ヘッドパーツの交換 取り外しと圧入を工具なしでDIY

自転車カスタム、チャリパーツ弄りにはまると、遅かれ早かれこれに挑戦したくなります。ヘッドセット、ヘッドパーツの交換です。

はて、それはどこの部品ですか? ここですね。

ヘッドセットわん
ヘッドセットわん

自転車の本体のフレームのヘッドチューブのアダプター、それがヘッドパーツです。構成は以下の通り。

  • カップ、わん
  • ベアリング
  • 下球押し、クラウンレース
  • センタリングスリーブ
  • ダストカバー
  • パッキン類
  • トップキャップ

そう、点数がけっこう多い。

Prestineゼロスタックヘッドパーツ
Prestineゼロスタックヘッドパーツ

クランクやボトムブラケットの交換にも専用工具が必要ですが、それらは比較的に安価なツールです。だいたいが1000円以下です。

ところが、ヘッドパーツの交換にはやけに高いスペシャルな工具が必要になります。HOZANやパークツールなどのメーカー物は5000円~です。ほぼ業務用、自転車屋用です。

個人が業務用工具を買うと、十中八九で元を取れません。マイナー作業の悩みです。

とにかく、ワンが曲者

ヘッドパーツの交換への道のりは多難です。

  • ハンドル取り外し
  • ステム取り外し
  • フォーク取り外し

この3つの取り外しトリオが立ちはだかります。そして、作業は汚れ仕事で力仕事だ。さらにしばしば古いヘッド周りから謎の汁や闇の粉が発生します。泥錆油の慣れの果てみたいな。

ヘッド周りは密封空間ですから、一回侵入した湿気や雨水はなかなか抜けません。だいたいそれが犯人です。

ワンの取り外し

ヘッドパーツの交換の難易度はヘッドパーツの様式に寄ります。古典的なものは圧入を含みますが、最近の規格は含みません。

これは古典的なパナソニックの圧入式のカップです。

ヘッドセットわん
ヘッドセットわん

上下のカップはヘッドチューブにがっちりはまります。ちょっとやそっとで外れません。そして、工具が特殊です。専用のはぼきみたいな工具だ。

しかし、そんなレアな工具はうちにはありません。ぼくはへら状のものとゴムハンマーでがしがしやります。

器用な人は塩ビパイプに切り込みを入れて、先を少し広げ、自作のわん取り外し工具を自作します。28mmくらいの太さのやつがベターです。ホムセンにあったかな?

なぜなら最も細いノーマルカップの外径=フレームのヘッドの内径がだいたい30mmですから。

ノーマルサイズJISヘッドは30mm
ノーマルサイズJISヘッドは30mm

で、結局、圧入カップの取り外しは力業です。多少の傷やガリを恐れない。スコーンと思い切らないと、カップを外せません。

割入りか否か?

つぎはフォークの下玉押しの取り外しです。それはどこのパーツですか? はい、ここです。

下玉押しをフォークにセット
下玉押しをフォークにセット

フォークのコラムの根元のリング状のパーツです。別名はクラウンレース。これは割入りのやつです。割入りは割なしより簡単に外れます。

割りなしのやつは圧入式ですから、やっぱりちょっとやそっとで外れません。

これを外すにはお好み焼きのコテみたいな専用工具を使うか、薄刃のカッターを密着部に差し込んで、数mmの隙間をつくってマイナスドライバーかノミの歯を入れて、ぐいとこじります。

パーツは一式で

このヘッドパーツは基本的に一式のパッケージ品です。互換性はそこそこありますが、細部の角度やサイズが少し違うとか、パッキンが合わないとか、そういう地味なミスマッチは良くおこります。

交換するときに新旧の小物を混ぜないようにしましょう。

最近のインテグレイテッドタイプはとくにそうです。ケーブル内装のためにこういう小物が特殊専用です。

内装用ヘッドカバー
内装用ヘッドカバー

玉押しとカバーとケーブルガイドとセンタリングスリーブ兼用のプレートです。雨がめっちゃ入る・・・

あと、古典的なカップを圧入するときにはロゴの位置に注意しましょう。

40thヘッドセットOS
40thヘッドセットOS

こういう立派なロゴが正面からずれると、見栄えが決まりません。そして、再圧入は難です。

カーボンフォークに下玉押しのクラウンレースの圧入

また、別の機会にクラウンレースの圧入をやりました。ヘッドセットはインテグラルです。カーボンフレーム用です。

FSA 40 ABC インテグラルヘッドセット バルク
FSA 40 ABC インテグラルヘッドセット バルク

カーボンのフレームにはワンを圧入しません。ベアリングをダイレクトにフレームにセットします。フレームのトップチューブにワン代わりの加工がありますから。

トップチューブはテーパーのインテグラル
トップチューブはテーパーのインテグラル

で、FSAのバルクをeBayで買いましたが、クラウンレースが割りなしのタイプでした。てことは、圧入が必須です。

これにもまたまた専用工具があります。しかし、一回二回のメンテにツールをいちいち取り寄せられません。道具箱はすでに限界ですし。

じゃあ、ごり押しで圧入しましょう。ノミ、ハンマーでがんがんやりました。

所詮この世はパワーだよ!
所詮この世はパワーだよ!

一打だけミスって、フォークの肩のところにチッピングをしちゃいました、うえーん。マジックと接着剤でごまかすか。

圧入工具も安くなりました。