自転車チェーンのサビ洗浄 呉556とペットボトルで洗い、干し、潤す


自転車のへたり具合の指標の代表格が各部のサビです。非コーティングのむき出し鉄系パーツは水気に当たると、たちまちに錆びます。

 

スプリングとボルトのサビ

スプリングとボルトのサビ

 

とくに鉄ボルトの外観は女子のおはだのピークより短命です。水気がソケットに残りますから、一回の通り雨でサビが浮きます。後日のナメナメの遠因となります。

 

 

ボルトとチェーンはとにかくサビる

 

はかなきボルトのつぎがチェーンです。自転車チェーンの99.9%はスチール製です。スポーツバイク用の高級品はチタンやダイヤでコーティングされますが、バリアの下の本体は鉄です。

 

KMC DLCリンク近影

KMC DLCリンク近影

 

普及品、安価なものはむき出しです。代表はママチャリのチェーンです。酷使、野ざらし、ノーメンテのトリプルコンボで宿命的にさびます。

 

美観と耐久と性能の観点からサビの放置はかんばしいものじゃありません、それがママチャリであれ、スポーツバイクであれ。

 

たまに気を使って、チェーンのお手入れをすれば、人機をさわっとリフレッシュできます。運動靴を洗うようなものですか。

 

錆びたチェーンの洗い方

 

屋外駐輪、屋根なしの外置きの実用系自転車やチャリ通用のクロスバイクはつねにサビの脅威にさらされます。1シーズン=3か月で一気に劣化が加速します。

 

これは10か月目の野ざらし雨ざらしのシングルギア用のチェーンです。

 

サビ

サビ

 

はい、サビが元気です。一応、ぼくはスポーツバイク乗りのはしくれですから、このお買い物号を定期的にメンテします。が、サビの勢力には勝てません。

 

チェーンの洗い方、さびの落とし方は二種類です。取り外して本格的にやる方法と取り外さずに簡易にやる方法です。

 

今回、前者の本格バージョンを試しましょう。

 

チェーンカッターでカット

 

この自転車のチェーンのつなぎ方は古式のピン留めです。取り外しにはチェーンカッターを使います。

 

チェーンカッターで落とす

チェーンカッターで落とす

 

あとで再圧入しますから、ピンを抜き切らずに寸止めにします。この方式は多段変速の薄いチェーンにはビミョーなところですが、厚い1速チェーンにはよゆうです。

 

さびさびチェーンを取り外しました。下の二個のねじはおまけのドリンクホルダー用のさびボルトです。ほんとにチェーンとボルトはサビの二強です。

 

サビサビチェーンとボルト

サビサビチェーンとボルト

 

チェーンを触るときには手袋やラジオペンチを使いましょう。素手で触ると、もれなく指先を汚してしまいます。で、湯洗いで肌がかっさかさになる。

 

556とペットボトル

 

丸洗いの秘密兵器はこんなです。

 

呉556とペットボトル

呉556とペットボトル

 

呉556とペットボトルです。呉556はオイルスプレーのベストセラーです。もはや家庭用品なみに一般に普及します。

 

で、しろうとは潤滑剤のレッテルと缶の使用例の図を疑わず、自転車のチェーンやギアにぷしゅー!てやります。はい、これはまちがいです。

 

この556含むオイルスプレーの塗布はクリーニングには有効です。サビとよごれはみるみる落ちます。が、オイルアップにはなりません。

 

むしろ、強力な溶解力でチェーンオイルさえが過度に流れ落ちます。シャンプーをしてリンスをしないようなものです。

 

ほかのさび落とし、丸洗い方法にはサンポールどぶ漬け、おなべで煮沸とかの方法があります。

 

煮沸で油抜き

煮沸で油抜き

 

呉556の実体は?・・・

 

ちなみにオイルスプレーの主成分のケロシンは灯油です。つまり、呉556の正体は灯油です。クリーナー的には割安ですが、灯油的には超高級品です。

 

洗いましょう。チェーンをペットボトルにぶっこんで、呉556をぷしゅー!ておおめに振りかけます。

 

556とチェーン

556とチェーン

 

で、ガシャガシャとシェイクします。ものの30秒で潤滑液はでろでろの濃厚なデミタスコーヒー色に黒ずみます。

 

シェイク

シェイク

 

五分ほどしゃかしゃかして、ハサミでペットボルトを切り開いて、チェーンを取り出します。オイル跳ねに注意しましょう。この汚れは落ちない!

 

でろでろのサビ

でろでろのサビ

 

個人的な気がかりはこのチェーン汁の処分方法です。556=ケロシン=灯油です。排水溝や下水にダイレクトで流すのは後ろめたいものです。

 

ちびちび牛乳割で楽しみましょう。

 

556はメイク落とし、ルブは化粧水

 

このあとにちり紙やぼろ布でチェーンの残り油をよくふき取って、ドライヤーや送風機で完全に乾燥させて、とどめに熱いお湯と粉石鹸とブラシでゴシゴシこすり洗いします。

 

で、さらにかっらからのぱっさぱさによく乾かして、チェーンルブをまんべんなく塗りたくります。

 

AZルブを注油

AZルブを注油

 

つまり、556は洗剤、ルブはケア剤です。メイク落としと化粧水は別物でしょう。オールインワンのクレンジングはありますが、呉556はそうではありません。ほぼ灯油ですから。

 

オイルスプレーは30分~で常温で揮発します。じゃあ、そこで潤滑の効果も防水の効果もなくなります。つぎの一雨がむき出しのチェーンに襲い掛かれば、サビが一瞬で復活します。

 

また、556の揮発前にルブを塗っても、かんじんのチェーンをテロテロヌメヌメにできません。556の上にルブが乗っかるだけです。やっぱし、一雨で下の556と一緒に流れます。

 

つまり、クリーナー→乾燥脱脂→オイルアップは3点セットです。洗う、干す、潤す・・・AHU、アホウと覚えましょう、ははは。

 

干しはむずい

 

ポイントは乾燥、干しです。実のところ、洗いと潤しはかんたんです。洗剤バシャバシャ、油ドブドブが通用します。でも、干しはわりにヒトクセです。

 

革靴の水洗い、セーターの丸洗いとかもそうです。うまく干さないと、せっかくのスムースレザーに銀面浮きをするとか、カシミアニットを縮ませるとかしちゃいます。

 

とくに革靴メンテのながれとチェーンメンテのながれはそっくりです。

 

  • 革靴:洗う、干す、レザークリームで潤す
  • チェーン:洗う、干す、チェーンルブで潤す

 

ブルックスとかの革製品を愛用する人はうんうんてなりましょう、たぶん。

 

コロニルディアマント黒

コロニルディアマント黒

 

余分なオイルをふき取って、車体に再セットします。

 

洗浄後のチェーン

洗浄後のチェーン

 

写真ではビフォーアフターがうまく出ません。しつこいサビが点々と残りますし。これは556を超越した新種でしょう。潤滑剤に適応して進化した超サビヤ人てとこか。※酸化鉄ですよ、ドドリアさん。

 

現実問題、チェーン汁のよごれ方から洗浄の効果のほどが知れます。

 

めんどうに思っても、半年に一度、1年に一度のチェーンメンテをすれば、よりよいチャリライフを送れます。スニーカーを洗うように定期的にケアしましょう。

 

 

て、運動靴やスニーカーをぜんぜんまったく洗わない人は少なくありませんけど、ははは。なぜに?!

 

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