最近の自転車のチェーンはほとんどミッシングリンク込みです。

メンテのときにチェーンカッターなしで取り外しできるようになります。基本的にすごく便利なアイテムです。
コネクトピン派の最後の砦だったシマノもクイックリンクに鞍替えしました。後述のようにピンの再圧入は11速以上の細いチェーンではやや神経質です。

いにしえのコネクトピン再利用
先日、ぼくがネットで買ったKMCのチェーンはミッシングリング付きでした。
コマ数を詰めながら手探りでチェーン長を調整しましたが、リンク外しに詰まって、別部分をチェーンカッターで切ってしまい、2つ目のミッシングリンクで繋ぎました。
走りに不満はありません。お散歩用自転車のチェーンですし。しかし、一つのチェーンに二つのアタッチメントはなんか不安・・・というか、自転車乗り的にすっきりしません。
では、これを外して、繋ぎなおして、わだかまりを失くしましょう、中古のお古を再利用して。
コネクトピンの特徴とカッターの正体
自転車チェーンの形状、「コマ」は共通規格です。外側のリンクプレート、内側のリング、中心のピンのサイズは1~13速で変わりません。

これは当たり前です。この構成パーツの形状が変わってしまうと、工具が変わってしまうから。違いは上の図のように横幅の差やコーティングの差です。
チェーンカッターです。

「カッター」の名称を持ちますが、正確にはチェーンリンクの中ピン押し出し機です。鉄の鎖を寸断するような斬鉄剣ではありません。そもそも力業でばっつり切ってしまうと、繋げませんし。
ピンを外側のプレートに残す
ミッシングリンクを使うなら、このピンを完全に抜き去るのが普通です。しかし、ここではこれを再利用します。
チェーンカッター工具のればーをぐりぐり回して、ピンをじわじわ押し出しますが、最後のところで寸止めします。
つまり、こうです。

寸止めですね。ピンが外側のリンクから抜けるとき、レバーが少し重くなります。一回目は手前、二回目は奥です。
一回目の手応えはスルーです。

で、二回目の途中でレバーのぐりぐりを止めて、一端工具を外し、手でリンクを少しこじるようにしながらぱつっと外すと、この絶妙な状態を実現できます。
逆に二回目の手応えを無視して、そのままの勢いでぐりぐりしてしまうと、ピンを完全に押し出してしまいます。
完全に抜ききったピンの再セットと再圧入は至難です。ピンがリンクの穴に嵌らないし、カッター側のヘッドがうまく噛みません。
寸止めのコツはさじ加減です。カッターのレバーを一気に回さない。ちょっとずつ様子を見ながら、8分の1回しぐらいでピンの押し出しを調整します。
この方式はありか?
より簡単なミッシングリンク、クイックリンクが普及して、この再接続方式はメーカー非推奨の裏技になりました。
しかし、この中ピンの再利用は今でこそイレギュラーですが、昔の自転車屋のチェーン繋ぎはだいたいこの方式でした。古チューブからパンクの修理パッチを切り出すのと同じく定番な作業です。
個人的には~9速の太めのチェーンにはOKですが、10~13速の細いチェーンには微妙です。変速数が増える=チェーン幅が狭まる=外リンクプレートが細くなる。
結果、ピンの『のりしろ』みたいな『取っ掛かり代』が減って、カットとコネクトの調整がより難しくなります。二回目の手応え調整のさじ加減がハードだ。
これはピンの比較です。1速ピンの幅は12速の1.6倍くらいです。そして、『取っ掛かり代』の上下のふちの微妙な段差も同様です。

これをうまくさじ加減できるなら、10速以上のチェーンもうまく繋げます。※自己責任で
ともあれ、チェーンカッターは必要ですが。このチェーンの中ピンを代用品で抜くのはさすがに無理です。


