最近、ホイールがなんか重くなったな? てときにはメンテをしてみましょう。スプロケットのギアの掃除やオイルの注入でまあまあ改善できますが、整備レベルアップのためにハブの分解とグリスアップに挑戦しましょう。
今回、リアホイールのハブをメンテします。フロントホイールをするときには下記の手順をスプロケなし、フリーボディなしで進めてください。リアよりフロントの方がかんたんです。
まず、車輪を外します。

ETRTO451 リアホイール
おなじみの工具でスプロケットを外します。

左上・スプロケットリムーバー 右上・チェーンストッパー 下・メガネレンチ
でやあ!

よってたかって
ひんむきました。久々のむきだしフリーボディです。オイルででろりんちょ。きれいなアルマイトブルーがだいなしです。

SRAM/シマノフリーボディ
ところで、うちのハブのフリーはレンチなしで外れるゴムパッキンのタイプです。そもそもレンチをかます平面がありません。手でくるくる回して外します。

フリー分解
めっちゃゆるゆるやったけど。ジュースの蓋よりかんたんに外せる。トルクゼロです、はは。
ちなみにカップアンドコーンのハブはこんなにイージーじゃありません。サブチャリのGIANT ROMA3のハブはカップアンドーコーンで、これの分解には17mmと15mmレンチが必要です。
メンテの楽チンさはシールドベアリングの特徴です。
それから、このキャップ、左右別です。写真撮ってて助かりました。フリーボディーとシャフトを抜いて、待望のハブの中身を伺います。

ハブ内部シールドベアリング
鉄球もろみえのカップアンドコーンでなく、シールドベアリングです。カップ&コーンよりメンテナンスが楽です。
ゴムのシールをはがしましょう。ぼくは安全ピンを使いました。(ハブ側のシール摘出写真を忘れました。下はローター側です)
シールのなかはこんなです。

約3000km走行したグリスの状態
グリスが減ってるみたいです。初期状態を知りませんので、なんとも言えませんが。しかも、この期に鉄球が見えません。金属のリテーナーみたいなものが邪魔してます。これは外れません。
外からパーツクリーナーと熱湯をぶっかけて、きれいにしました。

パーツクリーナーと熱湯でぴかぴかに
このあと、ドライヤーでからからに乾かします。水気が残ると、サビが出ます。グリス周りは水気厳禁です。
グリースはいつものエーゼット万能グリースです。メルヘン価格のデュラグリスよりグッドグリースです。

AZ万能グリース
これをでろでろにぬりたくります。

グリスアップ
ぼくはこんなふうにグリスですきまをなくす感じにします。高グリスをちょびちょび塗るより効果的でしょう。このあと、ゴムパッキンを戻します。
ローター側も同じようにグリス入れます。もう手がべっとべとです。

反対側も
パッキンシールして、ハブ側は完了です。つぎはフリーボディです。
ボディにもシールドベアリングがあります。

フリー
ハブと全く同じシールドベアリングです。ゴムシールだけ剥がして、リテーナーの外からパーツクリーナーと熱湯をぶっかけます。
フリーボディーはちっこくて洗いやすいので、ジョイで丸洗いしました。友達の掃除屋いわく『ジョイが油汚れにいちばん! 業務用よりよく落ちる』だそうです。

熱湯とジョイとドライヤーできれいさっぱり
灯油やガソリンよりいいにおい~です。ミントの香りのさわやかパーツクリーナーとかありませんかねー。
グリスまみれにして、シールをパッキンです。ホイールに組みなおして、しばらく手動クランクで回して、グリスをなじませます。
このとき、キャップを締めすぎて、フリーのフリー機能をストップしてしまいました。逆回転で逆に回るし、ピストじゃないか。
ちょっとあせりましたが、キャップをてきどにゆるゆるにしたら、すんなり直せました。だから、あんなにゆるゆるやったんか。
ちなみにグリス入れ直後の回転はまったり重めです。50kmぐらい走ると、いい感じにこなれてきます。
ミニベロは回転命ですから、グリスアップの効果は少なくありません。ミニベロチャリダーは挑戦してみてください。
あと、でろグリスよりさらグリスの方が回転性能にはベストです。ぼくは持ってませんから、でろグリスを使っていますけど。