現在のうちのメインバイクはKONAのMTBフレームベースのオールロードです。サスペンションフォークを使わず、リジッドフォークをセットします。
たま~にオフロードに行くときには3インチのセミファットタイヤでクッションを出します。前だけ。フレームは29erです。2.35前後がクリアランスのぎり一杯です。
オフロードの29erホイールのサイズはオンロードの700cと一致します。ETRTOは622です。この互換性を最大限に活用すると、あれこれ遊べます。
で、年末に25cのVittoriaのロードバイクタイヤを装着しましたが、乗り味の悪さにへこたれまして、2インチのSchwalbeのオフロードタイヤに戻しました。
しかし、50km越えの長距離はすこし辛くなります。そして、坂がネックです。MTBタイヤの外周は細タイヤやふつタイヤより大きくなります。結果、ギアが重くなって、上りがきつくなります。
40T以上のローギアをチェーンぱつぱつでごりごり多用するのはやや不安です。山の国の日本では遠出、越境には山越え、ヒルクライムがつきものです。
で、700cと2インチの中間のオールロード系のタイヤを検討しまして、ドイツのサイトでおもしろいものを見つけます。
まーたSchwalbe? いえ、もうひとつのドイツブランドです。
はい、ひさびさのコンチネンタルのタイヤです。
荷物はDHL経由の日本郵便で来ましたが、輸入消費税はスルーでした。ラッキー!
新型SPEED KING CX
Continental、コンチネンタルはドイツのしにせタイヤブランドです。自転車、自動車、航空機、オートバイのタイヤを作ります。
ここのロード用のクリンチャータイヤGP4000S IIはベストセラー商品です。Vittoria Corsa G以前の不動の人気ナンバー1です。
コンチタイヤの強みはグリップと耐久性です。けど、ぼくが過去にコンチネンタルのアーバン用のCONTACT IIをクロスバイクに使ったら、連日連夜のパンク祭りに見舞われました。
パンクの原因はアクシデント系です。鉄くず、ワイヤーの切れ端、プラスチック片などなどがことごとく襲い掛かって、おそろのコンチのチューブをはやばやパッチだらけにしました。
乗り方、活動エリア、用途は変わりません。なぜだ?!
で、このトラウマのせいでコンチネンタルにながらく気後れしますが、オールロード、グラベル系のタイヤを探して、このSPEED KING CXを発見しました。
CXの型番のとおりにシクロクロスタイヤです。わりと定番モデルのようです。これが2018モデルでリニューアルします。
海外実売5000円、国内希望小売8000円です。送料込みでお釣りをもらえます。国内のタイヤ価格は現代のファンタジーです。
トレッドがMTBのスピキンとおなじ
上から見ましょう。ちがいが一目瞭然です。
はい、トレッドパターンがうろこ風です。旧モデルはふつうのドットパターンやスクエアパターンでした。たぶん、爬虫類ぽいビジュアルは人を選びます。
このトレッドパターンにぴんて来る人はMTB乗りでしょう。そう、このパターンはオフロード用のContinental SPEED KINGとおなじです。
タイヤのゴムの素材、コンパウンドもコンチネのMTB用の『ブラックチリ』です。まんまMTB スピキンのCX幅モードです。
で、MTB用のContinental SPEED KINGはまたまた高速軽量クロカンタイヤの定番です。さきのSchwalbe Thunder BurtやFurious Fredのライバル商品です。
このじまんのスピキンがCXにやってきました。ニューモデル、新作です。2018年の年始を飾るにふさわしいタイヤでしょう。Schwalbeとパナレーサーにまみれたチャリライフにすこし飽きましたし。
ちなみにこれは上位モデルのPerformance Sportsです。安い方のやつはずっと重くなります。
実測270g
タイヤの実測重量は270gです。カタログ値は290gです。
Tubelessの記載はありません。チューブドクリンチャータイヤです。例のごとくむりやりチューブレス化します。
あ、回転方向指定がありました。イメージ通りです。まれにブロックパターンのイメージに合わない回転方向指定があります。
ビードはかんたんにはまりました。密封度がちょっと不安になります。まあ、本来はクリンチャータイヤですから。
シーラントでチューブレス化
シーラントを入れます。30cc弱です。足回り300gを目指します。240gのVittoria RUBINOとTAIOGAの70gの軽量チューブより軽量です。
GIYOのチューブレスタイヤ用の空気タンク付きフロアポンプの購入以来、ビード上げがベリーイージーです。おかげでやたらめったらタイヤのセッティングを替えてしまいます。
はい、石鹸水なしでセットできました。ビバ、タンク付き空気入れ!
新型スピキンCXは超軽量タイプの例にもれません。サイドのゴムはうすめです。シールに時間がかかります。
すなおにチューブレスを買えよ! て声はわかります。でも、コンチのチューブレスはイマイチです。で、Schwalbeになります。
タイヤ幅は33.48mmです。シクロクロスのレースの規定は33mmです。このスピキンの実測はルールに抵触します。リムがC22だからか。
つーても、競技のシクロのタイヤはほぼチューブラーです。てか、Challangeのハンドメイドが圧倒的です。
ざっくりインプレッション
スピキンCXの第一印象は『軽いタイヤ』です。シーラントで300g、軽量チューブで340gです。この軽さはジャスティスです。
こんなふうに表面がぬれると、へびへび度がさらにアップします。
グリップはふつうです。オープンチューブラーのしなやかなALMANZOのがあきらかにうえです。
転がりはビミョーです。軽さがわざわいしたか、下りのフリーランの距離がTHUNDER BURTより伸びません。チューブで高圧にしても、改善を見られません。
てか、THUNDER BURTがアホみたいに異常に転がる・・・
うーん、ぼくのなかのコンチの印象がますます薄れます。相性? 予備のシュワルベタイヤのたたり? あ、タイヤのあたりがまだ出ないかあ?
シクロ然とウェットな芝生を走りましょう。
草きれや泥がへばりつくと、ヘびへび度がMAXになります。
水はけはGOODです。芝の上で傾けてもそんなに不安定さを感じません。走破力はクロカンタイヤほどじゃない・・・あたりまえか。
軽量チューブで400g以下にできるのがこのコンチネンタルSPEED KING CXの最大の魅力です。ドロハンのグラベルバイクやアドバイクにぴったりの一本でしょう。
普段使いでは4-5barで使うのがコンフォートです。チューブレスの3barではエアボリュームがすこし足りません。