うちのサブチャリのクロスバイクはGIANT ROAM3というモデルです。サスペンションが決め手です。
![giant-roam3-ver9](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/10/Giant-ROAM3-ver10.jpg)
無数の改造を施して、Ver 9までカスタムしました。ドロヨケ、スタンド、ナンバーロックの三種の神器のおかげで外置き、野晒しにして、気兼ねなく乗り降りできます。
で、ほぼ毎日のように乗り回しまして、そろそろ一年を迎えますが、ところどころに不備を感じ始めます。
コンポを大掃除
今回のスタートの状態です。事前に前後のホイールを外して、作業場に持ち込みます。
![お買い物クロスバイクGiant Roam3カスタム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/508391dbe2860e050375319da55e5bda.jpg)
シートポストのあたりがなんかゴテゴテだあ! 余分なカスタムパーツがてんこ盛りですので。
手始めにクランクを外しちゃいましょう。毎度のコッタレスクランクリムーバーとモンキーレンチで左右のクランクアームを外します。
![コッタレスクランクリムーバーとモンキーで](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/4e1962bbef4e2281cc996a6b880dd20c.jpg)
「年に一回くらいしか使えへんで~」
かに思われるコッタレスクランクリムーバーですが、3ヶ月に一回くらいの頻度で活躍します。むしろ、普通の汎用工具より出番がある。
で、クランクを外したら、チェーンリングを外します。このボルトは星型タイプです。25Tのヘックスローブドライバーを使います。
![チェーンリングボルト星型ネジタイプ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/0d62ad5ffff7817808026689fec496ea.jpg)
それから、ペダルを外します。が、分離したクランクからペダルを外すのはわりに手間です。トルクが掛からないし、ネジ方向がややこしくなります。
ペダル外し→クランク外しが正解です。
![左クランクとペダル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/594b1197cf5cd7bf98878749d38e2000.jpg)
はい、クランク周りがばらけました。で、今回、写真にちょっと凝ります。メンテ内容自体は既出デジャブばかりですので。
![クランク周りのパーツと使用工具](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/2bdc22f6bd25a32fb06e14bb91023db3-1.jpg)
ここの各部はとくに問題なしです。ペダルの回転がすこし渋めですかねー。ここまでの工程で手は汚れません。ここからが勝負です。
チェーンとディレイラーを外して煮沸
リアメカ周りに移りましょう。チェーンです。SRAMの10速用です。接続はミッシングリンクです。
![SRAM 10sチェーンミッシングリンク](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/c938f4dc93aaa121fa7b5896f1f2cf11.jpg)
雨晒しチャリの宿命でサビが出ます。そして、ミッシングリンクはいつものようになかなか外れません!
こんなときにはジャンクインナーワイヤーを使いましょう。リンクのとこにこんな風に通して、びんびんばんばんやります。
はい、ぶじに外せました。
![チェーンとミッシングリンクと代用工具のワイヤー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/2e7e86f4c4c55a656a5692f08f37b02f.jpg)
このリンクはまあまあソフトです。新品のやつはほんまにかっちかちです。てか、外すより着けるのが厄介です。
チェーンをクリーニングします。が、ふつうの乾拭きやパーツクリーナーはおもしろくありません。たまには煮沸をしてみましょう。
ジャンクパンへどぼんして、中性洗剤を入れて、ことこと煮ます。うーん、ケミカリーなグッドフレーバーが立ち上るう!
![煮沸で油抜き](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/2e6bd3269e3e38bd908393a275e66dd8.jpg)
チェーンをゆでる間にリアメカの下ごしらえをしましょう。アーレンキーでハンガーから外します。
![ディレイラー外す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/c198dabb485ebe2cbe3cd55725d6dba3.jpg)
ワイヤーエンドがぼっさぼさです、ははは。エンドキャップは良くなくなるなあ。草むらを通るときに引っ掛けちゃうかア?
小さめのアーレンでプーリーを外します。
![プーリー外す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/40758ba23a1754072f9f606d97544658.jpg)
分解図と使用工具です。ここの作業はわりと簡単です。プーリーの隙間からけっこうな草切れが出てきました。
![リアメカ分解 下は挟まってた草切れ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/202ad27b0d709ff03521184be9a88a67.jpg)
プーリーのベアリングの近影です。これがセンタロンでしょうか?
シールドベアリングはシールドベアリングです。フルオーバーホールと銘打ちましたから、めんどうくさがらずに、ベアのパッキンをBANします。
![ベアリングシールパッキンをこじって外す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/4b949b2b1613ed8a1e55b8c68f1a7787.jpg)
睫毛切りばさみがいい仕事をします。そして、ベアリングのグリスはあららのスカスカです。
グリスを入れなおすことにして、おなべの熱湯をすこし冷まして、リアメカの部品と一緒に放り込みます。プーリーが樹脂だから、本気の沸騰はダメです。
刷毛でばしゃばしゃごしごしやって、油汚れを落としました。新品なみにぴかぴかです。
![ピカピカベアリング](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/4a244816a94c71bd230ea412a737d8bd.jpg)
ところで、ベアリング内の水気は天敵です。水洗いより乾燥のが重要です。風通しのいい場所で一夜干しにしましょう。
ワイヤー類を外す、ヘッドパーツを分解
つぎはワイヤー類の分離です。ダウンチューブ裏のケーブルガイドをアーレンで外します。
アウターとインナーを取っ払いました。プラスドライバーはシフトレバーのインナーケーブルのタイコを外すところのキャップ外し用です。
![ケーブル類](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/c8945bc2a40ad2cd337a2bfa22917db6.jpg)
注目はVブレーキのバナナですか。ゆるいカーブ=リア、きついカーブ=フロントです。このバナナはやたらとサビまくります。アロイ系のに変えようかな。
このついでにサドルとドロッパーシートポストのレバーを外しました。
フォーク周りに行きます。トップキャップ外し→ステム外しからハンドルをぶっこ抜いて、フォークを叩き出しました。コラムのサビがえげつない!
![上・ハンドル部 左・フォーク 右・トップチューブ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/b44d1e4bb2a0b01d174994243098d955.jpg)
ステムとのクランプ部分のすきまに雨が入って、水気がながなが残ります。サビの発生は自明の理です。
と、ヘッドセットのベアリングリテーナーとトップキャップ、スペーサー類です。ノットシールドベアリングです。
![ヘッドセット分解](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/5d1c2843a559035f3a9ab3004bf67d43.jpg)
そして、グリスの劣化がひとしおです。トップチューブの上下ワンとリテーナーの汚れが最悪クラスです。
これはケツを拭いたちり紙じゃありません。ワンとリテーナーの積年の汚れです。見た目と質感は完全にアレです。
![ヤバイ色の古いグリス](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/10a8f3b9c1aeb371faedcc57af2b4bbd.jpg)
リテーナーをクリーニングします。が、このパーツは意外にやわです。タオルで無造作にごしごしやったら、枠を曲げちゃいました。ベアリングの鋼球がぽろぽろりんします、うえーん。
どうにか修正して、お湯とはけでやさしく洗って、ていねいに拭き掃除しました。
![リテーナーとワンをクリーニング](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/03/66ba63b3b9f688a1d13f7f57e2115cfd.jpg)
ぴっかぴかです。ちなみにヘッドパーツのタイプはセミインテグラルのロープロファイルです。むだにややこしいタイプです~。ふつうのアヘッドを入れられない。
コラム径はオーバーサイズ28.6mmのストレートです。これはふつうです。
煮沸の効果は?
鉄に熱湯はOKですが、ゴムや樹脂にはNGです。あと、洗うより乾かすのが重要です。