コアなスポーツバイク、本格自転車はスポーツやホビーではありません。『道楽』て言葉がぴったし来ます。チャリ道楽、げにゆかしき響きです。
まあ、ほんとにこの二輪の魔物はマネーをじゃぶじゃぶ食らいつくします。クレカのショッピング枠の上限を引き下げるのは賢明な手段でしょう。
「減るもんは減る」
「ほしいときが買い時だ」
「自己満上等」
「人柱上等」
「じぶんへのごほうび」
「ひとめぼれ」
「買ってから考えよう」
「これは無駄遣いではない。ただのポイント消化である」
「人はいつ死ぬか分からない。今日をくいなく生きよう」
「嫁が怖くて趣味ができるか! 衝動買いじゃー!」
ありがちです。
ぼくの過去の購入物のなかからグッドコスパの良品を洗い出しましょう。ついでにバッドコスパの金食い虫を追求しましょう。
そんなふうにちょくちょく反省しないと、まじで親戚一同から放蕩者の烙印を押されかねません。
1000円以下で買える自転車カスタム良品
自転車や自転車の機材は一種のブランドものです。機能や性能だけが価格のすべてではない。
ロゴ、ネーム、新型、限定、特注、なぞの価格変動などでプライスが倍々ゲームになります。
何でぺなぺなのチューブが3000円も4000円もするか? そして、なんでこの手はそれをポチッてしまうか?
![REVOLOOPとTubolitoのポリバルブ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/06/5a8c445e79f39c167d0e2a23485428de.jpg)
このカオスな自転車パーツ界で1000円のしばりはハードです。おのずと小物、スモールパーツ、消耗品、アクセサリがコスパグランプリの候補に挙がります。
ダイソーパンク修理パッチ&ゴムのり
100円以上の商品をほうふに取りそろえるセミ100円ショップのダイソーは自転車パーツをほうふに取り扱います。
![ダイソー自転車コーナー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/7d7c3abc3771dc43b39ba8a48c61785a.jpg)
スポーツグッズではありません。ザ・日用品です。ロードやMTBには虫ゴムを使いませんし。
しかし、このあいらしい一団のなかでパンク修理パッチとゴムのりがコスパ最強の名をほしいままにします。
パッチは8枚/100円、のりは2本/100円です。これがチューブの修理からチューブレスタイヤの補修まで十全にこなします。
ただし、オールインワンのパンク修理セットはNGです。タイヤレバーの強度がまるでおもちゃだ。ロード系の細タイヤに牙突すると、一撃でへにゃります。せいぜいママチャリ用です。
上のパナレーサーのレバーを買いましょう。先端のつめのコシがちがいます。
ダイソーケーブルカッター
ドライブとブレーキのメンテにはケーブルの処理が付きまといます。アウター、インナー、いずれが消耗品です。寿命の目安は一年です。
で、愛機にぴったりジャストな市販のケーブルは存在しません。ながさの調節が必須です。通常工具のニッパーは力不足だ。ケーブルカットはケーブルカッターのおしごとです。
自転車工具の最大手のパークツールのカッターは5000円、ダイソーのこれは200円です。
切れ味は十分です。
ふつうの人はめったやたらとケーブルカットしません。これで間に合わせましょう。
![対ブレーキアウターケーブル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/08/e60fa3376e156dc1987bef70d3cf7ef4.jpg)
コラムキャップ
自転車乗りの主観=ステム周りです。
![ステムのクランプにかませる](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/02/9827958a2724689c20ec30c133539043.jpg)
ある意味、これがチャリダーのUI、コンソールです。一人称視点の愛機の印象の大半はここで決まります。
キャップだけを変えても、がらっとイメチェンできます。ステムは1000円を越えちゃいますし~。
アルマイトのキャップとボルトのセットは1000円以下です。
![XON Alminium top cap](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/05/XON-Alminium-top-cap.jpg)
チェンシン系軽量ブチルチューブ
空気入りチューブのおてがるカスタムの筆頭です。クロスバイク、ロードレーサー、ミニベロなどのクリンチャーフレンドリーな車種にはありがたいものです。
が、へんに軽量・高性能にこだわりすぎると、SOYOラテックスやTUBOLITOみたいなファンタジックプライスのチューブをポチポチしてしまいます。
おなじ価格で台湾チェンシンのメーカー物のブチルチューブやそのOEM製品をセット買いできます。
![TIOGA ULチューブ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/01/55b3e44341a8d1a5e8a00ed58846a184.jpg)
一昔前までTIOGA ULは700円台でした。実測70gです。同型異名のMAXXIS軽量チューブ、BS EXTENZAチューブ、ONZA軽量チューブが900-1000円です。おねうち。
無印メッシュサドル
この世でもっとも安いサドルはなんでしょう? VELOのサドルやママチャリのふかふかサドルではありません。
最安サドルはスポーティなメッシュサドルです。
![サドルとシートポスト](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/580bb2140b1cf8d0418c3b300336affc-1.jpg)
オリジナルのTIOGAスパイダーサドルは1万の高級品ですが、クローンのこいつは数百円です。
やすさの秘密は裏側にあります。
![メッシュサドルの裏側](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/cc02d6d084758f7dc173919c99ab3135.jpg)
このメッシュサドルの座面は樹脂製です。プラスチックスだ。鉄のレールにすぽって嵌めます。構造がシンプルです。
ふつうのサドルにはシート張りの手間がかかります。これはきれいですね
![サドルの裏](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/09/0c35196c69b57f0bc884de967c810693.jpg)
これはざつです。中華手作り感がほほえましく思えます、ははは。
![サドルシートの裏面の処理 ちょっとざつ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/04/f7713c2ce1e19ad60044e4a7284fcce9.jpg)
このSDGのメーカー物のサドル裏の処理もうまくありません。
![IBEAMサドルレール](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/09/ibeam.jpg)
このサドルシートの処理は基本的に手作業です。コストがかかるし、むらが出る。メッシュサドルにはこのシート張りや縫い付けの手間が不要です。
結果、価格が雑貨レベルにひきさがります。BROOCSの革サドルやイタリア系の高級サドルとは対極です。ここらは縫製の技術でシューズやカバンを作れますし。
AZパーツクリーナー
なになに専用のオイル、なになに専用のグリス・・・ケミカル類はアナログパーツ以上の迷宮です。相場がしろうとにはぜんぜん分からない。
自転車グリスには『デュラエースグリス』てものがありました。ながらくこの名前で販売されましたが、すこしまえに『プレミアムグリス』に改名しました。
中身はふつうの汎用グリスです。価格のたかさは容器とデュラエースのブランドの名前代ですね。
で、この魔性のケミカル界を照らす救世主がなにわのオイル屋のAZの製品です。
![おなじみAZ万能グリス](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/04/DCIM0590.jpg)
安くてたっぷりです。おまけに時流を読んで、通販と自転車専用の商品に力を入れます。
ロードレース用のチェーンルブです。
![AZ BIc 004 自転車チェーンルブ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/08/AZ-Blc-4.jpg)
簡易ガラスコーティングです。つや出しはびみょう、撥水はまあまあです。
で、このAZのパーツクリーナーが驚異の価格です。
既存の自転車販売店、自転車業界的にはAZは門外漢でノーウェルカムです。チャリ屋の店頭ではAZは見当たりません。