サカイ、いにしえには鉄砲と刃物の町でした。現在では釣り具と自転車のシマノの城下町です。ゆえにツアーオブジャパンはサカイステージから始まります。

北大阪人的な観点では大和川のあちらは国外です。主要の私鉄が南海だ。生粋の阪急っ子にはアウェー感があります、ははは。
住吉区の陰で
大阪市の南端の住吉区にはパーツ屋のウエムラサイクル、キャノンデールやスペシャライズドの正規アウトレットのムーンバイクスがあります。
あと、セレッソ大阪の本拠の長居スタジアム、住吉神社の総本社の住吉大社があります。足はしばしば伸びる。
一方、堺周辺にはとくに訪問要素がありません。大和川の河口付近は工場地帯です。完璧な前方後円墳くらいしかない。
チャリダー的には和歌山方面、奈良金剛山方面への通過地点でしょう。はたまた、堺浜クリテリウムとamazonの倉庫だあ?

まあ、これも一種の自転車パーツ屋のようなものです。
大泉緑地と大仙公園
そんな堺の近郊におもしろいスポットを見つけました。大泉緑地です。でっかい公園です。

読みは『おおいずみりょくち』です。『だいせんりょくち』ではない。
この近所に『大仙公園』てのがあります。こっちは『だいせんこうえん』です。ここの周回道路はツアーオブジャパンのコースの一部です。
で、今回のターゲットは大泉緑地です。中央広場のはらっぱです。サッカーコート4面くらいあります。

こんなふうにやたらとばかでかい緑地です。緑地内に池、森、山があります。しかも、指定エリアで無料BBQが可能です。

つまり、バーナーとクッカーを持っていけば、のんびりとコーヒーやラーメンを楽しめます。このご時世におおっぴらに火を焚けるところはありがたいものです。
池です。野鳥観察が活況です。寒い中でお父さん方がカメラ片手にがんばります。

本格BMXトラックのサイクルどろんこ広場
緑地内の南側はアスレチックやスポーツのエリアです。遊具、パーク、球戯場、スポーツセンターなどがあります。
で、その一角に自転車の町らしい目玉のコーナーがあります。それがサイクルどろんこ広場です。

名前のふんいきは子供向けの砂場みたいに聞こえます。実態はごりごりのBMXレースコースです。

国内では希少なBMXの公式試合の会場です。スタートゲート、舗装のバンクなどがその証です。
BMXレースは日本ではマイナーな競技ですが、海外では人気の種目で、2008年の北京オリンピックから正式種目です。
で、2020年の東京オリンピックからBMXフリースタイルパークも正式種目になります。
このジャンルには若手の有望な日本人選手がおおくいます。メダルは夢ではありません。ロードやMTBより可能性があります。
使用料はなんとタダ!
今回、ぼくは土曜日の昼過ぎに行きました。地元のBMXキッズがわんさかです。

車種の指定はとくにありません。オフロード系のチャリ全般がOKです。クロスバイクもぎりOKです。てか、クロスの人が実際にいました。さすがにドロハンはいない。
主力はBMXとダートジャンプです。KUWAHARAの車体が目立ちます。このKUWAHARAは大阪市の東成区の自転車です。映画のETの自転車ですね。
プロテクターフル装備のベテランさんもちらほらいます。多分、ここの関係者の人でしょう。元レーサーのふんいきがしました。

そう、このコースは関西BMX競技連盟の有志のみなさんで運営管理されます。使用料は無料です。メットさえかぶれば、子供も大人も自由に遊べます。アメイジング!
はじめてのパンプトラックの感想
ぼくはBMX乗りにこそっと混じって、1時間半ばかり29erのENDUROバイクをふりまわしました。
で、はじめてのダートの感想はわりとよゆうです。速い遅い上手下手は別ですが、「こわっ!」とか「あぶなっ!」とかの場面はありません。
わりといい感じでジャンプをこなせましたし、連続パンプをふつうに走れました。やっぱし、整備コースは山や谷よりぜんぜん安全でらくちんです。
岩も木も水もないし。

ために多少の物足りなさはあります。やはり、公式レースのためのトラックではレイアウトが洗練されすぎる。粗削りな原始的な部分がありません。ひたすらたのしー!

おかげですこしむちゃできます。ジャンプの練習がはかどる。定期的に通おうと思います。片道25kmはあれですけど、ははは。
てか、このトラック練習でBMXの購入の可能性が急浮上しました。29erはこのコースにはでかすぎる。でも、BMXで25kmの自走はいやだ~。
サスペンションフォークに砂がたまりました。掃除しましょうネ!
