自転車タイヤの寿命 交換時期は距離? 年数? 気分?

一般的な生活自転車、ママチャリやシティサイクルなどのタイヤの扱いはぞんざいです。世間は自転車に特別な関心を寄せません。

以前のぼくもまさにそうです。イオンバイクで買ったブリヂストンのアルベルトをノーメンテで乗り続けました。

最終的にタイヤの山が完全に磨耗して、チューブが露出しました。そして、タイヤが縦にはらりと裂けました。衝撃の光景です。

自転車タイヤの摩耗無視されすぎ問題

これは極端な例ですが、一般自転車のタイヤの扱いはだいたいこんなものです。完全放置主義、見て見ぬ振り。現実問題、エンディングまで初期装備でなんとか行けます。

おおよそにタイヤの寿命=自転車買い替えです。前後のタイヤとチューブ交換はパーツ代・工賃込み10000円コースです。

サイクル工房 工賃表
サイクル工房 工賃表

「じゃあ、予算をすこし足して、新しいチャリを買うし」

てなります。実際問題、ちまたの一般自転車のほとんどは使い捨てアイテムです。最初からそんなコンセプトで製造されます。作る方も売る方も買う方も乗る方も大事に長く使うことを想定しません。そうゆうものです。

しかし、5万円~のバイクは違います。タイヤ寿命=買い替え時期じゃありません。ママチャリみたいに定期メンテの費用倒れ、コスパ負けはそうありません。

また、スポーツバイクのタイヤは走りのウェイトの重要な部分を占めます。ママチャリと裏腹にタイヤのコストのパフォーマンスは非常に高くなります。

タイヤに気を配ることはバイクの走行性能に気を配ることです。しかも、想定的に安上がりだ。では、タイヤの寿命や交換時期はどんなものでしょうか?

劣化するゴム製品

タイヤの寿命はばらばらです。ロード、MTB、ミニベロのタイヤは別物ですし、保管状態、使用頻度、路面状況、乗り手のスタイルに大きく左右されます。

通説は1年、3000kmです。年数派と距離派に分かれます。定期か歩合か。1年で3000kmはけっこうな走行量です。毎日8km、月間240kmです。

趣味ライド派は天候や季節で走行距離を定期的に稼げません。3000km/1yは自転車オンシーズン8ヶ月の毎週末100kmくらいです。なかなかのタイトスケジュールです。

いずれにしても、タイヤのゴムは2、3年で劣化します、きちんと保管しても。外置き、野ざらし、雨ざらしのものはより顕著に痛みます。

とくに紫外線とオゾンはゴムの大敵です。野ざらしゴムタイヤのひびはぞくに『オゾンクラック』と呼ばれます。

これは1年近くべランダ放置したお古のタイヤです。

オゾンクラック
オゾンクラック

ゴムが硬化して、もろにヒビ割れします。ザ・オゾクラです。こんなタイヤはすでにご臨終モードです。ちょきちょきして、可燃ゴミの日に出しましょう。

さて、ここで問題です。下のどっちが前輪で、どっちが後輪でしょう?

左・後輪 右・前輪

はい、左が後輪、右が前輪です。中央のトレッドの減りがあきらかに違います。基本的に後輪のタイヤが先に磨耗します。

以上のことを踏まえると、ぼくは距離目安より年数目安がベターだと思います。距離をいちいち計測しないずぼらな人にはなおさらでしょう。

ついでにリムテープの交換の目安が1年ですし。これと一緒にやれば、二度手間を省けます。

ミニベロのタイヤの寿命と交換時期の目安

こちらはサブのミニベロ用に使たBMX系のタイヤです。

ミニベロタイヤ減り 左・後輪 右・前輪
ミニベロタイヤ減り 左・後輪 右・前輪

アマゾンの履歴から購入日が分かります。これの購入は2015年12月6日です。

で、つぎのTIOGA POWER BLOCKの購入が2016年5月6日です。つまり、このCOMP IIIの使用期間はジャスト5ヶ月です。

あらためてこんなふうに写真を撮ると、前後輪の磨耗の差を一発で判別できます。走行距離はざっと2000kmでしょうか。

後輪の減りが予想より早めです。ブロックのおかげで磨耗がよく分かります。逆に前輪はぜんぜん減りません。中央のゴムのヒゲがまだ健在ですし。

ローテーションはありか?

タイヤの前後入れ替え、ぞくにローテンションは賛否両論です。ぼくはふつうにやりますが。