自転車は消耗品です。うん万円の高級パーツもこわれますし、100円の安パーツもつぶれます。『一生もの』はまやかしです。諸行は無常です。
ぼくはこの夏でチャリダー丸3年目を迎えました。チャリ遍歴は初代の折り畳みを皮切りにして、26インチの古いMTB、クロスバイク、改造ママチャリ、イマドキMTB、バラ完ロードと乗り継ぎます。
生来のおおざっぱな性格といじりたがりの性分がわざわいして、車体とパーツは異常な速度で消耗して、損失し、破壊します、嗚呼無情。
さらに自転車ブログの運営者のさがで記事ネタ用の過剰なカスタマイズないし『実験』が定期的にくわわります。月イチBB圧入やホイールばらし・組みなおしは客観的には異常な奇行でしょう。
いじりすぎ。そのせいか車体とパーツはひんぱんに壊れます。おかげでジャンキーな部品の画像がPCのストレージを埋め尽くします。てか、六角ボルトの画像だけで50枚ぐらいはあるよ! やばいね!
過去の記録写真から自転車パーツの破損のシーンをピックアップして、ダイジェストにしましょう。
自転車パーツ破損のスパイラル
ぼくのチャリダー歴は丸3年です。amazonの記録から初代の購入日がわかります。2015年8月1日がB4CのXデーです。
まあ、ぼくはそれ以前からチャリを活用しまして、ひんぱんにぶっつぶします。
プレ・チャリダー時代のブリジストンアルベルトは変速レバーをもがれ、タイヤをすりへらして、イオンバイクの修理?を経て、2015年の夏の初めに散りました。享年5歳です、ちーん。
が、ホームセンターの安いママチャリは一年ごとにぶっつぶれますから、5万のブリジストンアルベルトの耐久力はアメイジングです。でも、乗り味は絶望的にやぼでした。
この破壊癖は全方面に及びます。ずぼらをやってぶっこわし、あらくいじってつぶします。メガネ、スマホ、スニーカーはだいたい一年でこわれます。
ハンドルバー破損
冒頭の画像を再登場させましょう。カーボンハンドルバーの破損です。
はい、完全にアウトです。しかし、ライド時にはこれについぞ気づかず、チャリの正面の画を写メってようやく察します。
不都合な真実にスルーを決め込みますが、不安にさいなまれて、ステムのクランプをぱかっとします。
はい、完全にアウトでした。2000円の安カーボンハンドルが!
クラックの理由は2017-2018シーズンの冬の大寒波のせいです。もともとの小さなひびに水分が入って、朝の冷え込みでそれが凍結して、容積増大でカーボン地が内側から爆ぜました。享年2歳です。
アルミのシートポスト
シートポストはサドルの下の支え棒です。比較的にがんじょうなパーツです。しかし、ある日の上り坂でこれがぐにょぐにょっとなって、こんな結末を迎えました。
ルイガノのシートポストに問題はありません。この純正のポストはぶあついアルミ製で、がんじょうで、ヘビー級です。
クラックの理由はぼくの余計なカスタムです。ちょっとした軽量化のためにシートポストをカットしようとして、ノコギリを入れましたが、途中で力尽きて、作業をあきらめました。
で、そのことをすっかり忘れて、普段使いにして、この惨劇を招きます。
クラックの手前の段差がもともとのカット未遂の部分です。ここから金属疲労がはじまって、うしろまでぱきって行きました。良い子はまねしない。てか、最後まできちっと切れよ!
ダイソーパイプカッターがこの30.4mmのシートポストにはまらなかったのが中途半端なカット未遂の原因です。のこぎりでアルミパイプを切り落とすのはたいへんです。
中華カーボン一号のガリガリくん
うちのMTBのホイールは中華カーボンです。中華のセラーからパターンオーダーできます。1号機はワイドリムとNOVATECハブとPillarスポークの組み合わせです。
ある日、オフロードの入口の大きな岩でタイヤをサイドカットしてしまい、チューブド化を迫られます。で、タイヤの着脱の最中にうっかり手を滑らせて、腰の高さからアスファルトに落とします。
結果、リムがバリっとくだけました。
幸か不幸かリムの変形はありませんし、チューブレス化はOKです。でも、UDグロッシーのつやつや仕上げが応急処置のやすり掛けでだいなしになりました。ちーん。
中華カーボン二号のガリガリくん
中華カーボン二号機は軽量リム、なぞハブ、Pillarスポークの組み合わせです。こちらはツーリング用、遠出用、舗装路用です。一号機のように山には持ち込まれません。
これが走行中に脱輪しました。ロールアウト二日目の悲劇です。阪急中津駅前の坂で。ちなみに脱輪=タイヤ外れです。
脱輪の瞬間にブレーキをかけて、ホイールをロックしました。で、削れが一か所にとどまります。
脱輪の理由は空気圧のあげすぎです。このリムのビードには返しがありません。MTB用のフックレスです。3bar以上でタイヤがパカーンて外れます。
うきうきになって、ちょっと攻めて、3.5barくらいにセッティングしたのが運の尽きです。幸か不幸かチューブレス化はOKです。でも、リムの縦振れがおさまりません。ちーん。
Challangeタイヤのサイドカット
この脱輪でダメージを受けたのはリムばかりではありません。Challangeのタイヤがおおきく削れました。
瞬間的にブレーキをロックさせましたから、こんなふうにタイヤをがりがりやっちゃいました。でも、リムをむき出しでガリガリ転がすわけには行きません。背に腹です。
こんなふうにパッチを傷口に貼ると、ふつうにチューブレスできます。
KMC DLCチェーンのピン砕き
自転車のチェーンは消耗品の代表です。11sチェーン、12sチェーンはきゃしゃです。3000km前後しか持ちません。1sピンのたのもしさがひかります。
で、高級チェーンのKMC DLCをおろして、けちけち使い続けますが、推定5000kmを越えると、ひんぱんなチェーン切れに見舞われます。
しまいには中ピンがチェーンカッターの圧に耐えられず、パスタみたいにパキパキ砕けます。
享年1歳です。ちーん。
が、これはチェーン的には長生きな部類です。ひんぱんに走る人は3か月で使い切っちゃいます。げにチェーンの耐久力は12s、13s時代の課題です。ベルトドライブやシャフトドライブが来るか?
トップキャップばっつん!
アルミニウムは軽量で安価で丈夫です。この合金全般、Alloyは自転車パーツの主要な素材のひとつです。
で、アルミはチタンや鉄やカーボンよりしなりません。アルミフレーム=ガチガチのイメージはうそではない。
Alloyは破断するときには一気にばっつんします。好例です。
KCNCのコラムヘッドのキャップです。無造作なボルト締めでこんなふうにまるっときれいにくり抜けました。享年1歳半です、ちーん。
KCNCのパーツは非常に軽量でおしゃれですが、全般的につくりがきゃしゃです。
ダイレクトブレーキCB11の細部もじつにせんさいです。ボルト、ねじ類の耐久度がちょっと不安です。すこしのトルクですぐにみしみしゆうし~。軽量パーツはおおざっぱな人には向きません。
ディレイラーハンガー破損
外装変速付き自転車のべんけいの泣き所がディレイラーハンガーです。リアメカは車体の右側にせりだします。旧式のロードタイプのメカはなおさらです。
で、ライダーにはメカの出代がいまいち分かりません。行けると思ってつっこんで、おりおりにガツン! ゴリン!てしちゃいます。
サイクルロードの車止めの下側の横棒は大足払いクラスの脅威です。
で、日ごろの行いのわるさがたたると、不意の衝撃でメカの根元のハンガーがぽっきり行きます。アルミはしならない!
享年2か月です、ちーん。乗り手のあらい扱いには耐えましたが、軽いそよ風のいたずらでぽしょっと逝きました。
ハンガーはフレームの付属品で、専用品です。調達性はかんばしくありません。ハンガーの欠損やマイナーモデル、過去モデルの命取りになりえます。
こんなふうにパーツたちの痛々しい遺影を思い返せば、おのれの至らなさに反省の念を禁じえません。なむあみだぶつ、キリエ・エレイソン。