マウンテンバイクやトライルの技をゼロからやっちゃうぞシリーズの第三弾です。初回のジャックナイフターンの派生技のジャックナイフターンが今回のテーマです。
ノーマルジャックナイフです。
![ジャックナイフおさらい](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/8ea000cf4a6c97ab6cbf24165517e719.jpg)
ゆっくりジョギングペースで走って、フロントブレーキロックして、慣性でリアホイールを上げて、前のめりの寸止めで耐えて、スタンディングに戻る。ジャックナイフです。
英語では”NOSE”や”ENDO”てゆわれます。”ENDO”の由来は人名のエンドーでしょうか? 海外の動画の発音を聞くと、「エンドー」てそれっぽく聞こえます。
ジャックナイフターン
実のところ、ジャックナイフターンはジャックナイフの練習中にしばしば自動で発動します。
進入角度の間違いとか腕の支え不足とかでバランスが崩れて、車体が明後日の方向にぐりんします。
これは失敗例の代表格です。
![すっぽぬけ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/055aa641ac18f28937d3732e026cc203.jpg)
足が空中でペダルからすっぽぬけて、自転車がぼくのイメージより大回りで旋回します。ザ・暴れ馬です。
つまり、上図は落車確定のコンマ0.3秒前です。でも、なんでこんなプレーンな無表情でしょうか? ははは。
afterです。
![180度=Pivot](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/ca5b07c179d5f99302316e0697e850e0.jpg)
ハンドルで股間を強打するかと思いきや、サドルの先端がケツに噛みつきました。不意打ちのダメージはひとしおです。
で、くしくも上の写真の車体は進行方向と180度まで旋回しました。完全反転の180度ターンは”Pivot”ですね。ここまで自在に回しきれるなら、いっぱしのテクニシャンを名乗れます。
が、ぼくは完全なる初心者です。そして、このENDUROモデルのVitus Sommet 29erカスタムのスタイルは長め、でかめ、低めです。
![長いホイールベースと低重心なフレーム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/d769788c89e32f0ebd3fa589d40d62f3.jpg)
タイプ的には下り系の重量級チャリンコです。ピュアダウンヒルバイクがスーパーヘビー級であれば、ハードENDUROはヘビー級です。トリッキーなバイクではない。
その長いホイールベースから旋回は大回りに大振りになりますし、低い重心からフロントはぜんぜん上がりません。しばしば車体のパワーにこっちが振り回されます。
反面、下り坂ではどっしりずっしりごりごりパワフルに進みます。
![DHの様子](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/3d23fba2886f60abf6e2ff4ae44a16b3.jpg)
ぼくの体力とバイクのタイプを考慮して、ジャックナイフターン90度を目標にします。
ジャックナイフターンのやり方
ノーマルなジャックナイフを練習すると、ジャックナイフターンをたびたびやらかします、ちょいミスで。
で、そのことから動作の感覚はおぼろげに分かります。ジャックナイフに斜めの要素を加われば、スムーズにターンできます。
![ハンドルを切る](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/5f5f665fa409ba9b510f9710f819662f.jpg)
こんなふうにターン方向にハンドルを切ると、リアをぐるりんぱできます。イメージ的には『斜め側転』です。
コツはハンドルの切り替えしです。最終的にはターン方向へ切りますが、そのまえに反対方向へハンドルをすこし切ると、車体に斜めの要素を加えられます。
この直前の切り返しが入らないと、車体がむぎゅ!って詰まります。
角度の目安を見るためにカメラの正面に木の枝を置きました。これに直角に入れば、ターン角度をかんたんにチェックできます。
ざっと45度です。不合格ターン! 実際問題、30-45度くらいはかんたんです。体を捻って、リアアップの変化球みたいにやれば、むりくり回せる。
が、60度~のターンは体のひねりだけでは追いつきません。てか、体はそんなに旋回しない。
側転の感覚で体重をハンドルにあずけてぐるりんぱすると、深くターンできます。ゆうはやすし、おこなうはかたしです、はい。
ハンドル方向意味不明
ぼくはこの撮影のときにはぶっつけ本番でやりまして、ターン動作のこまかいながれを予習しそこねました。
で、ハンドルの切り返し方向が最後の最後までちぐはぐです。左ハンドル右ターン、右ハンドル左ターン、切り返し入れ忘れとかをたびたび繰り返します。
![ハンドル切り替えし](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/f70c964d0d81eb169f80752ea133d35a.jpg)
フロントブレーキのロックの直前にターン方向の逆に切り返しを入れて、最終的にターン方向とハンドル方向を合わせて、ブレーキロックしてターンする・・・てのが正攻法のようです。
あと、ターン側の足はつねにクランクの前になります。もちろん、ペダル位置は水平ホリゾンタルです。
この手順がくるうと、全体のスムーズさがかけて、ぎくしゃくしたうごきが出来上がります。挙句に着地失敗、ターン不能です。
右がやりやすい、左はやりにくい
ターン方向は一方ばかりではありません。左右を均等にできるのが理想的です。とはいえ、身体も身体の癖もシンメトリーじゃありません。
ぼく的にはこの練習で右ターンのコツをつかめました。
![右ターン合格](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/2a4f3d51972c7e7c67c9fef836c82e66.jpg)
げんみつには80度くらいですが、このターンと着地がイメージ通りに行きました。OK牧場!
逆に左ターンはちんぷんかんぷんです。足、ハンドル方向、身体のひねり、全部が逆モーションです。
![左ターン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/d87c56bd0c1bb4093cf2c08cc53df97f.jpg)
むずい!