ミニベロロード 小径車の高速ロードバイク化に絶対に欠かせないもの


ミニベロ、折りたたみ、小径車の一大ブームが巻き起こったのは10年前ぐらいのことでした。MTBブームの収束以来の一大ムーブメントに自転車業界が沸きました。

 

自転車に無関心だった一般人がこの目新しいおしゃれな乗りものに目をむけて、買いあさりました。この傾向は往年のMTBブーム、近年のロードバイクブームにまったく共通します。しろうとや部外者がどどっと参入するのがブームの本質です。

 

くわえて、ミニベロは競技的な自転車じゃありません。よりファッショナブルなおしゃれアイテムです。MTBみたいな泥臭さやロードみたいな汗臭さとは無縁です。ホビーやサブカル系との親和性はひとしおです。

 

かくいうぼくもミニベロラーです。個人的な感覚では小径車全般は大きな模型、でかいミニ四駆、乗れるおもちゃみたいなものです。とにかく、いじりがいがあります。

 

そもそものコンセプトがノット競技用、ノットスポーツです。この用途のあいまいさが逆に改造の自由度につながります。ノット専用車両を工夫とマネーで専用車両に近づけるてのは一種のロマンです、ザクをフル改造してレギュラーで使う的な。

 

現実問題、ミニベロより軽量なバイク、高速なバイクは五万とあります。

 

「じゃあ、最初からクロスバイクやエンデュランスロードを買うのがベターじゃないかい?」

 

てのは野暮なもんです。ベターアンサーじゃなくて、ワーストアンサーです。ロードやクロスにミニベロほどの妙味はありません。特に高性能特化型の機材はにたりよったりです。

 

TTバイクはそのきわみですね。にたようなエアロフレーム、にたようなディープリム、ディスクホイール、にたような乗り手、にたような走り方・・・遊び心はありません。

 

むだなものを極限にそぎおとされたものはえてして没個性的になります。ストイックなものは一歩間違うとつまらないものになりがちです。

 

一方のミニベロにはむだなところ、たりないところがわんさかあります。つまり、足し引きの余地が存分です。

 

そして、どんなに改造しても、競技用にできない。ミニベロは泥臭く、汗臭くなりえません。本質的なおしゃれさ、つまり、しろうとぽいほほえましさは損なわれません。

 

何気なわきの甘さ、永遠の十八歳、あいまいの美学、それがミニベロの魅力です、たぶん。これこそが道楽てものでしょう。

 

ミニベロロードの定義

 

ミニベロロード、ミニベロロード化の定義はなんでしょう? 軽量ミニベロ=ミニベロロードの公式はただしくありません。

 

たとえば、うちのメインチャリ、

 

  1. 折りたたみ機構付きのフロントフォーク→カーボンリジッドフォーク
  2. BIRDY型の折り畳みステム→ステム一体型カーボンフラットバー
  3. 406の重いホイール→451の軽いホイール
  4. 機械式ディスクブレーキ→油圧式ディスクブレーキ
  5. 汎用クランク→ダートレース用?155mm軽量ショートクランク
  6. そのほかこまごま

 

の軽量化をしたバカスタムミニベロはペダル付きで約8.5kgです。小径車のなかでは軽量級でしょう。

 

でも、リアサスはあるし、エンド幅は135mmで、ディレイラーはSRAMの1×11、スプロケットはXDドライバー専用の9-44T、タイヤとクランクはBMX用で、チェーンリングはシクロ用のナローワイド44Tです。

 

愛機ペガサス号

愛機ペガサス号

 

これはぜんぜんまったくちっともミニベロロードじゃありません。ミニベロダート? ミニベロシクロ? メカ? そんなふうです。むしろ、ロードバイクのエッセンスはゼロです。13mmのリム有効内径くらいですか。

 

このあやしいカスタム車をロード化するにはなにが必要でしょう? 軽さは十分にロードです。451ホイールと1 1/8=28cタイヤの組み合わせは走行性重視のロード寄りです。どこをどういじりましょう?

 

はい、正解はドロップハンドルロード用のグループセットですね。ライザーバーハンドルをドロップハンドルに、MTBコンポをロードコンポにすれば、一気にロード系へ寄せられます。

 

ハンドルはことさらに重要です。もし、うちのチャリのグループセットがSORAやAPEXにごそっと変わっても、どこのだれがこいつをミニベロロードと思いますか? 思いませんよ~。

 

しかし、ライザーがドロップに変わったら、みんながミニベロロードと呼びますぜ。すなわち、ドロップハンドルミニベロ=ミニベロロードです。つまりすなわち、ドロップハンドル=ロードバイクのシンボルです。

 

くしくも弱虫ペダルの舞台版の演出がそれを完全に裏書きします。

 

 

で、こんなふうにハンドルがドロップタイプになれば、変速機がおのずとオンロード用になります。

 

シマノ=STI、カンパ=エルゴパワー、SRAM=ダブルタップコントロールと各社で呼び名はさまざまですが、シフターとブレーキが一体型のシステムです。

 

タイヤとホイール

 

さて、ドロップハンドルのミニベロを買うなり、ハンドルカスタムをするなりで、ロード化をほぼなしとげて、さらに万全を望むなら、めんどうなグループセットのチェンジにいかず、タイヤの交換をしましょう。

 

コンポ変更のロード化効果は見た目的にも性能的にもいまいちです。最高速の上限アップにはチェーンリングの大型化がいちばんです。ただし、フロントの多段化はトラブル増大の元凶です。

 

とすれば、フロントシングル・・・でも、シングル用のナローワイドリングに50T以上のものはありません。じゃあ、フロントマルチで・・・トラブルまみれです。このギア構成の折り合いはけっこうな難題です。

 

タイヤ交換はかんたんです。現状、市販品にごんぶとタイヤとホイールの小径車はそうそう見あたりません。ETRTO406ホイールのタイヤ幅は1.5インチ前後、ETRTO451ホイールは1 1/8インチ前後です。

 

デフォルトタイヤから±2サイズが適正範囲の目安です。ロード化=細タイヤ化です。406はシュワルベデュラノやOne、451はパナレーサーミニッツシリーズが定番ですね。

 

最細はおそらく451の7/8=22-23Cタイヤです。ロードバイクのタイヤ幅のスタンダードが25Cに移行中で、23Cは下り坂気味ですから、23Cはスポーツバイクのタイヤの中で最細の部類に入ります。

 

ETRTO451の7/8タイヤの使い勝手と感想はこのとおりです。現行の最細タイヤを付ける! てのはロマンですが、そのロマンはいちじるしい乗り心地の悪さでがらがら崩れます。ロードバイクよりストイックさを求められます。

 

近場にぴかぴかの平坦な路面がある、ぴかぴかの上り坂が通勤通学路だ・・・そんな環境の人だけが細タイヤの恩恵を受けられます。

 

正直、使い勝手と乗り心地はざんねんです。多分に最大の需要は重量計測と改造目的でしょう。

 

街中で神経質にならずに気楽に走れるのはタイヤ幅25C~です。406できっかり1インチ、451で1 1/8=28Cですね。ちなみに20インチタイヤの細さ順は

 

451の7/8 < 406の1 < 406の1.1 = 451の 1 1/8

 

って感じです。これ以上のものは30mm以上になって、ロードぽくなくなります。406の1.1と451の1 1/8のタイヤ幅はほぼ同じ28Cです。

 

が、幅は同サイズであっても、タイヤ外周の直径は別です。451ホイール + 1 1/8タイヤは19.96インチで、ほぼ20インチです。406ホイール + 1インチタイヤは18.18インチです。

 

とうぜん、でかいホイールの方がスピーディです。より快速号にするなら、451ホイールにしましょう。ただし、ホイールのインチアップに立ちはだかるのがクリアランスとブレーキの互換性です。

 

クリアランスのむりはむりです。フレームは自転車の骨格です。これは基本的に不変です。27cmの足は24cmの靴に入りません。あきらめましょう。

 

ブレーキの問題は種類によります。ディスクブレーキ車のインチアップはかんたんです。ローターの位置は常に一定ですから。

 

キャリパーやVブレーキはそうかんたんじゃありません。451と406の差は45mm、片方で22.5mmです。ブレーキのリム面がそれだけ外側にずれます。

 

ブレーキシューの位置調整で片付くことはレアケースです。たいていブレーキの総取替えかアダプターの出番です。アダプターはこれです。

 

EIOSIX Vブレーキトランスファー

EIOSIX Vブレーキトランスファー

 

EIOSIX Vブレーキトランスファー

 

です。なかなか呼び方が分かりません。あと、アマゾンでは在庫切れです。AliExpressやeBayに出品があります。EIOSIX V brakeとかで検索できますね。3000円ぐらいです。

 

ブレーキはこれです。ながいアームのタイプ。

 

 

リデアのこれは4000円x2=8000円くらいです。リアのみ、フロントのみで7000円で出すのはあこぎな業者です。現地価格実売が3000円くらいです。ぞくにテンバイヤーてやつです。

 

キャリパーブレーキはミニベロではメジャーじゃありません。ディスクブレーキよりレアです。最初からミニベロロードと銘うたれるようなモデルにしか使われません。

 

とはいえ、ロードバイクもどんどんディスクブレーキ化してますし、キャリパーブレーキ=ロードバイクてのはやや古臭いイメージです。キャリパ=ロードは2010年頃のロードブーム初期の固定観念の名残ですね。

 

おすすめミニベロロード

 

完成車の販売品のなかからおすすめのミニベロロードをあげてみましょう。

 

GIANT IDIOM

 

IDIOM0

IDIOM 0 ~ giant.com

 

価格、性能、ルックス、三拍子のミニベロロードです。万人におすすめです。ただし、ややレーシー寄りになりますね。遊び心はダウンします。まじめのミニベロロードです。

 

しまなみ街道を走る、をコンセプトにする日本発のミニベロロードが凪です。お高め。

 

ミニベロ 凪 NAGI

ミニベロ 凪 NAGI

 

こちらはブルホーンタイプのビアンキ。

 

 

大阪で有名なプロショップのシルベストサイクルがセラーです。安心ですね。

 

それから、まだほとんど出回りませんが、シュワルベの新作タイヤ Schwalbe Pro Oneの406サイズが出ました。これがチューブレスイージーです。

 

前モデルの無印Schwalbe Oneの406タイヤのレポートはわりにありますが、この新作Pro Oneのチューブレス化の報告はまだ見かけませんね。

 

406持ちのブログの管理人はぜひぜひやってみましょう。ドイツのBike24に在庫があります。

 

かんたんに入手できる定番ミニベロロードタイヤの最軽量はパナレーサーのミニッツライトの20 x 7/8ですね。

 

 

良くも悪くもフィーリングはとんがりますね。軽量化、クラス『最』軽量はカスタム派のロマンで通過儀礼です。結局、この細さの下限から8分の1インチ刻みでマイベストタイヤを探すのが合理的ですね。

 

最初からコンフォートな28cあたりを選んでも、軽量化熱のほとぼりに突き動かされて、高確率であとから調達しちゃいますしね、ははは。

 

新型ミニッツライト

新型ミニッツライト

 

1000kmから走りました、かなり荒っぽくイケイケで。パンクはありませんね。新型の耐パンク性向上のうたい文句は嘘じゃない!

 

あとはチューブですね。しかし、これの決定版がありません。PanaのR’air、Scwalbe、TIOGA、いずれが一長一短ですね。

 

なので、余計にチューブレスが恋しくなりますねー。451のPro Oneがそろそろ出ないかなー。

 

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