去年の11月、メインのマウンテンバイクのVitus Sommetの29erカスタム化にSchwalbe Thunder Burt Addixを使いました。
軽いはもろい
これはクロスカントリー用の軽量タイヤです。太さは2.1インチ、重さは470gしかありません。ツーリングバイクのタイヤみたいです。
下り系のごっついタイヤはこの倍です。1kg越えはふつうです。DHタイヤの名作のMAXXIS MINION DHR 29×2.4は堂々の1100g!です。キッチン計の針がみごとに一回転します。
重いタイヤは下りやジャンプには有利、自走・登りには不利です。軽いタイヤはその逆です。あっちが立てば、こっちが立ちません。
で、自走と登りをらくにしようとこのタイヤで山に行くと、落石や木の根っこの猛攻に襲われて、このようなうきめを見ます。
パンク防止剤のシーラントがだらだらと流れます。空気の流れで固まって、傷口をふさぎます。まさにタイヤの血液です。
ジャンプでサイドカット
で、山では少々のダメージを受けながらも、ぶじに帰還できましたが、後日の公園でのジャンプ練習で丸太を飛び損ねて、強烈な一撃をもらいます。
あーら、きれいなサイドカットじゃありませんか。ゴムの被膜の下からケーシングがチラリズムします。この純白はコットンだあ?
シーラントを入れると、タイヤのピュアなコンディションを見れません。シーラントなしでホイールにはめて、ビードを上げて、空気を入れました。
コンデンサマイクを近づけると、盛大な空気漏れ音を録音できました。サウンドアダプターで空気漏れのハイレゾレコーディングが可能です、ははは。
空気入りチューブのパンク修理は自転車整備の基本です。ママチャリやシティサイクルのそれは町の自転車屋さんの貴重な収入源です。
最近のクリンチャーユーザーはその場でのパンク修理を好まず、より手軽なチューブ交換で済ませます。チューブは使い捨てですね。
で、チューブレスタイヤです。これはげんみつにはチューブレス互換、レディ、イージー、コンパチ、2wayです。シーラントが推奨ないし前提です。
ちっこい穴は勝手にふさがります。がびょうやピンはよゆうです。
シーラント入りのMTB用のチューブレスがパンク・・・てか、ぺこぺこになるのはよっぽどです。
実際、この3cmくらいのサイドカットもシーラントでぎり塞がります。ただし、衝撃やジャンプで古傷がちょくちょく開いて、空気がじわじわ漏れます。オフロードはNGだ。
じゃあ、これをさくっと修理しましょう。現状が60%です。100%までフル回復せずとも、80-90%までリカバリーすれば、街乗りやツーリングに使えます。
ダイソー100円セット降臨
ところで、ぼくはチューブ修理やタイヤ修理にはこれしか使いません。ダイソーのゴムのりとパッチの最強セットです。
パッチは100円で6枚入り、ゴムのりは2本入りです。コスパ、調達性、使い勝手、いずれが好印象です。ダイソーの自転車コーナーのなかでまちがいなく最強のセットです。
ただし、オールインワンのパンク修理セットは△です。付属のレバーの強度がアイスの棒以下です。パッチとゴムのりを個別に購入しましょう。
「チューブの修理キットをタイヤに使えん?」
こういう疑問はもっともです。でも、チューブの気密性を復活できるものがタイヤの気密性を復活できん?
タイヤにやすりはNG
ところで、ぼくは以前にこの修理ネタをちょろってやりました。そちらはクリンチャーでしたけど。
パッチとSTANSのチューブレスリムテープで穴を塞ぎました。パッチはOK、テープはビミョーです。
このときにはヤスリをさらっと掛けました。が、タイヤへのやすり掛けはかんばしいもんじゃありません。ゴムの被膜がはがれて、ケーシングが見えます。
コットンにのりが吸われると、パッチの吸着は落ちます。てことで、傷の裏を布でからぶきして、ダイレクトにゴムのりを塗りました。
で、パッチをのっけて、平たいものでしっかり圧着します。ぼくはでっかいモンキーでごりごりします。
しっかりくっつきました。ダイソーのパンク修理セットは世界一です。
で、これをホイールにセットして、空気を入れて、マイクを近づけると・・・
蚊のため息ほどの空気音も聞こえません。カンペキにふさがりました。らくしょうっす!
むしろ、チューブのパンクよりかんたんです。やすりがけが不要だし。てか、細身の軽量チューブのパンク修理は手間です。作業面積がせますぎる。
チューブレスを使い始めると、よけいにチューブを直しません。結果、こんな事態が起こります。
今回の元ネタのチューブレスタイヤのサイドカットの修理の動画です。尺稼ぎに冒頭をひねってみました。チャンネル登録をよろしく!