うちの履き物の寿命は短命です。約一年でくたくたのずたぼろのぽんこつに成り果てます。
サンダル、スニーカー、ランニングシューズ、いずれがこの運命を逃れられません。
理由は酷使と兼用とヘビーローテーションです。ぼくは履き物をそんなに使い分けません。
一つのシューズを普段使い、自転車、ランニング、球蹴りなどなどに酷使します。
結果、上の写真のようにソールはペダルのピンでえぐれ、踵はアスファルトでがりがりにすり減り、アッパーはサッカーボールや枯れ枝で破けます。
現在のメインシューズのNIKE ZOOM PEGASUS 4Eがそろそろ限界に差し掛かります。
こいつは良いシューズだったが、ブラックな環境にさらされて、一歳の誕生日を迎えられなかった。正味の使用期間は11か月でした。
マウンテンバイク兼用シューズ探しの旅
スポーツ自転車とスポーツ靴には共通点があります。サイズが命です。フィジカルに合わないチャリやシューズは身体の一部になりえない。
ぼくの足のサイズは26cmの4Eです。26cmが縦幅(length)、4Eが横幅(width)ですね。 個人的にこれより大き目はありですが、小さ目はなしです。
ちなみに甲周りは27cmです。足囲 > 縦幅は典型的な幅広甲高の特徴です。実物はこちらです。
長年の裸足生活がこのデザインを作り上げました。靴下は苦手です。締め付けが嫌だ。室内で靴を脱がない欧米スタイルの真逆です。
スポーツシューズは欧米基準
日本の伝統的な履き物は草履や下駄です。これはスポーツ界の標準靴ではありません。
欧米式のスニーカータイプがスポーツ界の標準です。日本人の伝統的なフィジカルには運動靴はアウェーです。
ただし、国内には有力なスポーツシューズメーカーがあります。アシックスとミズノです。前者は神戸、後者は大阪の会社です。
大阪市内にはモンベルもあります。
これらのスポーツメーカーは国内向け、日本人向け、アジア向けのシューズを豊富に取り揃えます。
NIKE ZOOM以前のうちのメインシューズはアシックスのニューヨークでした。
もちろん、サイズは26cmの4Eです。『スーパーワイド』モデルですね。このランニングシューズも良いものでしたが、一年でぼろぼろに潰れました。
マイナースポーツのマイナーサイズ
ウォーキングシューズ、ランニングシューズ、ユニセックスなスニーカーにはこういう幅広タイプがあります。
NIKE、Adidas、UNDER ARMOUR、NEW BALANCEにもある。
しかし、より専門的なスポーツシューズのサイズ展開は一気に絞り込まれます。フットサルシューズの4E探しはいつも難航します。3
Eは普通にあるけど、4Eが壊滅的にない。
自転車シューズはさらに難です。スポーツバイクはマイナーなジャンルです。市場は大きくありません。本場は欧米です。
おまけにアシックスとミズノは自転車商品を取り扱いません。
国内の自転車関連企業の盟主シマノ、自転車ウェアの大手パールイズミの商品展開さえが欧米基準です。
むしろ、シマノのシューズはほかの自転車シューズ屋の商品より細身ですね。
結果、自転車専用シューズはリストから真っ先に脱落します。4Eがまじでない。D、Eが基本で、2Eがせいぜいです。
スタンダードなE幅のGIROのスニーカータイプのシューズはぼくの足にはぎっちぎちです。
デザインはめっちゃ好みだけどな~。
アディダスブランド化したFIVE TEN、その元社員が立ち上げたRIDE CONCEPTSあたりは良さげです。
が、コロナのせいで海外物の通販の日数が不安定です。今回の候補から落ちました。
てことで、楽天で国内在庫のものを探します。条件は1万以下、26cmか26.5cm、4E、ダークカラー系です。
4Eですでに結構な絞り込みが掛かりますから、商品選びは簡単です。
赤じゃねーか! これは箱だから・・・
懐かしいニューバランス
中身はこちらです。
はい、すぐにトレイルへ行きました。ここがこのシューズの得意なゾーンです。そう、これは普通のランシューではありません。
このNEW BALANCE MT410はトレイルランニングシューズです。
サイズは26.5cm、ワイズは4Eです。このフィルタで引っ掛かったのがこいつでした。お値段はざっと7000円です。
靴底はこんなパターンです。
先代のNIKE ZOOM PEGASUSは普通のランシューですから、こういう岩場の斜面ではわりとずるずる滑ります。
真ん中の黒いのがそうです。右がMT410です。奥のミリタリーぽいのはGIROのマウンテンバイク用のビンディングシューズです。
ただし、幅はワンサイズのEです。手前二つよりサイズ的には大きめですが、容量的には小さめです。
ぼくの足はアッパーの中でみっちみちになります。小指がむぎゅっと折れ曲がる・・・インソールなしで。
ソールの硬さやブロックの形状は登山向きですが、幅がぼくの足向きではありません。最悪、小指が鬱血します。
このニューバランスのトレイルランニングシューズはMTB用シューズとランニングシューズの中間的な印象です。
モデル的にはライトユーザー向けで、舗装路と未舗装路兼用ですね。
アッパー (靴底より上の部分) はメッシュですから、堅牢さはありません。ソールは良くしなります。
アッパーは大容量で好感触!
トレランシューズは初の試みです。第一印象はベリーグッドです。何故ならアッパーの容量が大きめだから。秘儀インソール抜き! なしですぽっと履けました。
これ以前にスポーツデポでランニング用かウォーキング用のNBの4Eを試し履きしたときには微妙な窮屈さを感じましたが、このMT410には一切の不快感を覚えません。フィット感が非常に好みです。
このアッパーのゆとりはトレランシューズの独自の特徴のようです。オフロードでは急な坂のセクションをハイスピードで下ります。
このとき、足の爪先は自重でシューズのトゥ側にぎゅっと寄って、瞬間的にタイトになります。この緩和のためにシューズのアッパーの甲と爪先に余裕がある。
実際、同じ4EのNIKE ZOOM PEGASUSより明らかに大き目です。26cmで行けたかも?
自転車は長丁場なアウトドアですから、足元のストレスはどくどくのような継続ダメージに繋がります。ジャストフィット >> ガバガバ > キツキツです。
舗装路ランニング性能
このMT410のアッパーはメッシュです。スニーカー、ランシュー寄りの意匠だ。アッパー=ノーマル、ソール=トレイルという感じですね。
片側の実測重量はこの通りです。
ランニングシューズの重量はこちらです。インソールは上のトレシューのものです。
237gです。ソールの経年消耗がありますから、新品の重さはもう少しあります。250gくらいかな。おおむねトレランシューの90%です。
自転車用のビブラム底のシューズはインソールなしで350gでした。これの作りはブーツに近くなります。底は固めで、しなやかに反りません。
で、このトレランシューズで何度か10kmのジョギングをしましたが、ランシューのように軽快に走れました。ぼくの兼用用途にはぴったりですね。
初めてのトレイルランニングシューズの購入まとめ
初めてのトレランシューズはぼくのイメージにぴったりでした。
登山靴のようにもっさりせず、ランシューよりアクティブにトレイル移動できます。岩や木の角に小指をぶつけると悶絶しますが。
アッパーの容量はNIKEの4Eのランシューより明らかにおおらかです。幅広甲高のぼくがインソールありで履けます。
舗装路のランニング性能も優秀です。ソールは柔めできちんとしなります。反発はややマイルドですね。
防水性能はありません。通気性は上々です。基本的に晴天用でしょう。
リピートはぜんぜんありです。また一つお気に入りのスポーツシューズが増えました。95点!