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NB MT410 ニューバランスの4Eトレランシューズのレビュー サイズ感 フィット感 接地感 重量などを解説

  • 総合評価は5/5 ★★★★★
  • 一見ハイグリップなランニングシューズ風
  • トレランシューズの魅力に覚醒

ぼくがこのように感じたニューバランスの初心者向けトレイルランニングシューズNB MT410の詳細を以下で解説します。

NB MT410の基本情報

NB、New Balance、ニューバランスはボストンのシューズメーカーです。特徴はNのロゴと幅広のラスト。

タイトな欧米の有名スポーツブランドの中ではゆったり設計はレアです。

ぼくはNIKEやPUMAやadidasのスニーカーの狭さに閉口して、ミズノ・アシックスを経て、ニューバランスに辿り着きました。

以来、NBはぼくのお気に入りブランドののひとつです。

カテゴリはトレイルランニング

で、ここのNB MT410が今日の主役です。このモデルは通常のスニーカーやランニングシューズではありません。

『トレイルランニングシューズ』というコンセプトを持ちます。

トレイルランニングは登山道やハイキングコースなどのオフロード=トレイルを軽量な装備で快走するスポーツ・アクティビティです。

トレイルランナーは旧来のハイカーのようにのんびりと歩かず、上りも下りもスタスタと快走します。

趣向が違えば、器具も変わります。トレイルランナーは旧来のハイキングシューズやトレッキングシューズを履きません。

普通のランニングシューズ、サンダル、ワラーチ、そして、専用のトレランシューズを愛用します。

私はトレイルランナーではありませんが、自転車で山に登って、トレイルへ入ります。

で、シューズの履き替え時期にたまたまこのMT410を見つけて、これを通販で購入してみました。

NEW BALANCE NB MT410
NEW BALANCE NB MT410

もちろん、幅はスーパーワイドな4Eです。このWide Width Worldのレビュー対象は3E以上の幅広シューズのみです。

ノーマルワイドな2Eは私の足にはタイトですから。EやDは拷問です。実際問題、爪が割れて、小指の外側は鬱血します。

使用者の身体情報

先に使用者の身体情報を記しましょう。レビュワーはぼくです。足のデータは以下の通りです。

性別男性
体系中肉中背
素足サイズ25.5cm
スニーカーサイズ26.0-26.5cm
素足幅11cm
スニーカー幅4E
土踏まず足囲26cm
母指球足囲27cm
※数値は夜に計測したもの

サイズは平均的な25.5cmですが、幅は11cmでべったん足、足回りは異常にボリューミーです。

結果、足囲 > サイズの幅広甲高が完成します。長年の靴下嫌いが原因でしょうか? 

MT410の特徴

トレランシューズの売れ筋はサロモンやNIKEです。ニューバランスはこの分野ではマイナーな存在です。

でも、ぼくはトレランしませんから、ジャンル内の優劣を重視しません。靴選びの決め手はサイズ、幅、カラー、デザインです。

このNB MT410はコアユーザー向けの商品ではなく、初心者向けのマルチなビギナーモデルです。

価格は5000~7000円。サロモンのハイエンドのトレランシューズは2万オーバーですしね。手頃。

それから、ニューバランスの公式ページにはMT410はもうありません。WTUNKN GTというシューズが後継&アップグレードモデルのようです。

柔らかいアッパー

MT410のアッパーは柔らかめです。生地と皮膚の当たりは非常にソフトです。素材はメッシュ系。

通気性はありますが、防水性はありません。優しく包まれる感じ、ホールド感は十分です。

MT410アッパー
MT410アッパー

反面、支える感じ、保持力・サポート力は弱めです。かっちりしたシューズを好む人にはこの柔らかさは減点対象でしょう。

4Eの中でもゆったりサイズ

ぼくがこのMT410を履いて最初に驚いたのがアッパーの容量です。4Eサイズの中でもこのシューズのアッパーはゆったり目です。爪先と甲部分に余裕がある。

これはトレランシューズの独特の構造です。

オフロードの下りでは爪先がアッパーの前側に押し付けられますから、この部分の作りが通常のランニングシューズやスニーカーよりルーズです。

甲にゆとりがある
甲にゆとりがある

ぼくはシューズ選びにはアッパーの前側の余裕をとくに重視して、ジャストサイズの26cmからワンサイズ上げます。このNB MT410も26.5cmの4Eです。

しかし、アッパーにこのゆとりがあれば、本来のジャストサイズの26cmがジャストサイズでしょう。

このモデルは通常の4Eより明らかにゆったりです。サイズ感のフィーリングはぼくのシューズ遍歴のベスト3に入ります。

別項の典型的なランニングシューズのasics JOG 100 2の26.0cmはほんの少しタイトです。厚手の靴下は無理だ。

ヒールも柔らかめ

このNB MT410はとにかく柔らかいシューズです。硬いところがほぼない。ヒールの部分も非常にソフトです。

MT410ヒール部分
MT410ヒール部分

ここの構成はスプライト模様の青い下地+ネイビーの覆いですが、この補強も非常にソフトです。足をサポート設計ではない。

靴を履くときに靴紐を解かずに足をぐいぐいねじ込むと、踵がすぐに潰れます。踏み歩きは厳禁です。中の緩衝材が変形してしまう。

そう、全体的にスポンジ感、ウレタン感が強めです。足を入れる部分の縁の厚さにそれが端的に現れます。

フィーリングはソフト
フィーリングはソフト

明らかにシャープなシューズではありません。型崩れの早さはやや気掛かりです。ソールよりアッパーが先に寿命を迎えるかも。

ちなみに上記の写真のMT410は70日、200km前後の現物です。

インソールは平凡

インソールは中敷きのことです。ぼくは2Eや3Eのシューズのインソールを良く外して使います。

理由はアッパーの容量確保です。標準のワイドタイプには4Eの足は収まりません。”Width”のワンサイズの変化量は”Size”のそれの比ではない。

上記のようにNB MT410のアッパーにはゆとりがあります。インソールを抜かずとも、嫌な窮屈さを感じません。

このモデルのインソールはセパレートタイプで、ミッドソールから簡単に外れます。洗濯が楽です。

で、この部位には特徴らしい特徴はありません。平凡なインソールです。ランシューと兼用でしょうか?  恐らくこの部位はこのモデルの売りではありません。

インソール裏
インソール裏

ぺらっとしたウレタン系のパーツです。

このようにすぐに取り外せますから、上位のインソールやカスタム品を入れられますね。

アウトソール

アウトソール、靴底は地面と直に接する部分です。ここは接地感に大きく影響します。

アウトソール専門のメーカーも多く存在します。イタリアのVibram社は世界的に有名です。

商品名に”VB”の二文字があれば、それはVibramソール採用のシューズです。

このMT410のアウトソールには特定のメーカー名はブランド名の記載はありません。

アウトソールの形状はこのようなものです。

MT410-アウトソール
MT410-アウトソール

黒い台形パターンを青い台形パターンが囲みます。色や形は違えど、素材は同じもののようです。

ソールの突起=スタッドは浅めです。グリップや泥はけの期待値は低めです。

ぼくは山、街履き、ランニングで兼用し、かなりのヘビーローテンションで使い回します。

ヒールの外側が早くも削れ始めました。このペースで一年は無理でしょう。

グリップ力は中の上

標準的なトレイルランニングは未舗装路と舗装路を含みます。トレイル『だけ』やアスファルト『だけ』のシーンは逆にレアです。

家や最寄り駅からスタート→自走で登山道まで(舗装路)→トレイル走(未舗装路)→帰路(舗装路)

オフロードとオンロードの性能の比重はシューズのモデルやグレードに寄ります。

基本的にハイエンドの高級品は先鋭的になって、専門の競技用機材へ近づきます。

このNB MT410はバランス型ですが、ややオンロード寄りのトレランシューズです。

履き心地はランニングシューズやウォーキングシューズと変わりません。知らない人が履いたら、おそらくトレランシューズと気付かない。

ドライコンディションの走行性能やグリップ力は優秀です。上級のランニングシューズくらい。ウェットコンディションの舗装路では特に不安を感じません。

グリップ力は標準
グリップ力は標準

しかし、雨中のトレイル、雨上がりの登山道などではソールのグリップ力が明らかに足りません。悪天候にはやや不利なシューズです。

もっとも、トレイルに付き物の濡れた岩肌や木の根っこ、苔むした階段などでガチガチにグリップするシューズはそうありません。

それはトレッキングシューズや登山靴の分野です。

反りは柔め

硬いソール=反発系のハイスピード型
柔いソール=クッション系のコンフォート型

NB MT410は後者です。アウトソールとミッドソールは良く反ります。

NB-MT410ソールの反り
NB-MT410ソールの反り

アッパーの柔らかさはここにも通じます。反発力はありません。接地感はほぼコンフォート系のランニングシューズです。

クッション性 > サポート力です。硬さはどこにもない。アルデンテじゃない。

「反発を利用してきびきび走る」というような用途にはこの芯のなさはデメリットです。高速走行やタイムの更新には向きません。

実測重量も同系統のランニングシューズより重くなります。1万円前後のナイキズームペガサスと比較はこうです。※片足の計測

  • ナイキズームペガサス 4E 26.5cm=230g
  • NB MT410 4E 26.5cm=280g

NB MT410は舗装路用のコンフォート系のランシューより約50g、20%弱も重くなります。軽いシューズ、速いシューズではない。

NB MT410のレビューまとめ

NB MT410の総評は『ハイグリップなランニングシューズ』です。ビギナー、オンロード寄りのトレランシューズです。

個人的な好ポイントは大容量のアッパーです。しばしばインソールを抜いてしまう初期状態で普通に履いて、まだゆとりを感じます。

トレランシューズへの期待値が上がりました。

アッパー、ヒール、ソールのいずれに共通するのが柔らかさです。ソフトなシューズだ。ソリッドな硬いシューズを好む人には向きません。

またトレイル走を重視する人にもやや性能不足に思えます。雨天のグリップ力の弱さと重さが弱点です。

得意なシーンはウォーキング、ランニング、ハイキング、軽い運動、街履きなどです。オールラウンダーな、器用貧乏なシューズです。

NB MT410 5段階評価

  • 価格:3
  • ブランド:4
  • デザイン:3
  • 性能:3
  • 機能:3
  • 幅広甲高:5
  • トータル:5

絶対的なポイントは高くありませんが、ゆったりめのおおらかなフィット感が欠点を補います。

中期のインプレッション

ヒールの上部の柔らかさは経年で簡単に型崩れを起こします。

洗濯して乾かすときに成型すると多少に現状回帰できますが、形をきれいに保つなら、なるべくヒールにストレスを与えないようにしましょう。

あいにくMT410はカタログ落ちのようですが、後継モデルはリピート候補です。ほかのメーカーのトレランシューズも注目ですね。

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