スプロケットのクロスレシオとワイドレシオの特性やメリット


スプロケットは自転車のリアホイールのギアのことです。別名はカセット、略称はスプロケですね。

 

カセットばらし

カセットばらし

 

通常のスプロケットはこんなふうにばらけます。この一枚一枚の歯をとくに『コグ』とも言いますね。COG=英語でまんま歯車の意味です。

 

内装型変速やSRAM XD系のスプロケットはばらけません。より単一なほんまの『カセット』てふんいきです。

 

これはXDドライバ用のカセット、SRAM XX1 1199の裏面です。まさにカセットですね、フリーにがっしゃんします。

 

SRAM XX1 PG 1199 スプロケ裏のCNC加工

SRAM XX1 PG 1199 スプロケ裏のCNC加工

 

スプロケットは同モデルの別バージョンを持ちます。たいがいの通販のページにオプション項目があって、11-25Tとか12-25Tとか11-28Tとかの数値が並びますね。

 

この数値と記号はギアの歯数=コグのぎざぎざの数を表します。11-25T=トップの歯が11個、ローの歯が25個てことですね。Tはtoothedの頭文字ですね。文字通りに『歯の~』とか『牙状の~』とか『ぎざぎざの~』てゆう形容詞です。トゥース!

 

このコグの上下のギャップでカセットの性格、さらに変速の性質、なおさらにバイクの用途が決まります。自転車乗りはカセットを見れば、そのバイクの用途を推し量れます。

 

はい、じゃあ、これはなんのカセットでしょうか?

 

カセット近影

カセット近影

 

正解はミニベロでした。

 

9Tギアセット完了

9Tギアセット完了

 

と、まあ、これはイレギュラーなカスタムですね。上のカセットはe*thirteen TRS PLUS、オフロードのAM、ENDURO用の9-44Tの超ワイドレシオカセットですね。

 

この場合、トップの9Tギアてのが最重要ポイントです。小径車にこのメリットは絶大です。逆にでっかい44Tのローギアはかざりですね。10速さえが38Tですしね。

 

オフロードジャンルの下り専門のダウンヒル用カセットは11速じゃなくて、7速とか10速とかですね。サイクルモードで試乗したバイクを見てみましょう。

 

これはコメンサルのDHバイクです。ギアはSRAMのDH用のギアです。ちっささが分かりますね。

 

コメンサルスプリーム

コメンサルシュプリーム

 

AM系のFocus JAMのカセットは12速のSRAM EAGLEですね。脅威の10-50T!!です。ギアのでかさが際立ちますね。AM=All Mountainです。これは上り下りのアップダウンを含みます。DHみたいな7速はちょっと力不足ですね。

 

Focus JAM

Focus JAM

 

ロード=クロス オフロード=ワイド オールロード=ミドル

 

カセットのもうひとつのキーワードがレシオですね。レシオ=Ratio=比率です。為替レートのレートはRateです。これと同意義で、比率、割合を意味します。

 

で、スプロケットのレシオはコグの歯数の比率のことです。11-25Tと9-44Tは同じ11速であっても、ぜんぜん別物です。

 

原則的にギアの歯数が小さくなればペダルは重くなり、ギアの歯数が大きくなればペダルは軽くなります。9Tのギアは11Tギアより20%から重くなります。

 

11Tトップから25Tローにギアが変われば、ペダルの重さは純粋に半分以下になります。11-25Tのレシオは2.27ですね。つまり、トップギアはローギアの2.27倍の重さですね。

 

9-44Tのレシオはざっと5倍ですね。ローはトップの5分の1です。44Tギアのペダリング5回転=9Tギアのペダル1回転ですね。ザ・ワイドレシオ! ラージレシオとも言われます。

 

9Tが1回転で進む距離を44Tは5回転で進みますから、ペダルの負荷は必然的に減ります。用途は崖のぼり用です。街中では歩道橋や橋梁の急勾配のスロープが絶好機ですね。

 

で、この上下のギャップが広くor狭くなれば、中間の歯数のギャップも広くor狭くなります。シマノのロードバイク用の最小レシオは11速の11-23Tで、内訳は11-12-13-14-15-16-17-18-19-21-23となります。

 

9枚目までが1速/1Tごとの増加で、10・11枚目が1速/2Tの増加です。これは典型的クロスレシオ(スモールレシオ) ですね。変速ごとの変化はだいたい10%ですね。平地用にはベストですが、アップダウンには不利ですね。

 

ロードバイクの裾野が広がって、用途が一時よりマイルド化しまして、極端なクロスレシオが少なくなりました。11-28Tや12-28Tのが売れすじですね。

 

さらにトレンドのエンデュランス、オールロード、グラベルバイク、アドベンチャーバイク、シクロクロス、ツーリング、アーバンなんかではよりマイルドな11-32Tが人気です。

 

これらのミドルレシオとフロントシングルのSRAM 1x系がザ・トレンディーチャリダーですね。3T EXPLOROは好例です。

 

3T Exploro グラベルバイク

3T Exploro グラベルバイク

 

結局、この手のオールロード・ハイブリッド系がゆったり長乗り、遠出にはぴったしですわ。ピュアロードレーサーてのは多分に競技用機材の要素を含みます。フォーマルでこそあれ、コンフォートじゃありません。

 

靴的にはロードは高速マラソン用シューズですね。軽量、高速、でも、耐久、防水、クッションはおもちゃだ。AMバイクは登山用トレッキングシューズですか。丈夫、グリップ、耐久、でも、重いでごつい。ミニベロや折り畳みはサンダル、ビルケン、クロックスですね。

 

で、オールロード系はスポーツイベントの定型ただし書きの『動きやすい格好』の上級モデルですね。そこそこいろんな場面でアクティブに使える。お出かけ街履きOKの高機能スニーカー。でも、専用のシューズには劣る。

 

これの安価バージョンがクロスバイクです。~5000円のスポーツ小売のPBスニーカーです。走れます、飛べます、遊べます。でも、1万以上のものには見ばえ、性能、ステイタスで負けます。IGNIO!

 

普及帯のクロスバイクのレシオはたいがい11-32Tですね。キング・オブ・クロスのGIANT Escape R3のカセットがまさに11-32Tです。製品名はShimano CS-HG41 8sです。

 

CS-HG41 8sはシマノ公式のジャンル区分ではMTBのエントリーグレードのAcera Altusの商品です。安価なクロスバイクはほぼ数十年前のMTBですから。ホイールサイズは違いますが。

 

ギアレシオこそはトレンドのオールロード系と同じですが、歯数の内訳がまったく異なります。このGIANT Escape R3のカセットは8sですね、8速。ギアは11-13-15-18-21-24-28-32です。

 

これはおのずと11速の11-32Tよりワイドレシオになります。1速ごとの変化は大きめです。最初から2つ飛ばしだし。1速→2速でペダリング負荷は18%減ですね。

 

反対に7速→8速は4つ飛ばしですが、変化率は14%ぐらいですね。1速→2速より低レシオです。母数の歯数が大きくなりますから。でも、比率は逆に少なくなります。

 

歯抜けの中間層を補うのが伝家の宝刀フロントトリプルですね。3×8=24速はクロスバイクの象徴です。

 

ギア変速のバリエーションは本格ロードの2×11やホビー向けの1×11より多彩です。でも、ギアの組み合わせの中にはNGなものが存在します。外x内のギアの組み合わせはメーカー非推奨ですね。

 

じゃあ、3×8変速の実性能は20段ぐらいです。変速数は1×11や12に勝りますが、重量がずしんと効きます。差し引きのメリットはなくなっちゃいます。

 

安いトリプルのリングはヘビー級です。インナーとダブルが一体型ですね。

 

SUNTOUR NEX一体型インナーリング

SUNTOUR NEX一体型インナーリング

 

これはほんまにはんざつです。1×10~のがなにかとスマートで機能的です。10速のMTB系のドライブは割安ですしね。

 

あと、10速のドライブはわりにコンパチブルです。変速の調整が楽だし。3x8sのクロスバイクをロードバイク化するのはネタぽくなりますが、1×10の11-32Tにするのはかなりの実用的カスタムです。

 

もっと手軽にフロントメカを外して、リングをナローワイド用にして、フロントシングル化するのも効果的ですね。フロントリングですが、30-32くらいはちと軽すぎ、40以上はやや重、34-38Tくらいがベストですね。

 

4ホールのBCD 104の対称型ナローワイドリングはだいたいのクロスバイクのクランクにマッチします。おすすめはRacefaceのやつですね。

 

 

カラフルでおしゃれだしね。

 

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