ちょい乗り用のフラットバーロードのオーバーホールがいよいよ佳境です。フレーム丸洗い、ドライブ掃除をすませまして、ついにホイールに着手できます。
ものです。
![手組チューブレスホイール](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/e27bf1151ef861ad227f6ef05d3e5788.jpg)
絶滅危惧種の手組のホイールです。へんな位置のバルブがその証拠です。ちなみにこれがぼくの手組ホイール第一号です。
スタンダードなロードバイク用のリア・・・に見えますが、リムはDT R460のチューブレスタイプです。で、リム内径はC18です。ちょい太。
一から十まで手探りでやりますが、とりあえず走行中にバラバラの粉々にばらけません。致命的なまちがいはなさそう。
これをメンテします。
手組のロードホイールのメンテ
ホイールのメンテは最初の組み立てよりらくちんです。最難関のスポーク長の計算をスルーできますから。振れ取り、センター出しは根気です。
タイヤ外して、シーラント拭く
で、このホイールのリムはチューブレスです。が、タイヤはふつうのピュアクリンチャー、Vittoria Rubino Proです。
これを多めのシーラントでむりくりチューブレス化しますが、タイヤは一日でぺちゃんこになります、ははは。
で、シーラント液ののこりを拭き取ります。
![シーラントを拭く](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/2327a72c9e4dd79ce16156de519e6e3c.jpg)
リムテープは定番のSTANSのチューブレスリムテープです。幅は21mmです。リム内径+3mmてのがチューブレスリムテープのジャストサイズです。
このリムにはあまりのテープを使いましたから、一巻きしかしません。ロード用の推奨は二巻きですね。4bar=一巻きてとこです。ロード用には二巻きすると安心できます。
スポークテンションチェック
つぎはスポークテンションです。リムブレーキ用のチェックポイントはおきまりです。リアホイールの反ドライブ側のスポークです。
![ちょっとぬるいスポーク](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/b00bb23a8474549779075c03106b66f4.jpg)
リムブレーキ用のフロントホイールは左右対称です。そういびつになりません。リアは別です。反ドライブ側がゆるんで、ハブのセンターがずれます。
第一テンションの値は180-220でした。ややバラツキがあります。+-5%が理想値です。まあ、ぼくは全体で帳尻を合わせる派です。
チューブレス装着
これまでクリンチャータイヤのなんちゃってチューブレスでごまかしごまかし走りますが、この期にコンチのGP5000 TLをゲットします。
![Continental-GP5000-TL](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/Continental-GP5000-TL.jpg)
うわさのとおりにどや顔のおばちゃんはいません。タイヤデザインもイマドキな大人上品プレミアムにイメチェンしました。
![gp5000 tlは300gです](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/cc00301196f962687fb9532e10518153.jpg)
おっも!
これをセットします。
![チューブレスタイヤの取り付け](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/7be5dfd508a77dac5d9de5890968d1de.jpg)
今後、ロードバイクの足回りのトレンドはかくじつにチューブレスないしチューブレス互換へシフトします。そろそろ苦手意識をなくしましょう。
実際問題、ぼくは手で着脱できます。このコンチGP5000 TLは1分ちょいで落ちました。
![チューブレスタイヤの取り付けは簡単](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/73e7cbcf55ff7669008ab13e5bdad678.jpg)
むずかしいものはありません。むしろ、チューブドクリンチャーよりかんたんだ。噛みこみパンクの心配がないし。
もっとも、このR460のリムへの取り付けはマイルドです。ためしにMTB用の中華カーボンチューブレスへ取り付けてみると、ビードのはめ込みにすこしてこずりました。
しかし、タイヤの取り付けやすさ=ビードの上がりにくさです。
ビード上げ
このR460のリムとの相性でタイヤの取り付けはフレンドリーでした。若干、リム外径が小さめだあ?
タイヤの取り付けやすさはタイヤのビードとリムの耳の密接度のひくさです。これはビード上げのときに影響します。
![ひさびさのハッスルビード上げ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/e8079ff7a86c0bcd6b1b767a56983da2.jpg)
はめるのにてこずったMTB用のビード上げは携帯ポンプでOKでした。一方、らくちんにはめられたこのロードホイルではフロアポンプさえがNGでした。
結局、エアタンクで空気を圧縮して、疑似コンプレッサーでパンパン!しました。
![圧縮空気で一撃ビード上げ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/08a9ccd5388d5b82b368dc6d069346da.jpg)
チューブレス派にはエアタンク付きの空気入れは心強いともです。リムがゆるゆるだろうが、タイヤが非チューブレスだろうが、ビードはすぐにパンパンゆいます。
ホイールのセンター出し
反ドライブ側のスポークがゆるむと、リムがドライブ側へ寄ります。
![ハブセンターずれまくり](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/cc018a869ab844179581bd5c940655a1.jpg)
組み立てから正味2か月でこんだけのずれがでました。ずれは約2mmです。容易にリムとブレーキパッドの干渉がおこりえます。
レイアウトはのむラボのぞくにヨンロク組です。が、半コンペしないで、全部をおなじPiller 1423で張りました。
じゃあ、やっぱし、反ドライブのスポークテンションがゆるくなります。こちら側にやや細身の1420を使えば、スポークの変形率をおさえて、ゆるみを緩和できましょう。
はんだごての結線はぼくにはむりです。そんな指先の器用さはない。
てことで、応急処置をします。具体的な作業はドライブ側のスポークを一律でゆるめるか、反ドライブ側のスポークを一律でしめるか、です。
で、基本的に完成系のホイールのスポークをゆるめて対処するのはかんばしいものではありません。締めで対処するのが基本です。
![反ドライブ側を一律で締める](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/3f57aa76c6f53786b9c5a5778613d32f.jpg)
一回目に一律一回転ずつ締めたら、リムを引っ張りすぎました。これはしめすぎです。そこから180度→90度てゆるめて、センターどんぴしゃに至りました。
![センターどんぴしゃ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/1f2ed18ebbd616eed992c9a204f7b0d1.jpg)
このぼくのホイールではドライブ側2mmのずれ=90度一律締めてことになります。つぎからのメンテに流用できます。
もちろん、このリムの寄り加減は個々のホイールで別々です。
それから、スポークを一律で回さないと、みずから余計な振れを発生させてしまいます。
しまいにハブをささっとクリーニングして、ラチェットのグリスを入れ直して、サウンドテストをしました。
![部屋にしみいるハブの声](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/3a10205f1f403e84ab30215a4b21e18f.jpg)
音はふつうです。うるさくもなし、しずかでもなし。回転は非常にスムーズです。