自転車とライダーがじかにコンタクトする部分は3つです。サドル、ペダル、そして、ハンドルのグリップです。
究極、この三つの端末のフィーリングが自転車の乗り心地になります。ここがカイテキであれば、ライドがカイテキです。
逆にささいなストレスがしんこくなトラブルへの第一歩です。サイクリングは長期戦です。小ダメージがひそかに蓄積して、なにかの折に一気に顕在化します。股ずれ、ひざ痛、手のしびれ…
で、今回の主役は端末パーツの代表者、ぐりぐりグリップです。これは三種の神器のなかではもっともハードユースされます。手汗、手脂、手汁で寿命が縮まる。交換の目安は1年です。
屋外駐輪のグリップは半年でべたべたしはじめます。ゴム、シリコン、ウレタン、いずれが極度の湿気や乾燥に強くありません。
あと、強烈な手汁の持ち主のグリップやバーテープは非常に短命です。まれに酸みたいなエキスを手から発散する人がいます。人体の神秘。
グリップ交換
先日まで愛機のMTBのグリップはこんなでした。
SRAMの純正ロックオングリップです。左側はノーマルバージョンですが、右側がグリップシフト用のショートバージョンです。
この短い版はSRAMのグリップシフトとニコイチです。
で、先日のカスタムで変速機を12速化しまして、シフターを標準的なトリガータイプへチェンジしました。
で、グリップを付け替えようと思いますが、手持ちの道具箱にはめぼしいものを見つけられません。緊急措置でこうします。
はい、見た目がアウトです。そして、経年劣化でゴムの摩耗がじわじわ進行します。掌底の部分にカスがへばりつく。
さらに左右のバーエンドキャップがひさしくN/Aです。どこに行った?
この小さなふたは安全と美観には重要な小物です。また、バーテープの仕上げには必須です。ノーキャップハンドルを未舗装路で横倒しにすると、じみに土砂の侵入をくらう。
で、買おう買おうと思いつつも、機会を逃してしまいます。クールなグリップとキャップがなかなか出てこない。
で、数か月、ようやく重い指をマウスに乗せて、ニューグリップとニューキャップをカートインできました。
元祖ロックオングリップODI
はい、ものです。
ODIのロックオングリップです。MADE IN USAです。待望のバーエンドキャップがバンドルします。
ぼくはゴム、ウレタン、シリコン、EVA、ERGONといろいろグリップを使いますが、最終的にこういうハードタイプのロックオングリップに落ち着きます。
ソフトグリップはわりにクセモノです。取り付け、取り外しがたいへんです。せっけん水でもれなくびしゃびしゃになります。
で、このロックオングリップのシステムはODI発のアイデアです。まさに元祖ロックオングリップです。おまけにアメリカ製です。USA! USA! USA!
ぱぱっと取り付けます。
位置と外観のアンバランスが解消されました。
グリップの近影です。
SRAMの純正より表面のブロックパターンがメリハリします。コンパウンドの弾性は非常に好感触です。元祖の看板はだてじゃありません。なじむ 実に! なじむぞ フハハハハハ
て、グリップのパターンがザ・ワールドの顔に見えてきました。
りりしい輪郭は第三部版のThe Worldさんですね。早く第七部のスティールボールランがアニメ化せんかな・・・
キャップ復活
付属のエンドキャップです。
白黒のシンプルなデザインがいまのチャリのテーマカラーとよくマッチします。単品のバーエンドキャップは割高になっちゃいますしねー。
お値段はそこそこ張りますが、グリップのフィーリングはベリーGOOOODです。強く握りこめば、ぐりっとしたコシをしっかり感じられます。ウレタン、シリコン系にはこのコシがない。