AliExpressで調達したステム一体型のカーボンハンドルバーを2ヶ月から使って、ふだんの10km前後のちょい乗り、有馬往復の60kmまでしました。
![ステム一体型ハンドルバー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/10/bddb3f9b7fdc27d00beaa599c9705831.jpg)
結果的にこのステムハンドルはぼくの好みに合いません。前のライザーバー x ショートステムよりハンドルが低く、遠くなりました。
これはゆるチャリにはNGです。背中が疲れるし、視界が狭くなります。
統合型ハンドルのポジション調整力はライザーバー x ステムのコンビにぜんぜん劣ります。てか、調整力は皆無です。ライザーバーみたいに角度である程度の修正を出来ません。
てことで、ハンドル周りをライザーバー x ショートステムに戻しました。あと、気分転換のためにハンドル周りのレイアウトを変えました。
![フルカーボンライザーバーハンドル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/09/ab4e61665dd7b09e7e1dc4c6100fdc45.jpg)
で、さらに乗り心地を変えるためにシフターとブレーキを内側に詰めて、シリコングリップをながーく伸ばそうとしますが、そんなにびよびよに出来ません。
長いグリップはありません。バーテープもない。じゃあ、もうカットしましょう。今回のDYIはカーボンハンドルのカットです。
ダイソーパイプカッターで行けるか、カーボンハンドルバー?
筒状、パイプ系のパーツのカットはパイプカッターの役目です。うちにはご存知のダイソーパイプカッターがあります。432円也。
![ダイソーパイプカッター適合サイズ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/10/pipecutter.jpg)
カット能力は非常に優秀です。こんな分厚いシティサイクルのスワローハンドルをものの数分できれいにばっつんカットしちゃいます。
難点は適合サイズです。カット径のリミットは28mmです。これはスポーツバイクのパーツカットには非常にビミョーな数字です。
ハンドルバーのバーエンドの外径は22.2mmです。これはOKです。で、つぎのカット候補はシートポストですが、これのサイズはまちまちです。
メジャーサイズの27.2mmはOKですが、つぎのメジャーサイズの30.9mm、そのつぎの31.6mmがもうOUTです。
さらにミニベロ、折り畳みのシートポストの主流は30mm~です。ダホンのポストがおおよそ30mmです。うちのミニベロは30.4mmです。
さらにその次のカット候補のフォークコラムの基準サイズは28.6mmのオーバーサイズです。0.6mmの差でダイソーパイプカッターオーナーは涙を呑みます。せめて、30mmだったら・・・
ちなみにダイソーのパイプカッターのサイズはこの一つきりです。実際、うちではただのハンドルカッターに終始します、うえーん。
おまけにパイプカッター全般はカーボンパーツのカットに不向きです。カーボンパーツはカーボンシートのミルフィーユです。
パイプカッターみたいに圧力で切ると、カーボン層の剥離を引き起こしちゃいます。
とどのつまり、うちのダイソーパイプカッター=金属ハンドルバー専門カッターになっちゃいます。用途の狭さがひとしおです。
で、カーボンパーツのカットにはソーガイド、糸鋸がベストマッチです。糸鋸はありますが、ソーガイドはありません。不要のステムをソーガイドにする、て代替手段はあります。
「でも、糸鋸ごりごりはめんどうだな~。粉が出るしさ~。手が汚れるよ~。ゼッタイに斜めにカットがゆがむしさ~」
てゆうずぼら細胞の悪魔のささやきが禁断のパイプカッターへ心を向けさせます。
はい、セット!
![カーボンハンドルバーにパイプカッターセット](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/e51e1dd95c74b893215d16567fe03cf5.jpg)
念のためにガムテープを巻きまして、3cmのところにボールペンで印を付けました。これをギョーカイヨーゴで養生と言います。HEY YO-JO!
圧を掛けて、そろっとひと回しします。めきょめきょめきょ、て音がします。
気にしない!
![パイプカッターをひと回し後](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/16a8fc6599dec6e97be72ddbdf391053.jpg)
OH MY YO-JO!!
はい、ガムテープは無意味でした。布テープの表面は滑らないから!
ひと回しでわりに深く筋を入れられます。アルミバーの手応えよりやわですわ。今のところ、表面上のささくれはありません。
ここからぐりぐりぐりっとやって、あっという間に最後まで来ます。と、不意にラストのシート層の手応えがやや怪しげになります。刃が最後のシートに食いつかない。
これは当たり前です。シート状のものにはパイプカッターの圧がかかりません。土台の固定がなくなると、カットパワーが消えます。ぺらぺらの薄い膜をカッターで切れないように。
じゃあ、切れ端をむりやりに引きちぎります。で、結果がこうです。
![ささくれ状のものがぴろぴろっと](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/68a44a4a617865f8aae8fef3d9f91a96.jpg)
ザ・ささくれです、うえーん!
カーボンパーツの大元は繊維状のマテリアルです。じゃあ、木や竹みたいにささくれるのは自明の理です。手応えは完全に竹ですわ。実際、竹はナチュラルなカーボンみたいなもんですし。
剥離ぴろぴろは奥まで続きます。
![これがカーボンパーツのささくれだ!](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/b23d38d0d6844e415ee7810597aa7b22.jpg)
この後、はさみでぴろぴろをカットして、応急処置を施しました。
ハンドルバーの内側に詰め物をしてみたが・・・
このカットはけっこうな失敗作です。しかし、ハンドルバーのエンドは一つだけじゃありません。左のゴッドフィンガーでなく、左のバーエンドがあります。
リベンジや!
右のささくれの惨劇を踏まえて、予防策を講じます。濡れティッシュを内側にぎゅう詰めにします。
![ハンドルバーにぬれティッシュを詰め放題](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/d449851cf145fa8104062085e476b699.jpg)
これはグッドアイデアじゃないかあ? パイプカッター再セット! ぐりぐり! ぐりぐり! 最後の手応えはさっきよりこましだあよ!
![ささくれ再び](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/43e1fe4a415beabc42c2ca1754591df7.jpg)
オー・ササクレ・リローデッド! ヒャッハー!
うーん、濡れティッシュは役不足でしたね。最後のカーボン層がきちんと固定されません。金属棒を突っ込むとかしないと、内側に磐石の土台をできませんわ。
カーボンハンドルバーの断片です。
![カーボンハンドルバーのささくれ片](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/eedf565b381356e62e9fa0419241a935.jpg)
大差はありませんね、ははは。
感覚的にパイプカッターで7分までカットして、そこからノコギリでぎこぎこすると、きれいに仕上げられるように思います。とにかく、圧力は剥離の原因です。最後のカーボンシート層がもれなくささく立ちます。
さて、神経質な人はここからバリトリてゆう作業をするとうわさで聞きますが、ずぼらなO型のぼくはさっと片付けます。
![臭いものに蓋 カーボンのささくれにバーエンドキャップ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/02/7a858b36f9438fe22d965b5e2f8f2689.jpg)
封印!
はい、OKOK、OK牧場! 中華安カーボンパーツだし~、後で困るのはぼくだし~。はい、ドンマイドンマイ、ドンマイケル!
結果的にバー長さは58cmくらいになりました。大成功!
![ハンドルバー58cm](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/6c8cf3d938ae95621e15c7ebb71ad621.jpg)
ソーガイドが重要です
正統派はソーガイドとカーボンソーでちゃんと切りましょう。