん? となります。

「あっれ~、ガタが直んないな~。締め付けが足りないかあ? よし、ぐいぐいぐい!」

これがごり押し手探りカスタマイス派の関の山です、ははは。

「このプラスネジがなっかなか回らんなぁ」

  1. 柄の押さえつけが足りない
  2. ドライバーのサイズが違う

で、1を選んじゃうネジなめ名人のYOUは要注意しましょう。あなたは今までナメたネジの数を覚えていますか?

ステム上のスペーサーをしないなら、コラムの上端をステムの上面よりすこし短めにします。

グッドポジション
ステム上スペーサーなし

うーん、これはややギャップ不足です。5mm前後が理想的です。この場合、下のスペーサーを薄くするか、コラムを切りなおします。でも、コラムカットはまあまあ難儀ですが。

コラム上端ないしアンカーの上端がステムより出張ってしまうと、トップキャップの調整力はゼロになります。

ぶち壊しへまっしぐらに進むトルク
ぶち壊しへまっしぐらに進むトルク

肝心の引きあげ代がありません。とどのつまりはネジ山破壊かアンカー破損です。Key expanderさんの悲鳴が聞こえます、ははは。

ところで、ネジなめ名人のようなずぼらO型さんは毎度毎度のステムの位置決めに苦労します。ぼくはシャフトをフォークに通して、ステムと平行にします。

前シャフトとステムの線を平行に
前シャフトとステムの線を平行に

目視合わせは微妙にちょいずれします。この方法が個人的にベストです。

キャップをさくっと取り付けましょう。定説はこんなです。ふつうにボルトを締めて、ゆるゆる→ちょいカタの手応えからさらに90度プラスします。

キャップトルク
キャップトルク

でも、これはフォーマルな教科書の模範解答でこそあれ、実践的な調整方法じゃありません。ここのあんばいはわりにまちまちです。フカーボンとアルミで違いますし、カーボンの工法や種類でまた違います。

ハンドルをいちいち切って、滑らかさを見ながら、ちょい締めちょい締めをくり返します。つまり、手探りフィーリングです。

最終的にこのキャップはかなーり緩めになりましたね。手応えから90度プラスすると、ハンドリングの明らかなもっさりを感じます。25度がベストでした、ははは。

トップキャップ小物はけっこうあります。これは時計付き。