コアなスポーツバイク、本格自転車はスポーツやホビーではありません。『道楽』て言葉がぴったし来ます。チャリ道楽、げにゆかしき響きです。
まあ、ほんとにこの二輪の魔物はマネーをじゃぶじゃぶ食らいつくします。

ついなにかを買ってしまったときの請求
い、いつもの請求と桁がちがう! これは詐欺や、フィッシング詐欺や! いや、月初のショッピングの請求がくりあがった?! 予定が狂った! 今月がピンチですえ! ぱぴー!
て、大物の購入のダメージは時間差であとからぐいぐい効きます。商品よりさきに請求がきたし。ショックがひとしおです。
主犯です。

VITUS SOMMET CRX 2018 フレーム
クレカのショッピング枠の上限をひきさげるのはけんめいな手段でしょう。
が、二、三か月して資金をちょこって貯めてしまうと、こりずにあたらしいアイテムをゲットしてしまいます。
「減るもんは減る」
「ほしいときが買い時だ」
「自己満上等」
「人柱上等」
「じぶんへのごほうび」
「ひとめぼれ」
「買ってから考えよう」
「これは無駄遣いではない。ただのポイント消化である」
「人はいつ死ぬか分からない。今日をくいなく生きよう」
「嫁が怖くて趣味ができるか! 衝動買いじゃー!」
ありがちです。
ぼくの過去の購入物のなかからグッドコスパの良品を洗い出しましょう。ついでにバッドコスパの金食い虫を追求しましょう。
そんなふうにちょくちょく反省しないと、まじで親戚一同から放蕩者の烙印を押されかねません。
1000円以下で買える自転車カスタム良品
自転車や自転車の機材は一種のブランドものです。機能や性能だけが価格のすべてではない。ロゴ、ネーム、新型、限定、特注、なぞの価格変動などでプライスが倍々ゲームになります。
なんでぺなぺなのチューブが3000円も4000円もするか? そして、なんでこの手はそれをポチッてしまうか? じっと手を見ても答えを見出せません。ミステリです。

REVOLOOPとTubolitoのポリバルブ
このカオスな自転車パーツ界で1000円のしばりはまあまあの難易度です。大物はむりです。おのずと小物、スモールパーツ、消耗品、アクセサリがコスパグランプリの候補に挙がります。
ダイソーパンク修理パッチ&ゴムのり
100円以上の商品をほうふに取りそろえるセミ100円ショップのダイソーは自転車パーツをほうふに取り扱います。

ダイソー自転車コーナー
スポーツグッズではありません。ザ・日用品です。ロードやMTBには虫ゴムを使いませんし。
しかし、このあいらしい一団のなかでパンク修理パッチとゴムのりがコスパ最強の名をほしいままにします。

パンク修理セット
パッチは8枚/100円、のりは2本/100円です。これがチューブの修理からチューブレスタイヤの補修まで十全にこなします。

パッチをぺったん
ただし、オールインワンのパンク修理セットはNGです。タイヤレバーの強度がまるでおもちゃだ。ロード系の細タイヤに牙突すると、一撃でへにゃります。せいぜいママチャリ用です。
上のパナレーサーのレバーを買いましょう。先端のつめのコシがちがいます。
ダイソーケーブルカッター
ドライブとブレーキのメンテにはケーブルの処理が付きまといます。アウター、インナー、いずれが消耗品です。寿命の目安は一年です。
で、愛機にぴったりジャストな市販のケーブルは存在しません。ながさの調節が必須です。通常工具のニッパーは力不足だ。ケーブルカットはケーブルカッターのおしごとです。
自転車工具の最大手のパークツールのカッターは5000円、ダイソーのこれは200円です。

ダイゾーケーブルカッター
切れ味は十分です。

シフトアウター切り口
ふつうの人はめったやたらとケーブルカットしません。これで間に合わせましょう。パークツール先輩はちょくちょくサボりますから。

おやすみ中
コラムキャップ
自転車乗りの主観=ステム周りです。

ステムのクランプにかませる
ある意味、これがチャリダーのUI、コンソールです。一人称視点の愛機の印象の大半はここで決まります。

トップキャップ
キャップだけを変えても、がらっとイメチェンできます。ステムは1000円を越えちゃいますし~。
アルマイトのキャップとボルトのセットは1000円以下です。

XON Alminium top cap

トップキャップそのほか
チェンシン系軽量ブチルチューブ
空気入りチューブのおてがるカスタムの筆頭です。クロスバイク、ロードレーサー、ミニベロなどのクリンチャーフレンドリーな車種にはありがたいものです。
が、へんに軽量・高性能にこだわりすぎると、SOYOラテックスやTUBOLITOみたいなファンタジックプライスのチューブをポチポチしてしまいます。
おなじ価格で台湾チェンシンのメーカー物のブチルチューブやそのOEM製品をセット買いできます。

TIOGA ULチューブ
一昔前までTIOGA ULは700円台でした。実測70gです。同型異名のMAXXIS軽量チューブ、BS EXTENZAチューブ、ONZA軽量チューブが900-1000円です。おねうち。
無印メッシュサドル
この世でもっとも安いサドルはなんでしょう? VELOのサドルやママチャリのふかふかサドルではありません。
最安サドルはスポーティなメッシュサドルです。

サドルとシートポスト
オリジナルのTIOGAスパイダーサドルは1万の高級品ですが、クローンのこいつは数百円です。
やすさの秘密は裏側にあります。

メッシュサドルの裏側
このメッシュサドルの座面は樹脂製です。プラスチックスだ。鉄のレールにすぽって嵌めます。構造がシンプルです。
ふつうのサドルにはシート張りの手間がかかります。これはきれいですね

サドルの裏
これはざつです。中華手作り感がほほえましく思えます、ははは。

サドルシートの裏面の処理 ちょっとざつ
このSDGのメーカー物のサドル裏の処理もうまくありません。

IBEAMサドルレール
ドッペルギャンガーのふかふかサドルの処理はホッチキスです。

サドルホッチキス止め
て、このサドルシートの処理は基本的に手作業です。コストがかかるし、むらが出る。メッシュサドルにはこのシート張りや縫い付けの手間が不要です。
結果、価格が雑貨レベルにひきさがります。BROOCSの革サドルやイタリア系の高級サドルとは対極です。ここらは縫製の技術でシューズやカバンを作れますし。
AZパーツクリーナー
なになに専用のオイル、なになに専用のグリス・・・ケミカル類はアナログパーツ以上の迷宮です。相場がしろうとにはぜんぜん分からない。
自転車グリスには『デュラエースグリス』てものがありました。ながらくこの名前で販売されましたが、すこしまえに『プレミアムグリス』に改名しました。
中身はふつうの汎用グリスです。価格のたかさは容器とデュラエースのブランドの名前代ですね。
で、この魔性のケミカル界を照らす救世主がなにわのオイル屋のAZの製品です。

おなじみAZ万能グリス
安くてたっぷりです。おまけに時流を読んで、通販と自転車専用の商品に力を入れます。
ロードレース用のチェーンルブです。

AZ BIc 004 自転車チェーンルブ
簡易ガラスコーティングです。つや出しはびみょう、撥水はまあまあです。

AZアクアシャインコート
これはオートバイ用のブレーキフルードです。ぼくはこれをマウンテンバイクのディスクブレーキに使います。ふつうに流用できます。価格は自転車専用品の半分以下です。

AZ DOTフルードバイク用
で、このAZのパーツクリーナーが驚異の価格です。
初回限定、一人一個です。やっす! 容器30円、名前10円、中身100円??? 自家用にはこれでしょう。
既存の自転車販売店、自転車業界的にはAZは門外漢でノーウェルカムです。チャリ屋の店頭ではAZは見当たりません。
Finish Lineとワコーズが業界の正統ジャスティスケミカルです。各種の業界にはつきあいやしがらみがありますし、またまた輪界が保守的ですし。
番外編・コスパ最凶王はだんとつでアレ
しめにもっともムダムダなアイテムをあげましょう。はい、ぶっちぎりのダントツでポリウレタンチューブのTubolitoです。

TubolitoとRevoloop
40gの超軽量チューブです。それはうそではありません。クリンチャー派は一考しましょう。
でも、ぼくはそうそうにクリンチャーを卒業して、チューブラーとチューブレスに移行しました。計量チューブの活躍の場面がありません。ザ・たんすのこやしです。
じゃあ、なんで買ったし・・・うーン、購入理由を思い出せない。ブログネタ用だあ? て、こうゆうのがザ・ダメダメむだづかいです、ははは。