ペダルは自転車の重要なパーツです。
ロードバイクでは固定式のビンディングペダル、競輪ではより原始的なトゥークリップ、ふつチャリやMTBではスタンダードなフラットペダルが使われます。
ぼくはチャリで出かけてもてくてく歩きますし、こんもりした骨太の足の甲のおかげでビンディングシューズの選定をしあぐねますので、フラットペダルしか使いません。
今回、重い旧ペダルを外して、新しい軽量なものを付けます。
ものは毎度のAESTの安軽量CNCパーツです。お値打ち品ですが、粗悪品じゃありません。シャフトはチタンで、踏み面はマグネシウム合金です。
じゃあ、実測をしましょう。ペアでなんと170g! です。
これは超軽量級です~。へたなカーボンSPD SLペダルよりベリーライトです。デュラペダルをはるかに凌駕して、スピードプレイのチタンシャフトに迫りますねー。
これは250gくらいです。おや、たいしたことありませんねえ、デュラエースシリーズだのにい? SPD SLの最高峰てそんなもんですう? むしろ、重すぎー。
じゃあ、かなりの軽量化が期待されます。じゃあ、まず、ペダルを外しましょう。
ペダルの外し方 ネジ方向に注意
さて、ペダルの着脱の工具は基本的にアーレンキーです。ぶっといやつです。それをシャフトの裏の穴にすっぽりとはめます。
ノットスポーツタイプのコンフォートペダルにはレンチをかます平面がシャフトの根元にあります。
スパナかモンキーでやりましょう。あと、トップの写真のようにネジ穴のサイズはまちまちです。
ペダルの取り外しの注意点はネジの方向です。ペダルは進行方向で締まって、逆方向で緩みます。目安の視点は手前・外側です。
こちらは右側の『R』のペダルです。左側の『L』のペダルのネジ方向も同様です。手前・外側から見て進行方向で締まって、逆方向で緩みます。
つまり、裏側(ネジ穴・アーレンキー側から)見る右のペダルは逆ネジです。
このネジ方向のポイントをしらずに、いつもの調子でぐいぐいやると、だいたいどっちかのペダルをかちかちに増し締めしちゃいます。
サビや異物の固着がなければ、ペダルはてきとーパワーファイトでかんたんに外れます。コツはパワーです。手力で外れなきゃ、足蹴で外れます。
が、野ざらし放置の自転車のペダルはこんなに生易しいもんじゃありません。積年の雨風の侵食でエクストラかちかちハードです。
この場合、キーの柄にパイプをかけたり、巨大レンチを使ったり、焼きを入れたりして、どうにかこうにか引きずり出します。
熱して冷ましてを繰り返して、金属の温度変化の膨張と収縮で腐食をばらす、てゆうファイナルアタックもあります。もうクランクをごそっと新調する方が楽ちんです。
あいにくとうちのペダルは室内保管の温室育ちです。使用期間が半年くらいですし。固着とは無縁です。むしろ、ゆるゆる?
実測しましょう。375gです。重っ!
予想外のヘビー級だあ。ペダル交換で200gの軽量化ですよ、奥さん。
新旧ペダルの2ショットです。
新チタンペダルは一回り小ぶりです。ピンの食いつきや質感はイーブンです。左はがっちんオフロード用だあ? 分厚さがぜんぜん違いました。
シャフトにグリスで固着防止
新ペダルを取り付けましょう。まず、グリスをねじ山に塗ります。致命的な固着の予防策です。インフルエンザのワクチンのようなものですわ。
クランクのねじ穴の汚れをぼろ布やちり紙で拭いて、チタンシャフトをねじねじインします。
ザ・おさらい、ペダルは外側から見て進行方向で締まりますよ! R=Right=右ですよ!
トルクは定評のUMBT、アンオフィシャルマイベストトルクです。適切な数値はペダルのどこかに記載されます。これのオフィシャルベストトルクは7Nmです。Nm=ニュートンメートルです。イメージです。
うーむ、ややこしいもんが余計にややこしくなりますねえ。やっぱり、しろうとチャリビルドマイスターは小難しく考えずにマイベストトルクでやりましょう!
それから、左右を間違ってねじ込むと、こんな状態になっちゃいます。
ヒャッハー! こいつはクールデンジャラスだぜえ!!