- 総合評価 4.5/5 ★★★★☆
- ザ・日本人向き
- 幅広甲高シューズの定番
神戸のアシックスはスポーツシューズの日本代表です。大阪のミズノと共に国内外のスポーツ愛好家を足元から支えます。
とくに4E以上の幅広甲高の分厚い脚部を持つ特別な人類はナイキやプーマやコンバースに挫折して、この二社のシューズに救われます。
ぼくは救われました。そして、NIKE ZOOM PEGASUSやBROOKS GHOSTに浮気しました。そして、またまた先々代の元クツのもとへ戻ってきました。
今回の主役はasics GT-2000です。同系統の幅広甲高シューズ、JOG・JOLTとの比較を交えて、これを詳しく語ります。
asics GT-2000(旧 NEW YORK)の基本情報
ぼくはランニングシューズにはそこそこのお金を出します。正直、入門モデルの3000~5000円クラスは魅力的ではありません。部活シューズぽさが好みでない。
が、ブログ記事のために入門用シューズのasics JOGとasics JOLTを買って、ジョギングや散歩やお買い物に使います。
で、このGT-2000は今シーズンで三足目のアシックスです。
外箱は下位のJOGやJOLTと変わりませんね。
4Eの高性能ランニングシューズ
asics GT-2000は幅広甲高ランニングシューズのフラッグシップモデルです。asicsの公式のカテゴリは『メンズ ランニング シューズ(初級)』に属します。
幅広甲高ランニングシューズ=クッション型です。非ハイスピード型、非軽量型、非レース型です。つまり、必然的に(初級)というレッテルを貼られます。
公式サイトからGT-2000のスペック表を借りましょう。
商品名 | asics GT-2000 4E EXTRA WIDE |
価格 | 14080円(税込) |
生産国 | ベトナム |
サイズ | 24.5, 25.0, 25.5, 26.0, 26.5, 27.0, 27.5, 28.0, 28.5, 29.0, 30.0 |
幅・ラスト | EXTRA WIDE |
アッパー素材 | 合成繊維・人工皮革 |
アウター素材 | ゴム底 |
安価なJOGやJOLTはカンボジア製ですが、高価なGT-2000はベトナム製です。最新モデルは9ですが、購入物は8です。タグに”2018″の記載があります。
ちなみにGT-2000シリーズの旧名はNEW YORKシリーズです。これは数年前の旧モデル時代の一足です。2016年頃かな?
で、こちらが2018モデルのasics GT-2000 8 4E EXTRAWIDEです。定価はasicsストアで9790円です。ぼくはamazonで6999円で買いました。
シューズのコンセプトは同じです。クッション型の高機能ランニングシューズ。ですが、細部のデザインがけっこう変わりましたね。
使用者の足の情報
使用者のB4Cの後ろ脚の紹介です。
性別 | 男性 |
体系 | 中肉中背 |
素足サイズ | 25.5cm |
スニーカーサイズ | 26.0-26.5cm |
素足幅 | 11cm |
スニーカー幅 | 4E |
土踏まず足囲 | 26cm |
母指球足囲 | 27cm |
サイズ測定アプリでは適正サイズは4Eの上のFと出ます。でも、F幅のスポーツシューズなどはこの世に存在しません。天下のasicsとmizunoの品揃えもせいぜい4Eまでです!
asics GT-2000の特徴
asics GT-2000はかつての愛靴のasics NEW YORKの後継モデルです。ぼくは2015-2016の2シーズンにしっかり走り込みました。
2000km走行後の写真です。
この時点ではこのasics NEW YORKが歴代No1の一足でした。現在ではBROOKS GHOST 12がマイ・ベスト・幅広甲高ランニングシューズです。
で、過去の使用感からこのシューズの特性がすでに分かります。GT-2000はクッション型の快適なシューズです。すなわち、軽量高速型ではありません。
レース、タイム短縮を目指す方は別モデルを検討しましょう。ただし、そちらのカテゴリには4Eのオプションがありません。
仮に幅広甲高の人がタイムを目指すなら、NEW BALANCE HANZOみたいな2E幅のレースモデルを我慢して使うか、ストアで特注するか・・・
幸いぼくは普段使いとジョギングにしか使いません。GT-2000の特性を存分に活かせます。
アッパーはシームレスのメッシュ
最近のランニングシューズのアッパーはほぼメッシュ地です。そして、上位モデルのデザインは縫い目無しのシームレスです。
asics GT-2000もこの形式に則り、メッシュのシームレスアッパーを採用します。
おかげで旧NEW YORKより見た目がしゅっとします。
一方、割安な入門モデルのJOGやJOLTのアッパーはシームレスではありません。爪先やシューホールに補強があります。
このため外見が少しやぼったくなり、ばくぜんとした部活感が漂います。正味、学生用のシューズですね。
標準的なEXTRA WIDE
シューズの原型(ラスト)やフィット感はメーカーやモデルで異なります。4EやEXTRA WIDEにも広い4Eや狭い4Eがある。
フットサル用のトレーニングシューズ、mizuno monarcida neo 4Eはタイトな4Eです。
サイズの世界は一筋縄ではありません。
で、asics GT-2000の4Eタイプは4Eの中では標準的な4Eです。広くもなし、狭くもなし。
今回、ぼくは26.5cmの在庫を抑えられず、26.0cmを買いましたが、靴下ありで多少の窮屈さを感じます。やっぱ、26.5cmが正解だあ!
旧NEW YORKやJOG、JOLTの4Eも同様のサイズ感です。JOG、JOLTから乗り換えるなら、同じサイズで行けますよ。
ヒールにGEL素材
asics GT-2000のヒールです。
ヒール+ソールは肉厚です。クッション系の名に恥じません。白のミッドソール、青のミッドソール、外側のゲル素材という多層的な構造です。
ヒールドロップ=つま先とヒールの差は10mmです。白層には何やらの”FlyteFoam”という文字が見えます。
インソール
中敷きのインソールはコスト削減の第一候補です。入門シューズのこの部分はほんとにペラペラのウレタンの切れ端です。
しかし、定価が1万円になると、インソールも良くなります。GT-2000の実物です。
上質なロゴ入りのウレタンの切れ端です。まあ、ぼくは靴の中の容量を広げるためにしばしばインソールを引っぺがしちゃいますが。
インソールにはクールな横文字はありません。
力作アウトソール
- GUIDANCE TRUSSTIC
- DYNAMIC DUOMAX
- GUIDANCE LINE
これらはGT-2000のアウトソールのテクノロジーの名称です。快適性と安定走行をサポートします。
上記の単語で画像検索をすると、アウトソールのパターンや溝の配置を確認できます。asicsの独自技術です。ここにはなかなかのコストが掛かります。
軽くウォーキングとジョギングをして、走行性能や接地感を試しました。全体的なフィーリングはいつものNEW YORKです。JOGやJOLTより明らかに足運びが楽だ。
ヒールのGELクッションはウォーキングで威力を発揮しそう。
ソールの硬さはちょい固めで、グリップはまあまあです。
重量は重め
asicsのEXTRA WIDEのシューズは全般的に重めです。過去の計測ではJOG 4E 26cmが268g、JOLTの同サイズが290gです。※片足実測重量。
はたして、このGT 2000 E 26cmの重さはどのくらいでしょうか?
はい、答えは276gでした。JOGとJOLTの中間ですね。
幅広甲高シューズ=快適クッション型です。軽さを求めるのがそもそも間違いだ。しかし、PUMAのエクスペダイトワイドの4E 26cmは227gですし、NB RALAXAも同じ227gです
50gの差は走行感に影響します。250g以上のランニングシューズに軽快さはありません。足を速く回すような走り方には向かない。
asics GT-2000のまとめ
かつての愛靴はこの数年で格段に進化しました。とくにシームレスアッパーのおかげで見た目がスマートなイケメンになりました。
依然として、このasics GT 2000、NIKE ZOOM PEGASUS 4E、BROOKS GHOSTはぼくの幅広甲高ベスト3です。
- 価格:3
- ブランド:4
- デザイン:4.5
- 性能:5
- 機能:5
- 幅広甲高:4.5
- トータル:4.5
幅広甲高のフィット感と北米モデルのレアさでBROOKS GHOSTに一歩譲りますが、最優秀のEXTRA WIDEシューズです。
個人的には安価なJOGやJOLTよりこちらのGT 2000がおすすめです。型落ちを狙えば、7000円前後で買えますし。
購入の際にはオプション選択に注意してください。幅広甲高さんは4Eを選ぶように。