この前からお買い物用のクロスバイクのオーバーホール、KONAのカーボンハードテイルの新車のバラ完にかまけて、メインのミニベロのペガサス号のお手入れをちょっとサボってしまいます。遠出の相棒はこいつですけど。

といって、特段の不具合はありませんし、目ぼしいパーツはバージョンアップ済みです。唯一の気掛かりはBB、ボトムブラケットです。
FSAスクエアBB→シマノホローテックII→TOKENのスクエアにしたのが去年のはじめでした。型番はTOKEN TK866CMです。エバーレのカンザキバイクで買いました。
BBの寿命の目安は実感によります。走行中のガタ、ゆるみ、異音が判断材料です。体感の不具合、ひっかかり、気持ち悪さを感じなければ、そのまま使い続けられます。回転パーツの中では長寿です。
また、BB交換は専用工具とチェーンオイル・グリス汚れとの大合戦です。テンションは上がりません。クランク交換やホイール交換みたいにバイクの見栄えがどかーんと変わらないし。
「レアな剣を手に入れました」
「かっこいい斧をゲットしました」
て言うとちやほやされますが、
「アバターのインナーをデフォルトからレアなやつに替えました」
て言っても見向きされません。
人目につかないところのお手入れはおろそかになります。実際、BBの大部分はフレームのシェルの中です。外に出るのは全体の5%だ。しかも、クランクアームの影に隠れちゃうし。せっかくのアルマイトカラーが・・・
てことで、BBのメンテや交換は両極端に分かれます。完全スルーか必要以上かです。2、3年ごとor10000kmごとに定期的にメンテするて人は逆に少なめです。やる人は半年~1年のスパンで早め早めにやっちゃいます。
まさしくぼくが後者です。なんか数ヶ月ごとにBBをいじるように思えます。先日のバラ完車のプレスフィットBBの圧入は別ですが、今回はおなじみのスクエアテーパーBBの交換です。
軽量! 200gアンダー! チタンシャフトスクエアテーパーBB
たんにスクエアBBを交換するのは自分的に無芸で二番煎じです。すこし手間とお金をふんぱつして、チタンシャフトのBBをオーダーしました。
国内の有名自転車ブランドの正規流通品はおおよそに10000円以上です。
これはナンセンスだ! で、毎度の中華モールAliExpressで手頃な同等品を海外通販しました。送料込み4200円です。

シンガポール経由の書留スモパケです。外箱のべこはひさびさです。配送屋がなんか重いものを乗っけたな? ははは。
ぶつはこんなです。

ACEのスクエアBBです。一応、バルクじゃなくて、小売用のパッケージ品みたいです。アジア圏の流通品でしょう。
ヤフオクではセラーが1万オーバーの強気価格を設定します。チタンとカーボンの実体価格はあやふやです。国内ショップしか利用しない人は「こんなものだ」と思って買っちゃいます。
『軽さは正義』『100g=1万』の俗説が流布しすぎましたね。変な相場感が根付いちゃいました。優秀なノンブランドのカーボンパーツ、チタンパーツも多くあります。100g=3000円ぐらいが2017年現在の目安じゃないかとぼくは思います。
チタンシャフトBBです。

もちろん、スレッドタイプ、ねじ切り式です。ミニベロや折り畳みのBBの99%はこれです。プレスフィットに最適なカーボンフレームのモデルが極少ですからね。
あ、でも、意外や意外にトリック系のBMXのBBは昔からプレスフィットタイプです。
Stolen Revolver Mid Bottom Bracket
定価 3167円
割引 20%
特価 2543円
※2017/04/06 00:23:25のの価格
MIDてのがBMX BBの主流です。ごらんのとおりのノンスレッドです。やっぱし、ねじ切りよりこっちのが頑丈みたいです。トリック系のBMXはほんまにぽんぽん放り投げられますからね、ははは。
さて、チタンシャフトの最大の注目は重量です。実測しましょう。カモーン、タニータのハカーリ!

OH 145g! イッツ、ベリーライトや! チタンサイコー! ティタニウムサイキョー! ヒューヒュー、ビバビバ!
TK866CMはこんなです。

220gです。クロモリシャフトの中では軽量な部類です。中軸は中空だし、カップはカーボンだし、見た目はビビッドだし。

さらに以前のメンテでシールドベアリングのグリスを抜いて、オイルを注入しました。おそらくカタログより軽量です。
で、このTOKENのBBは破棄とならず、お買い物クロスバイクへ行きます。オーバーホールのときに左のカップがへんだった。こっちの付け替えを平行でやっちゃいます。
結果、3個のBBが揃います。BBBBBBB ザ・6Bです、えんぴつか!

うーん、壮観です、ははは。
上・GIANT ROAM3の初期装備 SR SUNTOUR
中・TOKEN TK866CM 2016年1月カンザキバイク購入
下・ACE チタンシャフトスクエアBB
です。長さがビミョーに違います。122mm、113.5mm、119mmです。SR SUNTOURのはクロスバイクの3×8のクランク用です。TOKENはフロントシングル用です。ACEの119mmの長さはビミョーです。
しかし、取り外して手応えを見ますが、一番目のSUNTOURのBBのずっしり感に驚きます。はかりに乗っけてみましょう。

きゃあ! なんと355gです。おっッも! TOKENの1.5個分、ACEの2個分ですやんか! 鉄のかたまりですわ。
てか、使用中のショートクランクとどっこいです。

スクエアテーパーのクランクは全体的に軽量ですが、ジュニアダートレース用?のこいつは極端に超軽量です。でも、クランクとBBの重さはニコイチです。BBが重くなると、クランクの軽さが帳消しになります。
クロスバイクの安ぼろクランクさえが400-500gです。

じゃあ、このSR SUNTOURのBBはジャンク行きになりました。左のカップがへんだし、フロントシングルには長さがちとロングだしね。

で、TOKENのお下がりをクロスバイクにセットすると、うそみたいに左右カップをきれいにはめ込めました。やっぱし、旧BBの左カップが不良したかあ?
平均的なスクエアテーパークランクの推奨トルクは35Nm
チタンシャフトBBをミニベロにセットします。

こっちは右カップ=逆ネジです。パーツの表記のとおりに左回しで締まります。60Nmは推奨トルクです。カップの素材はAlloy 7075のアルミ合金です。素材的には上級パーツです。
ところで、このカップの外側の取り付けスレッドはホローテックII工具用タイプです。

これは大助かりです。ふつうのスクエアテーパー用の工具受けのスレッドはなぜか妙に浅めです。工具はこんなです。

これの掛かりの浅さは致命的です。適正トルクをかけるのも固いBBを取り外すのも一苦労です。げんにスクエアBBのスレッドはなめなめです。
仕上げにかかりましょう。クランクをセットして、固定ボルトを入れます。スクエアエーパーBBとクランクの固定は典型的プレスフィット=圧入です。
この固定ボルトでクランクアームをBBシャフトに圧入して行きますから。ザ・プレスフィットです。

そう考えると、下玉押しの圧入、プレスフィットBBの圧入の苦手意識をすこし克服できます、きっと。
で、ここの締め付けトルクの適正はよくすっぽかされますが、シマノ推奨トルクは35Nm前後です。短いアーレンキーで35Nmをかけるのはむりです。パイプやレンチで柄を延長して、けっこうなてこでぐいぐい締めます。
Nm、ニュートンメートルの図解はこうです。10cmの力点に1kgの垂直方向のパワーを1秒でかける=1Nmです。
上の図の柄が20cmないし重さが2kgになれば2Nmです。シーソーの原理です。詳細は物理の先生かWikipediaかヤフー知恵袋で!
完成図です。

BBチタンシャフト、アルミクランクアーム、ペダルチタンシャフト、マグネシウムペダルです、ALLOYのカーニバル、春のCNC感謝祭だあ!
そして、ブランド名のAEST、ANSWER、ACEのAAA揃いはまさにトライエース! スターオーシャンか!
くしくもBBカップとクランクアームとペダルのデザインに統一感が出ましたね。グッド! そして、重量はクランク370g + チェーンリング90g + BB145g + ペダル240g=845gです。アメイジング!!
ことさらにクランク+BBの515gは合金系最強クラスの軽さです。へたなカーボンより軽量です。
長さの変更はとくに無問題です。じゃあ、このチタンシャフトBBの導入は大当たりです。よく箇所を探せば、まだまだカスタムできるなあ~、ははは。
交換の際には軸の長さに留意してください。