2017年5月以来のうちのメインバイクがKONA HONZOです。29erのハードテイルの人気シリーズです。
これにセミファット用のごっつい中華カーボンリジッドフォークを組付けます。
KONAのハードテールが・・・
バラ完で組み上げますけど、とくにオフロードを意識しません。げんにながらくサイクリングとツーリングにしか使わなかった。
しかし、ひょんなことからわりにオフロードにはまってしまって、このカチカチのバイクを野に山に突撃させます。
当然のごとく相応のダメージを食らいます。あちこちに生傷がたえません。
で、こんなふうに傷ができると、取り扱いが余計にあらっぽくなり、ダメージが加速します。マニュアル、バニーホップみたいなトリック練習が傷口をひろげます。
乗り出し1年目のダメージと以降の6か月のダメージがおんなじくらいです。フレームのくたびれ具合は一律ではありません。複利的にあとからあとから増えますね。
おそらくこのフレームの寿命はこの扱い方ではあと1年です。酷使と兼用がだめです。このHONZOは良いフレームです。オンロード用にして、延命をこころみましょう。
CRCでフレーム購入
て、以上のような建前のもとにおニューのフレームを物色して、大英帝国でめぼしいものを見つけて、ぽっちします。
CRC、Chain Reaction Cyclesのでっかい箱がオランダより到着しました。”UK MADE IN TAIWAN”の文字が自転車業界の構造を暗にあらわします。
CRCの箱は非常にシンプルですね。KONAの箱はおしゃれだのに。経費削減でしょうか。
Unboxing!
では、開封の儀をいたしましょう。『開封の儀』の本来の意味は東大寺正倉院の宝物を扉を開く儀式のことです、へー。
英語では”Unboxing”です、へーへー。
ベリベリぱかっとな! フレームの緩衝材は意外とすかすかです。欧米人のおおらかさが垣間見えます。
フレームおひろめ
ニューマシンのベースです。
はい、りっぱなものが中央にでんと居座ります。リアサス付きの本格オフロードフレームです。ついうっかりフルサスってしまいました。
VITUS≒Nukeproof=CHAMP
モデルはVITUS SOMEET CRXです。VITUSはフランスの自転車ブランドです。ロードバイクのラグドカーボンで一世をふうびしましたが、不景気で歴史のかなたに消えました。
その後、通販大手のCRCの専売ブランドで復活して、オフロード、オンロード、オールロー、シティサイクルて総合的に展開します。
もうひとつの専売ブランドのNukeproofはほぼMTB一筋ですが、VITUSは総合自転車ブランドの様相を呈します。
このSOMMETは27.5インチのモデルです。タイプはENDUROです。もっともHOTなMTBジャンルです。
CRXはSommetシリーズのレーシンググレードです。フロントパーツはカーボンで、リアパーツはアルミです。これが40%オフの113332円でした。
送料8000円、消費税5500円は別途です。が、込み込み13万でROCKSHOXのリアユニット付きのレーシングフレームが手に入ります。海外通販のだいごみですね。
CRCのNukeproofはサム・ヒルの愛機です。この人は2017年、2018年のエンデューロワールドシリーズのチャンピオンです。
で、NukeとVITUSの製造元はおんなじですから、この通販PBは王者の実質的な眷属にあたります。そして、2018モデルのSOMMETは本家より革新的です。
プラス系、トラニオン、アグレッシブ
油圧ディスクブレーキ、BOOST 148、フロントシングル、ドロッパーポスト、12速ドライブトレイン・・・これらはとくにめあたらしいものではありません、ふつう。
SRAM GX EAGLEやSRAM NX EAGLEで5万で12速化できちゃいます。MTBの11速時代はとうの昔にすぎさりました。
2018-2019のMTBトレンドは29er、プラス系タイヤ、アグレッシブジオメトリ、そして、トラニオンマウントなどです。
で、このVITUS SOMMETは2017年にフルモデルチェンジしまして、これらの最新トピックスをひとしきりにもりこみます。
決め手はトラニオン
個人的なポイントはトラニオンマウントです。リアサス、リアショックスのあたらしい規格です。
“Trunnion”は大砲みたいな筒状のものの側面の突起を意味します。ここのマウントが砲台の台座みたいでしょう?
従来のマウントは鳩目のアイレットタイプです。これはミニベロ用のやすいエアサスです。
トラニオンの利点はまんまねじれ剛性アップです。最新のMTBフレームはことごとくトラニオンを採用します。Giant発のアイディアのようです。
だのに、チャンピオンバイクのNUKEPROOFのMEGAはアイレットタイプです! そして、VITUSより割高だ。あえなく候補から外れました。
メジャーブランドの2019モデルではKONA Process、GT Force、GT Sensorなどがトラニオン化しました。GTがよさげです。
オフロードのかなめは剛性と走破性です。パワーとサイズでバリバリアグレッシブに走るのがイマドキのMTBです。トラニオン、BOOST 29erの躍進は必然です。
で、このSommetのフレームは27.5インチですが、クリアランスはプラス系のものです。カタログ値は~2.75×2.8インチです。
で、最終的なタイヤサイズは27.5のプラス系=29erのスタンダードです。つまり、手持ちのBOOSTホイールをそつなく使いまわせますし、HONZOの乗り方を流用できる。
とはいえ、27.5には興味があります。プラス系でなく、スタンダードです。小さいホイールでテクニカルにちょこちょこ走るスタイルもおもしろそうです。
正味、ショックスユニットやフルサスフレームのことは聞きかじりのしろうとレベルですが、このメカッぽさは厨二心的感性を絶大にくすぐります。早く遊ばせて~。
でも、そんなに組み立てをいそがずに、じっくりパーツを調達して、年内に完成させようと思います。Happy New Year! Happy New Bike! が目標です。
VITUS SOMMETの身体測定編につづきます。