ノーマルサイズのアヘッドフォークをついにGET! でも、ITA・・・


ママチャリ改造第五弾です。

 

「夏休みの自由研究だ!」

 

と始めた改造企画ですが、ママチャリ特有の規格のせいでなかなか進まず、アホの小学生の宿題のように先延ばし先延ばしになります。じゃあ、そろそろ8月の下旬を迎えますやん、ピンチ!

 

前回、100円で買ったMERIDAのキャリパーブレーキをリアに取り付けました。固定力は未知数、てか、あきらかに不足です。おいおい新しいL字金具を買いに行きましょう。

 

じゃあ、ひとつめの大物がわが家に到着しました。

 

サイクリー梱包

 

ひさびさのサイクリー! です。二回目の通販の利用です。一回目にミニベロのクランクを買って、住所書き間違いを食らって、「もう買わへん!」と誓いますが、ブツの確保を優先します。

 

サイクリーの通販は水曜日に送料半額キャンペーンをします。800円が400円になりました。送料無料は10000円からで、上限は最高クラスです。

 

ただ、クロネコヤマトを中心にして、配送業界全般が今夏に運賃を一斉値上げしました。で、国内通販ストアのほぼ全部が条件改悪かサービス悪化をしました。

 

自転車小売最大手のあさひサイクルさえが自宅への配送3000円以上無料→5000円以上無料になります。ヤフオクのはこBOONは休止、郵便局もしれっと値上げします。ガッデム!

 

気を取り直して、オープンボックスセレモニーをしましょう。

 

Surly 1インチフォーク

 

ついに1インチフォークが来たよ! ママチャリにぴったりだあ?!

 


待望のノーマルサイズのアヘッドフォーク

 

ママチャリの本体はこんなです。

 

ママチャリフレーム素

 

はい、がっちんのママチャリフレームです。モデルはPanasonic Alfitです。無印Alfitはもうカタログにありません。Alfit ViViて電動シリーズが現役です。

 

ママチャリは日本生まれの日本育ちの自転車です。じゃあ、フレームはJIS規格のかたまりです。BBはねじ切りJISです。で、ベアリング系はだいたいカップアンドコーンです。

 

BB右わん取り外し完了

 

しかし、このJISねじきりBBはそんなクリティカルじゃありません。これは金属フレームでは十二分に現役選手です。イージーJISです。

 

ややこしさの究極はヘッドチューブです。ハードJISです。

 

ヘッドチューブフェイス未加工

 

ママチャリや軽快車のフォークは1インチのノーマルサイズのストレートのネジきりタイプです。ステムはクイルステムです。

 

 

一方、スポーツバイクのフォークはOS、オーバーサイズです。径は1 1/8インチ=28.6cmです。

 

クロスバイクのサスフォーク。

 

 

アルミのリジッドフォーク。

 

アルミフォーク

 

いずれがオーバーサイズのストレートのアヘッドタイプです。

 

ステム スペーサー カット線 スペーサー ステム

 

カーボンフレームでは上下異径のフォークが主流です。根元が太くなりますが、上の細いところはオーバーサイズの28.6mmです。

 

BOOST用110×15 スルーのカーボンフォーク

 

ステム、スペーサー、スターファングルナット、プレッシャーアンカー、トップキャップなどはことごとくOS、オーバーサイズ、1 1/8インチ、28.6mm用です。

 

で、ノーマルサイズはママチャリ、軽快車でこそ標準ですが、スポーツバイクではイレギュラーです。ノーマルサイズのパーツはだいたいヴィンテージ、補修用です。

 

オーバーサイズのフレームにノーマルサイズのフォークを付けられるようなスペーサーないしアダプターは存在しますが、特段のメリットを持ちません。マニア用、変わり者用のカスタムパーツです。

 

「今の車体でクイルステムにして、昔風のふんいきを出したい!」

 

て用途にしか使い道が思い浮かびません。単純に大サイズ→小サイズへの改造はダウングレード、バージョンダウン、時代逆行になっちゃいます。

 

だって、ノーマルサイズの強度が物足りなくなって、オーバーサイズが生まれましたし、ネジ切りクイルステムの調製の効かなさが問題になって、アヘッドステムが生まれましたから。

 

左・ノーマルサイズ 右・オーバーサイズ

 

てことで、スポーツバイクのヘッド周りのノーマルサイズグッズはレア・ニッチ・イレギュラーです。新品、中古、正規、非正規、いずれの条件で流通量はがたっと落ちます。正味、オーバーサイズの100分の1です。

 

なら、ママチャリのノーマルサイズグッズを使うか~て妥協しても、目当てのものをやすやすとゲットできません。

 

なぜならママチャリや軽快車のパーツはバラではなかなか出回りません。1万のママチャリの安パーツを個別にばらして、きれいにして、値段を付けて・・・だれもそんな手間をかけません。

 

そんな事情からフォークとヘッドパーツにはながなが悩まされましたが、何の気なしにサイクリーを覗いて、このSurlyのフォークを発見しました。

 

ポイントは

 

  • 1インチ
  • アヘッド
  • コラムがたっぷり
  • 10000円以内

 

です。これ以前にブックオフの大型店のスポーツコーナーでパナソニックのカーボンの1インチのアヘッドのフォークを見つけました。値段は5980円です。

 

「これや! パナやし! しかも、ここはパナソニックの本社に近い大日のブックオフでっせ! チャリの神が舞い降りたか! マツシタコウノスケー!」

 

と思いましたが、コラムの長さを冷静に測って、幻想をはかなく打ち壊されました。カット済みで15、6cmしかありません。

 

本体のママチャリのヘッドチューブは14cm前後です。ここにヘッドパーツを嵌めます。わんの上下のでっぱりが3cm前後です。で、ステムのクランプ部分が4cm前後です。じゃあ、コラムの下限は22cmです。

 

そんな計算をしつつも、ブックオフのカーボンフォークの前でめっちゃ悩みますが、最終的になくなく見送ります。

 

決め手はフルカーボンです。コラムがカーボン製でした。これはCONSです。ノーマルサイズのフルカーボンのコラムはわりとべきっと折れます。

 

これにアダプターを付けて長さを足すと、カーボンの軽さを損ねちゃいますし、貧弱な強度をさらに押し下げちゃいます。1インチのプレッシャーアンカー探しもめんどうだしー。

 

からのSurlyフォークです。

 

やっぱし、ISO/ITAのノーマルサイズ

 

Surlyはアメリカの自転車ブランドです。ファットバイクのオリジン的なところです。メイドインUSAのクロモリ製自転車にこだわって、根強い人気を持ちます。

 

その遊び心と茶目っ気からアーバン・ストリート系の文化と好相性です。おしゃれてかシャレオツです。

 

で、JIS規格はJの頭文字のとおりにJapanese Industrial Standardsの略称で日本工業規格を意味します。これの世界版がISOです。

 

で、日本生まれ、日本育ちのジャパニーズバイクの代表のママチャリはくだんのようにJISの申し子です。ママチャリフォーク=1インチのノーマルサイズのJISのネジ切りタイプです。

 

一方のSurlyはアメリカ生まれのアメリカ育ちのピュアUSAブランドです。アメリカ規格はANSIですが、チャリパーツでは見かけません。米式バルブてのはありますが。

 

エアサス米式バルブ

 

てか、ANSI=ISOみたいなものです、世界のアメリカさまですから。

 

チャリのパーツではイングリッシュ=BSA、イタリア=ITA、日本=JIS、世界=ISOが混在します。しかも、パーツの部位で互換性がばらばらです。

 

ネジきりのボトムブラケットのBSAとJISは同等、ITAだけが別物です。BSAとJISの右わんは左回しで締まる逆ネジですが、ITAの右わんは右回しで締まる正ネジです。

 

BSA=JIS右ワン

 

ノーマルサイズのヘッド周りではこの区別はあてになりません。JISのヘッドチューブの内径は30.0mmですが、BSA、ISO、ITAの圧入部は30.2mmです。

 

じゃあ、このヘッドパーツはJISのノーマルサイズのフレーム用になります。

 

ノーマルサイズJISヘッドは30mm

 

0.05mmは誤差ですが、0.2mmはそうじゃありません。缶ジュースや缶ビールのアルミ缶の厚さが約0.1mmです。

 

これを長方形に(30×3.14=90.42mm)切り取って、このヘッドパーツにぐるっと一巻きすると、ちょうど0.2mmの差を埋められます。もちろん、圧入部にそんなしょぼいシムは禁物ですが、ははは。

 

で、このママチャリのトップチューブはJISです。JISのヘッドパーツを使います。が、JISのヘッドパーツはISOのフォークには合いません。

 

正確には一部分だけがピンポイントに違います。下玉押しの圧入部です。JISのフォークは27mmですが、ISO、BSA、ITAは26.4mmです。

 

さて、Surlyのフォークはどうでしょうか?

 

ISO下玉押し圧入部

 

26.45mmです。完全なISOです。洋物です。さすがのアメリカブランドだあ! あたりまえです。そもそもフレームがJISじゃないしさ。

 

案の定、0.6mmの差はもうぜんぜん別次元です。片側でアルミ缶3枚分です。0.2mmのアルミシートがこんなです。

 

自作アルミシートシム0.2mm

 

0.1mmよりカチッとします。誤差じゃありません。完全に別サイズです。0.3mmのシートをこのフォークの根元にぐるっと巻いて、27mmのJIS下玉押しを圧入する? クレイジーですよ!

 

じゃあ、JISトップチューブ、JISヘッドパーツ、ISOフォークの組み合わせはむりゲーです。解決策はつぎのとおりです。

 

JISヘッドパーツにITA=ISO下玉押し

 

はい、1インチのJISヘッドパーツにITA=ISO下玉押しです。実のところ、流通品のJISとISOの違いは下玉押しのみで、そのほかはほぼ同じです。

 

JIS用のベアリング、ISO用のベアリングてものはありません。汎用の工業用ベアリングです。わんの外形や内径も同じです。下玉押しの違いがJIS、ITAの違いです。

 

そして、国内の世界的ヘッドパーツ屋のTANGEがこのオプションをしますし、スモールパーツをします。

 

つまり、

 

1インチのJISのアヘッドのヘッドパーツのセットx1

同型のITAの下玉押しx1

 

のぽちぽちカートインで決着は付きます。

 

結果的にJISの下玉押しが余りますが、これが最善策です。

 

「ITAのヘッドパーツを買って、フレームのヘッドチューブを均一に0.2mmだけ削って、強引にインストールしちゃうぜ!」

 

みたいなノリノリのDIYはずぼらなぼくにはハードです。おそらく紙やすりでテキトーにごりごりやって、圧入部を不均一にしてしまって、後々のクラックや不具合を引き起こしちゃいます。

 

アルミパーツぶっ壊しの前科が二つほどありますし。

 

トップキャップ破壊

 

シートポスト折れる

 

「0.2mmくらいなんかごり押しで削れへんか~? 行けんちゃうの~? たったの0.2mmですぜ~?」

 

てのはDIY細胞の悪魔のささやきです。1mm以下のばくぜんとした肉薄感は罠ですー。

 

『0.』てコンマ小数点がクセモノだ。こいつのおかげで薄く見える。0.2mmと読まずに、200ミクロンてしましょう。一気に1000倍です。

 

あー、もうミクロンて単位は非公式です。マイクロメートルです。ミクロン、なつかしいよ、ミクロン、ミクロマン。

 

「金属の0.2mmは薄くない」てキモに銘じましょう。

 

で、ヘッドパーツをあさひサイクルの通販で注文しました。8月20日までの購入分は3000円から無料です。21日以降の購入分は5000円から無料になります。

 

ついでにブレーキアウターケーブル、厚歯のシングルチェーンを買って、計3000円ちょいにしました。

 

この到着を夢に見つつ、フォークの調査を続けます。重さはどっしり来ます。体重計測定では1.1kgです。磁石は上から下までぺたぺた引っ付きます。フルクロモリフォークです。

 

コラムはよゆうの30cmです。むしろ、1インチコラム用のスペーサーが必要です。自作するか、コラムを切ろう~。

 

コラム外径は25.4mm、内径は22.2mmです。ここらはJIS、ISO、ITAのいずれに共通します。なんでJISの下玉押しだけがピンポイントで違うよ? えらい人が決めたから?!

 

で、みてのとおりのVブレーキ用です。肩上の穴はドロヨケ用かロック用でしょう。キャリパーブレーキは付きません。100円ブレーキがむだになったあ!

 

肩上のフェイスはこんなです。手付かずです。

 

玉押しフェイス

 

シム付きステムをコラムにはめて、紙やすりを間に挟んで、BBの要領でがりがりフェイシングしました。

 

フェイシング

 

下準備はこんなもんですかねー。最大の問題がひと段落して、気が楽になりますねー。あとの大物はクランクとホイールですー。フォークよりぜんぜん楽ですわー。