どろどろのぼろぼろがかっこよさとみなされるのはオフロードバイクのみです。

で、そのほかの自転車のよごれは悪です。ぴかぴかのつやつやがジャスティスだ! とくにアカデミックなロードバイクや趣味系のミニベロはピッカピカフレンドリーです。
自転車用の簡易ガラスコート購入
以前、ロードバイクのカーボンフレームとディープリムホイールをハードタイプのガラスコーティングでからっと塗装しました。

このハードタイプのタイムリミットはせいぜい30秒です。DIY的には最難関です。ひらたいホイールのリムのぬりはかんたんでしたが、フレームのぬりは四苦八苦でした。

おまけにこの車体がスペースの都合で屋外駐輪になりました。さすがのハードコートも万年の野ざらし雨ざらしには耐えられません。まえの台風のときにうっかりしまいわすれますし。
前回の本格コーティングの苦戦をふりかえりまして、簡易なスプレー式のガラスコート剤を試そうと思います。
自転車用のコーティング剤の売れ筋はクレスト4℃のガラスの盾とAZのアクアシャインコートです。地元企業のよしみでAZのものを買いました。

マイクロファイバータオル、コート剤、スプレーヘッドです。たっぷりお徳用の200mlサイズです。ぶしゅぶしゅきがねなく使えます。
液剤です。うっすいカルピスみたいな白濁液です。においは無です。しゃぱしゃぱ。

しばらくほったらかしにしても、硬化や膠着をみとめられません。ソフトなコーティング剤です。AQUADROP HARD GLASS COATは十五秒でねっちゃりしはじめましたし。

ちなみにこのハードタイプは親水性です。親水性=水は膜状に広がります。撥水性=水は粒状になります。ソフトタイプはほぼ撥水性です。ワックスタイプ。
実際、ソフトタイプの用途はワックスみたいなものです。1シーズン、1クールでまめに塗装する。自転車の塗装面積はたかだかです。自動車を1クールでぬりなおすのはたいへんです。
カーボンフォークにコートしてみる
ためしにあまりもののパーツをコーティングしましょう。はい、ミニベロ用のカーボンフォークがありました。

表面はクリア仕上げでつやつやです。これがコーティング剤でさらにみちがえるか?
て、コーティングや塗装のまえにはしっかりパーツをあらいましょう。ぼくは中性洗剤であらって、ぬるま湯で落としました。
で、スプレーでぷしゅぷしゅします。

で、べんりな万能吹き取り紙ワイプオールでからぶきします。

これを3-4回くりかえして、マイクロファイバータオルでごしごしみがきます。すると、驚愕の結果が!

なんと! とくにみちがえない!
うーん、beforeのクリア塗装がすでにてっかてかシャイニーです。美観の変化は微温的です。写真ではさらに見分けがつきません。なんてチャリブロガー泣かせのコーティング剤でしょう。
マット塗装をコーティング
これは不完全燃焼です。もともとの下地がだめだった。気をとりなおして、例のロードバイクのトップチューブをコートしましょう。

さて、これはbeforeでしょうか? afterでしょうか? はい、こたえはafterです。上半分の接着剤のあとみたいなのはハードコートののこりかすです。ほかはこの過酷な夏場にすっかりはげました。
で、やっぱし、before afterのちがいがわかりません!
未塗装のフォークコラムにコート
ペイント部分のコーティングが不発です。じゃあ、未塗装の無地の部分にぬりぬりしましょう。カーボンフォークのコラム部分はどうでしょうか?

左がコートなし、右がコートありです。この期にようやく多少のしっとり感が出ました。コートはx4です。10回ぐらいやれば、もっとつやつやにできる?
撥水性はいかほど?
この結果はちょっと肩透かしです。つやはそれほど出ない。ガラスコートのもうひとつの効果をみましょう。
それぞれのコーティングパーツにシャワーをぶっかけます、ざばっとな。

水玉がきれいに出ます。撥水性は目でちゃんとわかりました。一安心です。でも、これはクリア仕上げのおかげでないか?
フレームのマットのトップチューブの撥水です。

まあまあです。未塗装の下段のダウンチューブと比較しましょうか。

はい、あきらかな差がでました。
最後はフォークコラムです。

左のこまかい水玉はべちゃってつぶれます。右のこまかい水玉はきちっと粒を形成します。これがガラスコートのちからです。ただのカルピスもどきではない!
この結果からこのAZアクアシャインコートBCT-001は実質的に撥水スプレー材みたいなものです。つやはさほどです。
同シリーズの型番BCT-002がワックス入りです。つやだしにはこっちのがよさげですね。