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伊勢から奈良経由で大阪へ自転車で160km 紀伊半島一周サイクリングその4

紀伊半島一周サイクリングの最終日は伊勢から大阪への帰還です。本日のスタート地点はJR伊勢市=近鉄宇治山田駅の近所のホテルです。

さて、お伊勢さんまで来て、参拝せずに帰るのはジャパニーズの名折れでしょう。距離は少し伸びますが、おかげ横丁&伊勢内宮への寄り道は不可避です。

おかげ横丁 2022年1月10日午前9時
おかげ横丁 2022年1月10日午前8時

はい、朝8時で赤福本店はすでにこの混雑です。赤福はJRのお土産物売り場とかデパ地下とかにありまっせ?!

この時間、おかげ横丁はまだ開店前です。とすれば、目的は神社へのお参りしかありません。

しかし、伊勢神宮の正宮を撮影するのは禁止です。罰当たりという宗教的な禁忌と建築物の著作権の保護という意味合いでしょう。

例えば、このデジタルな現代ではご本尊の写真を撮って、それをNFTにして、仮想通貨で売買するということが技術的には可能です。

“This is best divine shrine in JAPAN The Ise Jingu!!!”とタイトルに引っ掛かる人が世界のどこかにはいます、たぶん。

ということで、正宮の写真はありません。

おかげ横丁招き猫
おかげ横丁招き猫

ニャー!

紀伊半島一周サイクリング4日目

ご存知のように伊勢神宮とおかげ横丁の最寄り駅は近鉄五十鈴川駅です。外宮前からのスタート地点のJR伊勢市=近鉄宇治山田駅から少し離れます。

ために寄り道で1時間ほどが食われました。リスタート時間が朝9時です。

外宮の赤福は開店前
外宮の赤福は開店前

前日の伊勢志摩国立公園のアップダウン地獄で前腿がパンパンです。そして、今日の上りも1000mオーバーです。ぎゃー!

伊勢詣で=峠越え

この自転車はツーリング仕様のマウンテンバイクです。ホイールは軽量ですが、総重量は12kgちょいです。ヒルクライムにはやや向きません。

あと、カメラとパソコン入りのリュックサックが約3.5kgです。体重比で5%の重量が肩と背中に集中するのはかなりヘビーです。

そして、伊勢から大阪までのルートは問答無用で峠越えを含みます。

  1. 名張経由=2300m
  2. 伊賀上野経由=1800m
  3. 奈良宇陀経由=1200m

以前、ぼくは2でサイクリングをやりました。正確には大阪、京田辺、伊賀上野経由で松坂に一泊し、翌日に伊勢で街ぶらして、特急しまなみで輪行帰還しました。

今回は3の奈良の宇陀経由ルートです。多分、ここが最も楽な伊勢詣でサイクリングルートです。ただし、このルートでは大阪、奈良側からの上りはきつくなりますが。

峠のピークは三重と奈良の県境の高見山で、約640mです。おすすめのコースは高速の伊勢自動車道の北側の県道150号線です。

のどかな田舎道
のどかな田舎道

連休中の昼間でこの人気と車気のなさです。これが30kmほど続きます。信号もほとんどありません。超快速コース。

魅惑の旧街道

勢和多気インターチェンジの界隈でこのツーリングのメインロードの国道42号線が再登場します。が、これは熊野への逆行になってしまいます。

正解は42→368→166(422)です。旧和歌山街道が目印です。なお、道中の見所はほとんどありません。ザ・山の中の道路です。

景色を見るなら、旧街道か古道へ寄り道しましょう。Googleマップの徒歩モードのナビがえらいところに誘ってくれました。珍布峠です。

珍布峠
珍布峠

読みは「めずらしとうげ」です。じゃ、「布」はどこへ行った?

路面はコンクリ舗装ですが、そこまでラフじゃありません。途中でオートバイの人とハイキングの人が1組ずついました。

やはり、フラットな舗装路ばかりのサイクリングは退屈です。気分転換には旧街道、古道への寄り道がおすすめです。あ、枯れ枝と落石には注意して。

物見山越えて奈良へ

三重と奈良の県境の高見山はこの伊勢詣で帰りルートの標高のピークで、距離の中間地点です。長々と続く緩い上りがほんの少しきつくなります。

エンジン付きは楽ですなあ・・・

上りはそろそろ5000m
上りはそろそろ5000m

と、ここで衝撃の事実が発覚します。650kmオーバーの距離ばかりが気掛かりでしたが、獲得標高がいつの間にか5000mでした。

Googleマップ調べです。

  • 1日目 大阪-白浜 1200m
  • 2日目 白浜-潮岬-熊野 800m
  • 3日目 熊野-志摩磯部-伊勢 1500m
  • 4日目 伊勢-宇陀-大阪 1300m

Googleマップの上りはおおむね小さく出ます。実際の上りは確実に5000mを越えます。余裕で富士山登頂、モンブラン制覇さえが可能です。

ことさらに3日目の伊勢志摩アップダウン=実質インターバル練習が問題です。そら、腿がパンパンに張るわ。

この日は晴天で小春日和でしたが、標高500m以上では雪が残ります。

物見トンネルの先の奈良側です。

寒い奈良側
寒い奈良側

空気が一気に冷たくなりました。とはいえ、ここで上りは一服ですし、奈良市街地以降のコースはおなじみの道です。

宇陀から柏原へ

宇陀はポピュラーな土地ではありません。お隣の吉野の方が有名でしょう。はたまた、20kmほど南の大台ケ原はサイクリストには格好のヒルクライムのポイントです。

桜井の手前の花山がけっこうな下り坂です。当然、大阪や奈良からの伊勢詣でサイクリングではけっこうな上り坂になります。

で、ひさびさの市街地です。途端に信号待ちが連続で発生し、進みが悪くなります。

懐かしい信号
懐かしい信号

奈良市内中心部から大阪へ渡ろうとすると、暗峠や十三峠を抱える生駒の山の越えなければなりません。

一方、奈良の橿原(かしはら)から大阪の柏原(かしわら)へは大和川沿いのほぼ平坦な道で行けます。

府内は庭のようなものです。まあ、ゴール地点のヨドバシカメラ梅田前は30kmの彼方ですが。拡大解釈では淀川以南の大阪都心も紀伊半島ですし。

ちゃんと一周する

ところで、最終日の160kmはトイレ休憩なし、昼飯なし、補給なしの乗りっぱなしサイクリングでした。お昼に良いランチスポットが見つからなかった・・・

で、天王寺や難波の飲食店の前で脚がたびたび鈍りますが、最優先事項は荷解きとお風呂とお手洗いです。ここで止まると、再出発できない。

ホームの利を活かして、最短で梅田まで来ました。

紀伊半島一周完了
紀伊半島一周完了

1月7日午前5時から1月10日午後7時までの3泊4日紀伊半島一周サイクリングの輪が閉じました。まあ、お風呂までもう6km、チャリ置き場までさらに10kmですが。

紀伊半島一周650kmのロングライドの感想

今回のチャリ旅はぶっちぎりで過去最長です。自走ビワイチバイクパッキング300kmや天橋立1泊2日320kmの倍です。

ただし、これまでのお泊りツーリングには真夏にキャンプセットを積んだり、折り畳みのミニベロで行ったりしたので、このロングライドより明らかに疲れました。

個人的には冬場の方が夏場より断然に楽ちんです。上りで汗だくにならないし、ジュースの飲み過ぎでお腹を壊さない。

また、クロモリフレームのマウンテンバイクのツーリング仕様は快適快速です。長距離をだらだらマイペースで走るのにすごく向きます。

実際、150~200kmのサイクリングの負荷は大したものではありません。MTBの自走片道50km&トレイルライドや夏場のバイクパッキングよりぜんぜん簡単です。

ぼくの経験から他の運動と比較しましょう。

チャリキャンプ > MTB長距離 > フットサル2時間 = サイクリング200km > ジョギング 20km

MTB長距離よりフィジカルの負担は小、ハーフマラソンより大、フットサル2時間とほぼイーブンです。現に2、3日目の腿の張りが連日ボール蹴りのときにそっくりだ。

チャリキャンプ、バイクパッキングの異常なしんどさはおおむね荷物の重さと野宿の睡眠不足に起因します。

夏場の蒸し暑いテントではまともに寝れません。しかし、夏場以外にはうちのキャンプセットでは朝方に凍えます。

あと、なぜか帰りに高確率で台風が直撃する・・・だいたい75%くらいで直撃する・・・

ビワイチの湖西の自転車レーン
ビワイチの湖西の自転車レーン

650kmの3泊4日はかなりカツカツです。体力的には余裕ですが、時間的にはシビアです。地方の郊外を夜中にながなが走るのは楽しいもんではない。

各地の観光名所をゆったり巡って、休憩をしっかり取って、日没までにチェックインするなら、150km x 4日の600kmや、150km x 3日の450kmの日程にしましょう。

紀伊半島のおすすめのチェックポイントです。

  • 白良浜:夕日、ビーチ、温泉
  • 潮岬:海キレイ、本州最南端、キャンプ
  • 紀伊長島:公園、道の駅
  • 熊野から尾鷲の峠:河キレイ、長いトンネル
  • おかげ横丁:赤福、伊勢神宮
  • 県道150号線:信号少ない、のどか

微妙なポイントです。

  • 伊勢志摩国立公園:無限アップダウン
  • 和歌山から有田の峠:狭い、きつい、車多い

伊勢志摩がビミョー。紀伊長島から42号線で伊勢に直行すると、距離30km、獲得標高400mほどを節約できます。次からそうしよう。

ぼくは大阪から反時計回りで回りましたが、対面から来るサイクリストを多く見かけました。伊勢からの時計回りが人気のようです。